踏み間違い衝突軽減システム
踏み間違い衝突軽減システムは近距離衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能の3つの機能を持ったシステムです。
フロントバンパー、フロントグリルおよびリヤバンパーに設置してあるソナーセンサーによって、自車が、壁などの障害物に衝突するおそれがある場合のブレーキ制御や壁などの障害物があるにもかかわらずアクセルペダルを必要以上に強く踏み込んだ場合のエンジンの出力抑制により、衝突回避を支援したり衝突被害の軽減を支援したりするシステムです。
- 警告
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踏み間違い衝突軽減システムは、あらゆる状況でアクセルペダルの踏み間違いや踏みすぎ、または見落としによる衝突を回避したり、衝突による被害を軽減できるものではありません。機能に頼った運転をすると衝突などの事故につながり、死亡または重大な傷害にいたるおそれがあります。
運転者がシフトポジションやペダルの位置および周囲の状況を確認し、安全運転を心がけ走行してください。
- さらに詳しく
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踏切内に閉じ込められた場合など、意図しないタイミングで踏み間違い衝突軽減システムが作動したときは、ブレーキペダルを踏み、システムが解除されてから運転を続けてください。
縁石・輪留め、道路上の段差によりシステムが作動し、駐車や段差を乗り越えることができない場合には機能をOFFにしてください。
ソナーセンサーの取り扱いについては下記を参照してください。
システムが作動してから一定時間経過するとブレーキ操作の支援が解除されます。停車状態を保持するには、ブレーキペダルを踏み続けるか、シフトポジションをPにしてください。
不要な作動を防ぐために、車両の整備や船舶、トラックなどへの積載時、検査の際のシャシーダイナモやフリーローラーを使用するときはOFF にしてください。
リアセンサーや、その周囲にアクセサリー(自転車ラックなど)を取り付けた場合、アクセサリーを障害物として検知して踏み間違い衝突軽減システムが作動する恐れがありますので、リアパーキングセンサーをOFFにしてください。
システムの作動
近距離衝突軽減ブレーキ
約2km/h~約10km/h で走行しているとき、壁などの障害物に衝突するおそれがあるとき運転者のブレーキ操作を支援し、音と表示でお知らせします。

- 緊急ブレーキ作動開始
- ブレーキ
- 停車
- 停止保持後ブレーキ解除
- 警告音
パーキングセンサーシステムをリヤのみOFFにしている場合は、後退時の近距離衝突軽減ブレーキが作動しません。
誤発進抑制機能および後方誤発進抑制機能
停車時や約10㎞/h 以下で走行しているとき、自車のほぼ正面もしくは真後ろの近距離に壁などの障害物があるにもかかわらず、アクセルペダルを必要以上に強く踏み込んだ場合には、音と表示で知らせるとともにエンジンの出力抑制をすることで急な前進・後退を防止します。

- アクセル誤踏み込み
- 警告音
- エンジン始動の出力を抑制
誤発進抑制機能および後方誤発進抑制機能が作動しないとき
前進:急な坂道やシフトポジションが、P、R、Nのとき
後退:
- 急な坂道やシフトポジションがR以外のとき
- パーキングセンサーシステムをリヤのみOFFにしているとき
システムのONとOFF
マルチインフォメーションディスプレイを使用して、システムのON/OFFを切り換えることができます。
機能をOFF にした状態でパワーモードをOFF にした場合でも、再度パワーモードをONにすると自動的にONになります。
作動解除の条件
- アクセルペダルを離したとき
- アクセルペダルを約4秒間踏み続けたとき
- ブレーキペダルを踏んだとき
近距離衝突軽減ブレーキが作動してから、一定時間経過したとき
- さらに詳しく
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近距離衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能および後方誤発進抑制機能が一度作動した後は、同じ障害物に近づいた場合は作動しません。
作動後一定距離走行した場合に再作動が可能となります。
近距離衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能および後方誤発進抑制機能は、前進時と後退時にそれぞれ作動することができます。
(例:前進時に作動し一定距離走行前でも、後退時には作動する)
ただし近距離衝突軽減ブレーキが作動した場合、誤発進抑制機能および後方誤発進抑制機能の再作動には一定距離の走行が必要となります。
踏み間違い衝突軽減システムの条件と制限
次のような状態のときは、システムが正常に作動しない場合があります。
ソナーセンサーが検知しない障害物の事例
- 人・雪・布・スポンジなど音波を反射しにくい障害物のとき
- フェンス・自転車・標識の支柱など細い障害物のとき
- 背が低い・小さい障害物のとき
- バンパーのすぐ近くにある障害物のとき
- 地面に対して垂直でない壁などの障害物のとき
- 移動する物体など進路上に飛び出してきた障害物のとき
ソナーセンサーが障害物を正しく検知できない事例
- ソナーセンサーが汚れているとき(雪、氷、泥などで覆われているとき)
- 車両が高温または低温の状況にあるとき
- 障害物に対して斜めに接近する場合やハンドルを大きく切っているとき
その他システムが正しく作動しない事例
- カーゴスペースやリヤシートに重い荷物を積んで、車が傾いているとき
- 雨・霧・雪など悪天候のとき
- 気温・湿度が高いまたは低いとき
- 急勾配の坂道を走行するとき
- 他の車両のソナーセンサーなど、超音波を発するものが付近にあるとき
- サイズや種類、構造の違うタイヤやホイールを装着していたり、タイヤ空気圧が適切でないとき
- サスペンションを変更したとき
次のような場合は衝突の可能性がなくてもシステムが作動する場合があります
- 低いゲートや狭いゲートなどの間を通過しようとするとき
- 凸凹な路面や、草地、段差がある場所を走行するとき
- 高い位置に斜めの柱や壁などが突き出しているとき
- 道路脇に障害物があるとき
- 旗や幕、木の枝、踏切やETCゲートのバーなどに向かって走行するとき
- 冠水した道を走行するとき
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