アダプティブクルーズコントロール(ACC)
ACCは、フロントガラス上部に設置してあるカメラが先行車との車間距離を測定して、高速道路走行時に設定した車間距離を保つように適切な加減速を行い、運転者がアクセルやブレーキを操作せずに追従または定速走行出来るよう支援するシステムです。
ACCによるブレーキが作動しているときは、制動灯が点灯します。
ACCシステムは、チェンジレバーが2速以上のときに使用することができます。

a
|
フロントガラス上部にフロントワイドビューカメラを装備
|
ブレーキペダルを操作しての減速中や、パーキングブレーキがかかっているときは、ACCは作動しません。
悪天候などで、フロントワイドビューカメラが先行車との車間距離を測定できないときは、システムが作動しないことがあります。
- 警告
- ACCの不適切な使用は事故につながります。取扱説明書の操作手順に従い操作してください。
高速道路や自動車専用道路でのみ使用してください。
- 警告
- ACCは、補助システムとして使用してください。ACCは、自動運転システムではありません。あくまでも運転者をアシストするためのシステムです。
取扱説明書に従い使用しないと、思わぬ事故につながり、死亡または重大な傷害にいたるおそれがあります。
常に周囲の状況を確認し、安全運転を心がけ、走行してください。
- さらに詳しく
-
使用上の注意:ACCは、運転者を支援するシステムです。天候や環境などによって機能しないことがあります。必要なときはブレーキペダルを使用し、常に安全な車間距離を保ってください。フロントガラス上部に装備されているカメラの取り扱いについては下記を参照してください。
エンジン回転数が上がったときは、シフトアップをしてください。エンジン回転数が下がったときは、シフトダウンをしてください。クラッチペダルを踏んでから5秒以内にシフトチェンジすれば、設定した車速を維持できます。
システムを作動させるには

a
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ハンドルの
![]() |
b
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メーター内に
![]() |
車速をセットするには

a
|
RES/+/SET/-スイッチ
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b
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Aタイプメーター
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c
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Bタイプメーター
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d
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ACC作動開始時に点灯
|
e
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![]() |
f
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設定車速
|
車速が30km/h 以上でブレーキペダルを操作していないときにRES/+/SET/-スイッチを上か下に押すと現在の車速が設定車速とされ、ACCが作動し、メーターにアイコンや設定車速が表示されます。
ACCを使用するとStraight Driving Assist(直進保舵支援機能)が作動します。
これはEPS(電動パワーステアリング)の機能であり、直進におけるハンドル保舵力を低減し、直進走行しやすくします。
- さらに詳しく
-
下記の状況のときは、ACCを使用しないでください。
- 車線変更や急な加減速を繰り返すような交通状況では、適切な車間距離が保てません。
- 急カーブのある道では道路状況にあった速度で走行できません。
- 高速道路などで、料金所、インターチェンジ、サービスエリア、パーキングエリアに進入するときは、自車の前から先行車がいなくなることで設定車速まで加速を始めてしまいます。
- 悪天候(雨、霧、雪など)のときは先行車との車間距離を正確に測定できません。
- 凍結路や積雪路などの滑りやすい路面ではタイヤが空転して車のコントロールを失うおそれがあります。
- 急な上り坂や急な下り坂を走行しているとき。
- 起伏のある坂道を走行しているとき。
バッテリー再接続後、VSA警告灯、VSA OFF警告灯、安全支援情報警告灯、アダプティブクルーズコントロール(ACC)警告灯が一時的に点灯する場合があります。
