高電圧バッテリーの充電方法

充電には走行時の充電以外に普通充電と急速充電があります。


普通充電とは、主にご家庭で日常的に行う高電圧バッテリーへの充電のことをいいます。

充電は、AC200Vの電源を使用します。

充電ケーブル
満充電までの時間
コンセント形状
AC200V
12時間(720分)

※:充電時間は、バッテリー残量や気温により異なります。
満充電までの時間は、気温が25 ℃を基準とした時間です。
 

急速充電とは、充電施設に設置された急速充電器を使用して、短時間で行うことのできる充電のことをいいます。

充電量
充電時間
80%まで
約30分

※:充電時間は、バッテリー残量や気温により異なります。


充電中にエアコンやオーディオなどを使用しながら車内で過ごすことが出来ます。充電中にパワーシステムを起動すると、高電圧バッテリーの電力によってエアコンやオーディオ、シートヒーターなどを使用することができます。

エアコンや室内コンセントを使用しているときは、が表示されます。

 
使用しているときは充電終了までの時間が長くなることがあります。

警告
充電機器の不適切な取扱いは火災や重大な傷害につながるおそれがあるため、次のことを守る。
  • 接地施工された適切なコンセントを使用すること
  • 延長コードやコードリールは使用せずにコンセントに直接プラグを差し込むこと
  • たこ足配線はしないこと
  • 発電機は使用しないこと
  • 充電コネクターや充電口/給電口に異物が入っていないことを確認すること
  • 電源プラグや充電コードは水や他の液体に浸さないこと
  • 充電ケーブルを落下させる、衝撃を与える、水没させる、プラグや充電コネクターへ異物を挿入させるなどの行為をしないこと。
警告
損傷や改造された充電機器を使用することは、感電や火災の原因となり、重大な傷害や死亡に至るおそれがあります。
決して分解や改造をしないでください。もし、充電機器に損傷があるときは、使用を中止し、Honda販売店に相談をしてください。
 
以下の状態のときに高電圧バッテリーに充電すると、感電や火災の原因になり、重大な傷害や死亡に至るおそれがあります。
  • 落雷のおそれがあるときは充電を行わない
  • 水の近くや濡れた手で、充電ケーブルの使用をしない
  • 充電ケーブルが破損している場合は、使用しない
これらの状態のときは、充電をしないでください。
注意
植込み型心臓ペースメーカや植込み型除細動器などの医療機器を装着されているかたは、充電時には充電スタンドや充電ケーブルに植込み部位を近付けず離してください。また急速充電はご自身で行わないでください。
充電により、機器の作動に影響を与えるおそれがあります。
さらに詳しく


バッテリー加温システムが作動すると、高電圧バッテリーの充電に時間がかかる場合があります。

12Vバッテリーが外されていると、充電はできません。12Vバッテリーを接続したら、パワーシステムの起動、停止を行ってください。
その後、充電コネクターを再接続し、充電が開始されることを確認してください

