「ヴェゼル」の
車中泊の使い勝手を検証!

フリード+でキャンプをするイメージ写真フリード+でキャンプをするイメージ写真

「ヴェゼル」の車中泊の使い勝手をキャンパー目線で検証。気になるシートアレンジ後の荷室の寸法や段差をはじめ、快適な寝心地を実現するためのテクニックや、実際にキャンプ場でカーサイドタープを取り付けた際の使用イメージなどをご紹介します。

更新日:2021.06.23

今回チェックしたクルマ

ヴェゼル
タイプ:e:HEV PLaY
ボディーカラー:
サンドカーキ・パール&ブラック
※オプション装着車

ポイント.1広さ

2名乗車時
※モデルの身長:約174cm

車中泊の際のシートアレンジは、後席の左右両側を倒すだけでOK。後席はダイブダウン機構により、肩口にあるレバーを引くだけで倒すことが可能。簡単操作で限りなくフラットなベッドスペースを作り出すことができる。
荷室の寸法は縦が約153cm、斜めが約180cm。身長150cm以上の方は、ソロであれば斜めに寝ることも可能だが、より快適に寝るためには、このあとに紹介する助手席を前方にスライドするアレンジを実践するのがおすすめ。

ワンポイントアドバイス

助手席を前にスライド+踏み台を活用して、
ベッドスペースを拡張!

※数値はすべて撮影時に採寸した参考値
※モデルの身長:約174cm

助手席を最前端へスライドすることで、縦方向の長さを約184cmまで広げることが可能。しかし、助手席を前にスライドした分、後席との間に約25cmの隙間ができるため、このままではまだ快適なベッドスペースとしては不十分。より快適に寝るためにはこの隙間を埋める必要がある。
そこで今回は、ホームセンター等で購入できる市販の折りたたみ式の踏み台を活用して隙間を解消。踏み台により足元が安定し、足を伸ばして快適に寝ることができる。

助手席と後席との間にできるスペースの寸法

※数値はすべて撮影時に採寸した参考値

・奥行き約25cm × 幅(手前)約33cm、(奥)約36cm × 高さ約30〜37cm(助手席スライド最前端時)

助手席と後席との間にできる隙間は約25cm。今回はここに踏み台を配置して、隙間を解消する。
助手席のスライドレールの間隔は最大で約36cmあるが、手前に出っ張りがあるので、踏み台を配置する際は干渉に注意。床面から荷室フロアまでの高さは約30〜37cm。助手席の下に傾斜があり、手前よりも奥の方が床面が高くなっている。

今回使用した踏み台のサイズ

※数値はすべて撮影時に採寸した参考値

・奥行き(天板)約22cm、(脚部)約30cm × 幅約36cm × 高さ約32cm

今回使用したのは、ホームセンター等で購入できる市販の折りたたみ式の踏み台。側面に窪みがあるため、スライドレールの出っ張りをまたぐことができ、干渉を回避できる。キャンプ中もジャグのスタンドとして活用したり、腰掛けとして使用したりと何かと使い勝手の良いアイテムだ。

踏み台配置例

踏み台を広げ、助手席と後席の間のスペースに配置してみるときれいに収まった。足元が安定し、快適性が格段にアップ。実際に寝る際は、上にマットを敷けばより万全だ。
運転席側も同様にシートを前にスライドして踏み台を配置すれば、2名での車中泊も楽しめる。

ポイント.2段差

※数値はすべて撮影時に採寸した参考値

段差はほぼなく、限りなくフラットに近い。実際に計測してみたところ、約1cmの段差が確認できたが、この程度であればほとんど気にならない。後席を倒すだけでこれだけフラットな荷室になるヴェゼルは、手軽に車中泊が楽しめるクルマといえる。

ワンポイントアドバイス

ベッドスペースを縦方向に確保すれば、
車内空間をより有効に活用できる!

前述した助手席の前方へのスライドと踏み台の活用により、斜めではなく縦方向にベッドスペースを確保することで、運転席側後方のスペースも有効に活用できる。床面が限りなくフラットなため、コンテナなどの四角くて形の決まったアイテムも配置しやすく、より快適な車内空間を作り上げることが可能。

ポイント.3キャンプ場での使用例

※数値はHonda測定値

ヴェゼルにカーサイドタープを装着すれば、車内を寝床に、カーサイドタープの下をリビングにするスタイルが実現できる。今回撮影で使用したヴェゼル e:HEV PLaYは、全高159cm。市販のカーサイドタープの中には使用推奨全高の範囲外のものもあるため、カーサイドタープを購入する際は適応しているか確認しよう。

今回使用した道具

今回持って行ったのは、ソロで1泊2日の車中泊キャンプを楽しむことを前提にした道具。車中泊キャンプではかさばるテントが不要なため、ご覧の通り、収まりよくきれいに積載できた。
なお、ヴェゼルの純正アクセサリーには、車外からの視線を遮断できるプライバシーシェードの用意がない(2021年6月現在)。今回は持って行った道具に含めていないが、車中泊を快適に楽しむために欠かせないアイテムのため、各自用意しよう。

積んだキャンプ道具の一覧を見る

積んだキャンプ道具一覧

車に積んだキャンプ道具一式の写真
  1. チェアチェア
  2. カーサイドタープカーサイドタープ
  3. テーブルテーブル
  1. クーラークーラー
  2. キッチン用テーブルキッチン用テーブル
  3. ラックラック
  1. マットレスマットレス
  2. バーナーバーナー
  3. クッカークッカー
  1. 食器・調理器具など食器・調理器具など
  2. ゴミ箱×2ゴミ箱×2
  3. 枕
  1. 寝袋寝袋
  2. LEDランタンLEDランタン
  3. オイルランタンオイルランタン
  1. トングトング
  2. 焚火台焚火台
  3. コンテナコンテナ
  1. 踏み台踏み台

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簡単に作れる!
自作シェードの作り方はこちら

ヴェゼルの荷室寸法や
キャンプ道具の積み方は
こちらもチェック!

今回使用したクルマ

ヴェゼル e:HEV PLaY

  • ※安全のため、走行の際は後方視界をしっかり確保してください。
  • ※荷物は、必要に応じてラゲッジベルトなどでしっかり固定してください。
  • ※シートアレンジの各操作は、異物を挟んでいないか確認の上、無理に力をかけずに確実に行ってください。
  • ※各キャンプ道具は撮影のため用意したもので、形状等により積める量が異なる場合もあります。あくまで参考としてください。
  • ※当コンテンツ内にて掲載されているクルマのタイプ・ボディーカラーが販売されていない場合がございます。
    詳しくはそれぞれの車種サイトでご確認いただくか、販売会社にお問い合わせください。
  • ※このコンテンツは、2021年6月に撮影を行ったものです。
監修者(アドバイザー):
稲垣朝則