車速20km/h以上でしばらく走行すると消灯します。消灯しないときはHonda販売店で点検を受けてください。
ACCの作動
- さらに詳しく
-
先行車が急減速したり、遅い車両が割り込んできたときは、警告音が鳴りマルチインフォメーションディスプレイの警告で視覚への警告が表示されます。ブレーキを踏み、適切な車間距離を保ってください。a警告音先行車または割り込み車の車速が自車よりも速く、次第に離れていく場合、先行車との距離が短くても警報が出ず、そのまま追従することがあります。カスタマイズ機能で先行車検知音の有り/無しを設定できます。
制限:安全な車間距離を保つために、ACCを使用中でもブレーキペダルを使用しブレーキをかける必要があります。また、天候や環境などによりACCが適切に作動しないことがあります。
- 道路状況(カーブなど)や自車の状況(ハンドル操作や車線内の位置)によっては、一時的にとなりの車線の車や周囲の物に対して車間距離制御を行う場合があります。
- 先行車がインターチェンジやサービスエリアなどに入る際、自車の前から先行車がいなくなるときは、車間距離制御が少しの間継続する場合があります。
- 道路状況(カーブなど)や自車の状況(ハンドル操作や車線内の位置)によっては、一時的にとなりの車線の車や周囲の物に対して車間距離制御を行う場合があります。
先行車がいるとき
ACCは先行車がフロントワイドビュの検知範囲に入ると、先行車の車速変化に合わせ、設定車速の範囲内で車間距離を保ちながら追従走行します。

a
|
ACCの検知範囲:120m
|
- 設定車速より遅い速度で走行する先行車や割り込み車が前方にあらわれた場合、システムは減速制御を行います。
-
aメーターに車のアイコンが表示されます
-
aACCの作動検知範囲に入ると車のアイコンが表示されます。bACCの作動検知範囲外の車のアイコンが表示されます。
- ホワイト、車両輪郭グリーン:制御対象車両
- グレー:制御対象外車両
先行車がいないとき
-
先行車がいない場合、設定した車速で定速走行します。
先行車が車線変更などでいなくなると、設定車速までゆるやかに加速後、定速走行します。
急な下り坂では、過度な加速を防ぐと共に設定した車速を保持するために減速制御を行いますが、設定した車速を超えてしまう場合があります。
-
aメーターに実線の車のアイコンが表示されます
アクセルペダルを踏んだとき
- アクセルペダルを踏み込むと、ACCが一時的に解除され車速が上がります。このとき、ACCの警告範囲内に先行車がいても警告音やマルチインフォメーションディスプレイの警告表示はでません。
- アクセルペダルを離すと、ACCが復帰し追従走行または定速走行を再開します。
- アクセルペダルを軽く踏むと、車速が低下する場合があります。
ACCの条件と制限
一定の条件でシステムは自動解除する場合があります。
以下の条件ではACCの機能の一部を発揮できない場合があります。
環境によりカメラが正しく検知できない事例
- 雨、霧、雪などの悪天候のとき
- トンネルの出入り口や、木、建物の影などで周囲の明るさが変化したとき
- 強い光が車両や路面に反射しているとき
- 前方の車両による水しぶきや雪の巻上げがあるとき
- 夜間やトンネル内などで周囲が暗く、車両の全体が照らされていないとき
- 夜明けや夕暮れ時に太陽に向かって走行するとき
道路の状態によりカメラが正しく検知できない事例
- カーブ、うねった道路、坂道などのとき
- 雪道や未舗装路などわだちのある道路
- 路面に水溜まりや水膜があるとき
- 段差などにより車両が大きく揺れたとき
自車の状態によりカメラが正しく検知できない事例
- カーゴスペースやリヤシートに重い荷物を積んで、車が傾いているとき
- フロントガラスの汚れ、曇り、雨粒、泥、湿った雪、シール、アクセサリー、ステッカーやフィルムによりカメラ前方が覆われているとき
- 夜間やトンネル内などの暗いところで、ヘッドライトが点灯していない状態で走行しているとき
- ワイパーの拭き残しがあるとき
- ヘッドライトのレンズが汚れて照射が弱いときや光軸がずれて、暗いところで前方が見にくいとき
- サイズや種類、構造の違うタイヤやホイールを装着していたり、タイヤ空気圧が適切でないとき
- サスペンションを変更したとき
前方の車両の状態によりカメラが正しく検知できない事例
- 前方に車両が急に割り込んだとき
- 前方の車両との距離が極端に短いとき
- 前方の車両が背景に紛れて検知できないとき
- 暗がりで前方の車両が片側点灯または無灯火のとき
その他、システムが正しく作動しない事例
- 前方の車両が駐停車していたり、自車との速度差が大きいとき
- 前方の車両が急減速したとき
- 前方の車両が特殊な形状の車両
- 荷物を積んでいないトラックなど前側に対して後側の高さが低い、もしくは幅が狭い車両aトラックの上部を検知