充電ケーブルに傷、亀裂、割れなどがないか確認をします。
異常が見つかった場合は使用を中止し、Honda販売店に点検を依頼してください。

充電ケーブルに、汚れや水滴が付着している場合は、乾いたきれいな布で拭き取ってください。
水洗いやケミカル類を使用しての掃除は行わないでください。

充電口とコネクターの金属部分が損傷や腐食している場合は、Honda販売店へご連絡ください。

充電中に停電が発生したときは、電力が復旧して、充電システムが充電可能な状態になると自動的に充電が再開されます。

満充電付近になると充電される速度が遅くなります。
また高電圧バッテリーの温度が低いときは充電される速度が遅くなったり満充電にならないことがあります。

外気温が–30℃以下の場合、高電圧バッテリーの充電が開始されないことがあります。

充電中は、電磁波によるノイズのために、ラジオが聞こえなくなることがあります。

充電コネクターと充電/給電リッド

  • 充電/給電リッド
  • SAE-J1772コネクター
  • CHAdeMOコネクター

普通充電

  1. パワーモードがOFFモードになっていることを確認する。
  2. Hondaスマートキーの充電/給電リッドオープンボタンを長押しするか、充電/給電リッドオープンスイッチを押す。
    • 充電/給電リッドが開きます。
    • 充電ランプ(ホワイト)が約100秒間点灯します。
  • 充電/給電リッドオープンボタン
  • 充電/給電リッドオープンスイッチ
  1. 普通充電口カバーを開ける。
  • 充電ランプ
  • 普通充電口カバー
  1. 充電ケーブルを用意し、プラグをAC200Vの充電用コンセントに接続をする。
    • プラグを根元まで差し込んでください。
    • ケーブルは延ばした状態で、使用をしてください。
  2. 充電ケーブルのREADY表示灯(グリーン)が点灯していることを確認する。
  • 充電ケーブル
  • プラグ
  • READY表示灯
  1. 充電コネクターを普通充電口に差し込む。
    • 充電ランプ(ホワイト)が数秒点滅した後、充電ランプ(ブルー)がスイ―プ(連鎖点灯)します。

充電が完了したとき

車両側のロック解除ボタンを押して充電コネクタロックを外し、充電コネクターのロック解除ボタンを押して、普通充電口から取り外します。

  • 充電が完了すると充電ランプ(ブルー)が点灯します。
  • 充電完了後は普通充電口カバーを閉めてから充電/給電リッドを閉めます。
  • ロック解除ボタン
さらに詳しく
充電/給電リッドはオーディオ/インフォメーション画面でも開くことができます。

充電を行うには専用のコンセントが必要です。詳しくはHonda販売店にご相談ください。

充電には漏電遮断器付コンセントを使用することをおすすめします。
取り付けの際はHonda販売店に確認してください。

充電コネクターを普通充電口に接続していても、充電ができないときは、以下の場合があります。
  • 充電タイマーがセットされている場合
  • 屋内ブレーカや手元スイッチがOFFになっている場合

充電/給電リッドオープンスイッチの操作
施錠時
Hondaスマートキーを携帯して、充電/給電リッドオープンスイッチを押す。
解錠時
充電/給電リッドオープンスイッチを押す。

充電機器の損傷を防ぐために、次の点に注意してください。
  • 充電機器に強い衝撃をあたえない
  • ケーブル部分を引っ張らない、ねじらない、折り曲げない、踏みつけない、引きずらない
  • 充電機器は、ヒーターなどの温度が高くなるものに近づけたり、高温場所で保管や使用しない

充電を途中でやめたいときは、充電コネクターを抜き取ってください。
充電は自動的に中止されます。

充電ケーブルの取り外し操作
施錠時
Hondaスマートキーを携帯して、ロック解除ボタンを押す。
解錠時
ロック解除ボタンを押す

充電コネクターが外れない場合は、下記のページを参照してください。

施錠されている場合、Hondaスマートキーを携帯していないと、車両側のロック解除ボタンを押しても充電コネクターを外すことはできません。充電コネクターを外すには、解錠した状態か、Hondaスマートキーを携帯した状態で、車両側のロック解除ボタンを押してください。
また、充電コネクタロックを解除してから30秒以内に充電コネクターを外さないと、充電コネクターは自動的に再度ロックされます。

充電ケーブル

  • READY表示灯
  • CHARGE表示灯
  • FAULT表示灯
状態
充電ケーブルの表示灯
充電ランプ
状況 ●消灯 〇点灯 点滅
READY
表示灯
CHARGE
表示灯
FAULT
表示灯
起動
約0.5秒
約0.5秒
約0.5秒
(ホワイト)
プラグをコンセントに差し込んだときに毎回約0.5秒間すべてのLEDが点灯いたします。
準備
(ホワイト)
車両に未接続で、コンセントに接続されている状態です。
充電中
(スイ―プ)
(ブルー)
充電中です。
充電終了
(ブルー)
車両に接続されており、普通充電が完了、もしくはタイマー充電がセットされている状態です。
タイマーON
充電ケーブルの表示灯
充電ランプ
状況 ●消灯 〇点灯 点滅
READY
表示灯
CHARGE
表示灯
FAULT
表示灯
エラー
○(レッド)
または
(レッド)
コンセントから電力が供給されておりません。建屋側のブレーカーをご確認ください。
プラグをコンセントに差し込んだときに、約0.5秒間すべてのLEDランプが点灯しない場合は故障が疑われますので、直ちに使用を中止し、Honda販売店へご連絡ください。
プラグの温度検知回路が故障しております。
充電電流を制限しております。
Honda販売店にご相談ください。
プラグが高温になっております。
安全のため充電を制限しております。
コンセント不良の可能性があります。
Honda販売店にご相談ください。
内部回路故障です。
Honda販売店にご相談ください。
漏電、もしくは信号線に異常が発生しています。
直ちに使用を中止し、Honda販売店へご連絡ください。