- 自車または前方の車両が、車線の片側にかたよって走行しているとき
- 前方の車両が二輪車など幅の狭い車両のとき
- 前方の車両の最低地上高が極端に高いとき
- 前方の車両の形状をカメラが正しく検知できないとき
設定車速を調整するには
手元のRES/+/SET/-スイッチの操作で、設定車速を上げ/ 下げすることができます。

a
|
RES/+/SET/-スイッチ
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- 1回押すごとに1km/hずつ設定車速が上がる
- 押し続けると10km/hずつ設定車速が上がり、手を離したときの設定車速に固定
- 1回押すごとに1km/hずつ設定車速が下がる
- 押し続けると10km/hずつ設定車速が下がり、手を離したときの設定車速に固定
- さらに詳しく
-
検知した先行車の車速が自車が上げた設定車速よりも遅い場合は、自車の車速を加速させない場合があります。
これは設定した先行車との車間距離を維持するためです。アクセルペダルを踏み、RES/+/SET/-スイッチを下に押すと、現在の車速が設定車速になります。
車間距離を設定するには
-
ディスタンススイッチを押し、車間距離を設定します。
先行車との車間距離設定は、4 段階に切り換えることができます。
ディスタンススイッチを押すごとに、最長→長→中→短と切り換わります。
適切な車間距離の設定を決定してください。
-
aディスタンススイッチ
車速が低くなるほど、車間距離は短くなります。車間距離の目安は以下の通りです。
常に周囲の状況を確認し、安全運転を心がけ、実際の交通状況に応じて車間距離を選択して、走行してください。
車間距離設定
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車速80km/hのとき
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車速100km/hのとき
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---|---|---|---|
短
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※1
![]() ※2 ![]() |
約27m
|
約33m
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中
|
※1
![]() ※2 ![]() |
約35m
|
約43m
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長
|
※1
![]() ※2 ![]() |
約44m
|
約55m
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最長
|
※1
![]() ※2 ![]() |
約54m
|
約67m
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※1:Aタイプメーター
※2:Bタイプメーター
解除するには
- 以下のいずれかの操作をすると、ACCが解除されます。
- CANCELスイッチを押す
- メーター内の
(グリーン)が
(ホワイト)になります。
- メーター内の
スイッチを押す
- メーター内の
(グリーン)が消灯します。
- メーター内の
- ブレーキペダルを踏む
- 5秒間以上クラッチペダルを踏み続ける
- メーター内の
(グリーン)が
(ホワイト)になります。
- メーター内の
- CANCELスイッチを押す
-
a
スイッチ
bCANCELスイッチ
- さらに詳しく
-
解除前の設定車速を復帰させるには:ACCを解除したあと、RES/+/SET/-スイッチを上に押すとメーター上に表示されている解除前の設定車速(グレー)で作動を開始することができます。
CANCELスイッチまたはブレーキペダルで解除した場合、その直前の設定車速がグレーで表示されます。RES/+/SET/-スイッチを上に押した場合、この車速で作動が開始されます。
また、(ホワイト)が表示され、解除前の設定車速(グレー)の表示が無い状態でRES/+/SET/-スイッチを上に押した場合は、RES/+/SET/-スイッチを下に押した場合と同様に現在の車速が設定されます。
ただし、以下の場合は復帰しません。スイッチを押してACCをOFFした後
- 車速が30km/h未満のとき
a解除前の設定車速(グレー)b(ホワイト)
a解除前の設定車速(グレー)b(ホワイト)
ACCの自動解除
次の場合は、メッセージ表示され、「ピー」とブザーが鳴り、ACCが自動解除されます。
- 雨、霧、雪などの悪天候のとき
- 先行車を安定して検知できないとき
- タイヤの異常を検知したとき