充電が開始されないとき

READYインジケータが点灯し、充電コネクターが接続されていても充電が開始されない場合は、以下の操作をしてください。

充電が開始されない理由
操作方法(対処方法)
タイマー充電は設定を開始したが開始時刻になっていないため。
Hondaスマートキーを使用して充電を開始する。
Hondaスマートキーの充電/給電リッドオープンボタンを長押しする。
  • 充電が開始すると、充電/給電リッドの充電ランプが点灯します。
オーディオ/インフォメーション画面のカスタマイズでタイマー充電の設定をOFFにします。
  • タイマー充電の設定は解除されます。
12Vバッテリー電圧が低下しているため。
12Vのバッテリーを充電、もしくは交換してください。
パワーモードがONモードになっているため。
パワーモードをアクセサリーモードまたはOFFモードにする。
充電コネクタが正しく接続されていないため。
充電口からコネクターを外し、充電口から「カチッ」という音がなるまで、差し込んでください。

タイマー充電

オーディオ/インフォメーション画面のカスタマイズ機能を使ってタイマー充電を行うことができます。

充電コネクターが車に接続されているとき、設定された日時以外の時間帯で充電を行います。

さらに詳しく
バッテリー加温システムが作動するときは、十分に充電されない事があります。

タイマー充電の設定

  1. EVメニューアイコンを押し、充電待機時間タイマー設定を押す。
    • 12Vバッテリー再接続後、GPS取得できていない場合は設定できません。通信環境のよい場所に移動して再度設定を行ってください。
  2. 設定1または設定2を選択する。
  1. 設定するアイテムを選択する。
  2. 保存を押す。
さらに詳しく
開始/終了時刻:充電を行わない時間帯の設定
開始日:充電を行わない曜日の設定
場所:自宅またはどこでも選択します。
  • 自宅付近で充電を行う場合は、「自宅」設定されることがあります。その場合はHondaスマートキーにより充電操作を行ってください。
  • 自宅登録をしていない場合は「どこでも」の設定となります。
ON/OFF:ONまたはOFFを選択します。

充電ランプ

充電ランプは高電圧バッテリーの充電状態を表示します。

充電コネクターを接続し、充電ランプ(ホワイト)が点滅した後に、充電ランプ(ブルー)がスイ―プ(連鎖点灯)すれば充電が開始されています。

  • 充電ランプ
表示灯の状況
車の状態
ゆっくり点滅(ホワイト)
  • 充電待機状態のとき。
  • 充電タイマーが設定されているとき。
    • 点滅から約5秒後に消灯します。
スイ―プ(連鎖点灯)(ブルー)
  • 充電をしているとき。
  • エアコンは、充電コネクターが差し込まれている間、Hondaスマートキーで作動することができます。
点灯(ブルー)
  • 充電が終了したとき。
数秒間点灯した後、1回点滅(ブルー)
  • 充電が終了し、バッテリー加温システムが作動しているとき。
早く点滅(レッド)
  • 充電システムが異常のとき。
    • 充電は開始されません。
点灯(レッド)
  • 充電コネクターが正しく接続されていないとき。
    • 接続の際は、充電コネクターが傾かないよう奥側に突き当たるまで挿入してください。
点灯(ホワイト)
  • 充電/給電リッドが開いているとき。
  • 充電機器の停止ボタンが押されたとき。
  • タイマー充電が停止したとき。
  • Hondaスマートキーを持って車両に近づいたとき。
  • Hondaスマートキーを持ってドアを開けたとき。
  • Hondaスマートキーを持ってドアロック解除したとき。
  • 急速充電が停止したとき。