- 山岳路や悪路を長時間走行したとき
- 急なハンドル操作をしたとき
- ABSやVSA、または 衝突軽減ブレーキ(CMBS)や踏み間違い衝突軽減システムが作動したとき
- VSA警告灯が点灯したとき
- パーキングブレーキをかけたとき
- 車速が25km/h未満になったとき
- 前方の車両による水しぶきや雪の巻上げがあるとき
- 夜明けや夕暮れ時に太陽に向かって走行するとき
- 検知した先行車との車間距離が短すぎるとき
- 急加速したとき
- フロントガラスの汚れ、曇り、雨粒、泥、湿った雪、シール、アクセサリー、ステッカーやフィルムによりカメラ前方が覆われているとき
- パワーモードをOFFモードにしたとき
- カーゴスペースやリヤシートに重い荷物を積んでいるとき
- 夜間やトンネル内などの暗いところを走行したとき
- ブレーキシステム警告灯(オレンジ)が点灯したとき
- 長い下り坂などで減速を繰り返したとき
- シフトアップ/ダウン表示灯が点灯し、チェンジレバーを操作をしないで約10秒経過したとき
- エンジン回転数がタコメータレッドゾーン以上で運転したとき
- エンジン回転数が1,000回転以下になったとき
- 走行中N(ニュートラル)を継続したとき
- クラッチペダルを踏まずにN(ニュートラル)にしたとき
クルーズモードへの切換え
-
ディスタンススイッチを1秒間押し続けます。
マルチインフォメーションディスプレイに「クルーズモードに設定しました」と表示された後、クルーズモードに切り換わります。
同時に、メーター内の
(ホワイト)が
(ホワイト)に変わります。
再度ディスタンススイッチを1秒間押し続けると、マルチインフォメーションディスプレイに「ACCモードに設定しました」と表示された後、ACCに戻ります。
-
aACC ONbクルーズモードONc
(ホワイト)
d(ホワイト)
eディスタンススイッチ
- さらに詳しく
-
現在のモードがどちらなのかを常に意識して使用してください。クルーズモード中は先行車との車間距離を保持しません。以下の場合、モードを切り換えられません。
- 車速をセットしているとき
スイッチがOFFのとき
スイッチを押してONにし直すたびに、ACCに戻ります。
作動条件
約30km/h以上で走行しているとき
車速をセットするには
希望の車速になったらペダルから足を離し、RES/+/SET/-スイッチを上か下に押します。
RES/+/SET/-スイッチを上か下に押して離すと、離したときの車速にセットされ自動定速走行になります。
- 同時に、メーターに
(グリーン)と設定車速が表示されます。
-
a
(グリーン)
b設定車速
クルーズモードを使用するとStraight Driving Assist(直進保舵支援機能)が作動します。
これはEPS(電動パワーステアリング)の機能であり、直進におけるハンドル保舵力を低減し、直進走行しやすくします。
車速を調節するには
- 1回押すごとに1km/hずつ設定車速が上がる
- 押し続けると10km/hずつ設定車速が上がり、手を離したときの設定車速に固定
- 1回押すごとに1km/hずつ設定車速が下がる
- 押し続けると10km/hずつ設定車速が下がり、手を離したときの設定車速に固定
解除するには
次の操作をすると、自動定速走行が解除されます。
- CANCELスイッチを押す
- メーター内の
(グリーン)が
(ホワイト)になります。
- メーター内の
スイッチを押す
- メーター内の
(グリーン)が消灯します。
- メーター内の
- ブレーキペダルを踏む
- メーター内の
(グリーン)が
(ホワイト)になります。
- メーター内の
- 5秒間以上クラッチペダルを踏み続ける
- メーター内の
(グリーン)が
(ホワイト)になります。
- メーター内の
- さらに詳しく
-
解除前の設定車速に復帰させる
自動定速走行を解除したあとでも、30km/h以上の車速で走行中にRES/+/SET/-スイッチを上に押すとメーター上に表示されている解除前の設定車速(グレー)で作動を開始することができます。
CANCELスイッチまたはブレーキペダルで解除した場合、その直前の設定車速がグレーで表示されます。RES/+/SET/-スイッチを上に押した場合、この車速で作動が開始されます。
また、(ホワイト)が表示され、解除前の設定車速(グレー)の表示が無い状態でRES/+/SET/-スイッチを上に押した場合は、RES/+/SET/-スイッチを下に押した場合と同様に現在の車速が設定されます。
ただし、下記の場合は復帰できません。- 車速が30km/h未満のとき
スイッチでOFF操作をしたとき
a(ホワイト)
b解除前の設定車速(グレー)車速が25km/h以下になると自動的に自動定速走行が解除になります。
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