急速充電

  1. パワーモードがOFFモードになっていることを確認する。
  2. Hondaスマートキーの充電/給電リッドオープンボタンを長押しするか、充電/給電リッドオープンスイッチを押す。
    • 充電/給電リッドが開きます。
    • 充電ランプ(ホワイト)が約100秒間点灯します。
  • 充電/給電リッドオープンボタン
  • 充電/給電リッドオープンスイッチ
  1. 急速充電口/給電口カバーを開ける。
  • 充電ランプ
  • 急速充電口/給電口カバー
  1. 充電コネクターを急速充電口に差し込む。
    • 充電ランプ(ホワイト)が数秒点滅した後、充電ランプ(ブルー)がスイ―プ(連鎖点灯)します。
    • 接続の際は、充電コネクターが傾かないよう奥側に突き当たるまで挿入してください。

充電が完了したとき

急速充電口から取り外します。

  • 充電が完了すると充電ランプ(ブルーまたはホワイト)が点灯します。
  • 充電完了後は急速充電口/給電口カバーを閉めてから充電/給電リッドを閉めます。
さらに詳しく
充電/給電リッドはオーディオ/インフォメーション画面でも開くことができます。

30メートルをこえる充電ケーブルは使用しないでください。

アドバイス

必ずこの車に対応した急速充電器を使用してください。
対応していない充電器を使用すると、故障の原因になります。
故障時はHonda販売店にご相談ください。

 
ここでは急速充電の手順の一例を説明しており、急速充電器の種類によっては手順が異なる場合があります。必ず急速充電器本体に表示された手順をご確認ください。
間違った操作を行うと、車両または急速充電器を破損するおそれがあります。

充電/給電リッドオープンスイッチの操作
施錠時
Hondaスマートキーを携帯して、充電/給電リッドオープンスイッチを押す。
解錠時
充電/給電リッドオープンスイッチを押す。

CHAdeMO(チャデモ)仕様の急速充電器が使用できます。CHAdeMOとは、CHAdeMO協議会が標準規格として提案する急速充電器の商標名です。

急速充電中に、エアコンやアクセサリーを使用すると充電時間が長くなる、もしくは充電が完了しない場合があります。
急速充電器の仕様(最大出力/電流や制限時間)によっては、充電時間が長くなる、もしくは途中で充電終了する場合があります。

充電中は急速充電コネクターを外すことはできません。外す必要があるときは充電を中止してください。充電が停止すると急速充電コネクターを外すことができます。

充電中、充電器に表示される残充電時間、高電圧バッテリーの残量、充電電流等の値は実際の値とは異なる場合があります。

対応する給電器のコネクターを急速充電用の充電口/給電口に接続することで、車両から電源を供給することができます。

急速充電が終了したあとは、ほかの利用者のため、充電用駐車スペースからすみやかに移動してください。

急速充電ができない

充電が開始されない理由
操作方法(対処方法)
普通充電コネクターが接続されているため。
普通充電コネクターを外してください。
急速充電コネクターが正しく接続されていないため。
急速充電コネクターを正しく接続してください。
既に満充電状態になっているため。
すでに満充電の場合は充電が行われません。
急速充電器が充電できない状態になっているため。
  • 急速充電器の電源がONになっていることを確認してください。
  • 急速充電器が正常であることを表示で確認してください。

※:表示内容は急速充電器ごとによって異なります。

車両が故障しているため。
マルチインフォメーションディスプレイを確認してください。
12Vバッテリー電圧が低下しているため。
12Vバッテリーを充電、もしくは交換してください。
  • 対応後は、パワーシステムの起動、停止を行ってください。その後、充電コネクターを再接続し、充電が開始されることを確認してください。
高電圧バッテリーが低温になっているため。
高電圧バッテリーの保護のため充電を制限しています。暖かい場所へ移動し高電圧バッテリー温度があがると充電できるようになります。