十和田湖と奥入瀬渓流を満喫!
宇樽部キャンプ場の魅力をレポート

更新日:2018.09.19

こいしゆうか
「奥入瀬渓流」に1番近い
キャンプ場をご紹介します!

こんにちは!こいしゆうかです。

キャンプをしながら日本中の自然景勝地を巡る旅、今回は四季折々の豊かな自然を体験できる人気の景勝地、青森県の「奥入瀬(おいらせ)渓流」へ行ってきました。
奥入瀬渓流の観光拠点にぴったりのキャンプ場をご紹介します。

十和田湖畔にある
十和田市営宇樽部キャンプ場

向かったのは、十和田湖の東湖畔に位置する十和田市営宇樽部キャンプ場。奥入瀬渓流の始点となる子ノ口まではクルマで約10分。奥入瀬渓流に1番近いキャンプ場です。ここを拠点にすれば、早朝などの人が少ない時間帯にも、気軽に奥入瀬渓流散策を楽しめます。

周辺マップ

奥入瀬渓流とは

十和田湖から流れ出る唯一の河川である奥入瀬川の渓流で、豊かな森と千変万化の水の流れが作り出す見事な渓流美を楽しめる人気の景勝地。十和田湖畔の子ノ口から焼山まで約14km続き、その間には十数の滝をはじめとする景勝が点在。十和田湖とあわせ日本の特別名勝および天然記念物に指定されています。
また、新緑や紅葉の名所としても有名で、紅葉のシーズン(例年の見頃は10月中旬から10月下旬頃)には見事な景観を楽しめます。

こちらがキャンプ場の入り口。十和田市営宇樽部キャンプ場は、ブナ、ミズナラなどの落葉広葉樹が広がる森の中にあります。人の手があまり入っていない野趣あふれるキャンプ場のため、十和田湖の自然をより身近に感じることができます。できるだけ自然に近い状態でのキャンプが好きな方には、特におすすめです。

管理棟

キャンプ場に到着したら、まずはここで受付を済ませましょう。管理棟では、炭や薪などの燃料類や即席麺などが購入できるほか、キャンプ道具のレンタルも利用できます(数に限りがあります)。

シャワー棟

うれしいことにコインランドリーとコインシャワーが備わっています。長期間のキャンプで重宝しそう。とてもきれいに管理されています。
十和田湖周辺には日帰り温泉も充実しているので、そちらを利用するのもいいですね。

トイレ

トイレは場内に2つ。水洗式で、洋式もあります。

水場

水場は3棟。水道設備の脇にはかまどもあります。

レイクビューの
フリーサイトが人気!

十和田市営宇樽部キャンプ場の宿泊施設は、コテージ、オートキャンプサイト、フリーサイトがあり、コテージとオートキャンプサイトは要予約。フリーサイトは予約不要で利用できます。

コテージ

コテージは7棟。ユニットバス・トイレに加え、冷凍冷蔵庫やガスコンロ(1口)が備わったキッチンスペースも完備。10月以降は一段と冷え込みが厳しくなりますが、ガスストーブも付いているので安心です。

オートキャンプサイト

AC電源付きの区画サイト。1区画の広さは約4m四方で、キャンピングカーでの利用も可能です。

フリーサイト

フリーサイトのエリアは特に定められておらず、場内の好きな場所にテントを立てることができます。林間がメインですが、湖のすぐ目の前にテントを立てられる場所も!
ただし湖側は人気が高く、スペースも狭め。ロケーションを楽しみたい方は湖側、周りを気にせずのんびりしたいという方は林間がおすすめです。なお、場内は道やキャンプ施設以外はあまり整備されていません。クルマの乗り入れ可能ですが、クルマを乗り入れるにも、テントを立てるにも植生への配慮を忘れずに。

今回私は、湖側にテントを立てました。目前に広がる美しい十和田湖と周辺の山々。こんな絶好のロケーションでキャンプができるなんて、これだけでも幸せ!
紅葉シーズンは、この山々が黄色や赤に色づき、圧巻の景色が望めるそうですよ。
ちなみに、このキャンプ場の開設期間は7月1日~10月31日まで(2018年9月現在)。宿泊は10月30日までとなっているので、紅葉を楽しみたい方はご注意を。

水と緑が織りなす絶景!
奥入瀬渓流散策へ

キャンプ場が素敵すぎてうっとりしてしまいましたが、ここからは今回の旅の目的である奥入瀬渓流散策へ。奥入瀬渓流の脇には約14kmの遊歩道があり、美しい川の流れを眺めながら、森の中を歩くことができます。

今回の散策ルート

今回は遊歩道の端から端まで歩いてみることに。ゆっくり歩いて片道約5時間ほどかかります。奥入瀬渓流にはレンタサイクルを扱っているところがあり、またバスも運行(冬期は運休)しているため、利用するのもいいですね。
ちなみに散策は、下流(焼山)から上流(子ノ口)に向かって歩く方が、川の流れを前方に見ながら進むことができ、躍動感あふれる景観をより堪能できるそうです。
子ノ口の駐車場にクルマを停め、そこからバスで焼山へ。川をのぼって駐車場まで戻ります。

焼山から遊歩道を5kmほど進むと、石ヶ戸休憩所が見えてきます。お土産コーナーや簡単な食事処があり、トイレや自販機は24時間利用可能です。ここから先、子ノ口まではトイレが1ヶ所しかないので、ここでしっかり用を済ませておきましょう。

また、ここから先はとにかく見どころが多く、水と緑が織りなすさまざまな景観が楽しめます。

まるで森のトンネル!

ポスターなどでも使用される奥入瀬一有名なスポット「阿修羅の流れ」。

静観で美しい木々たちと荒々しい水しぶきのコントラストが印象的!

高さ7m、幅20mの奥入瀬渓流最大の滝「銚子大滝」。

どっひゃ~!

水量が多く、とにかく大迫力! 滝のすぐそばまで近づくことができ、水しぶきがかかるくらいまで近づいてみると、音と水の迫力に圧倒されます。

そして何より、この川の流れに寄り添って美しい自然の中を歩くこと自体がとにかく気持ちいい!

マイナスイオン出まくり!
癒されるわ~。

道もゆるやかで歩きやすく、のんびりと景観を満喫できます。

奥入瀬渓流の岩の多くは苔で覆われており、これがまた幻想的な景観を際立たせてくれます。時には足を止めて、じっくり苔を覗いてみるのもおすすめです。

その際は、ぜひルーペやカメラのレンズから覗いてみてください。そこには、遠目からでは想像もつかない自然美が広がっているかもしれませんよ。

十和田湖と奥入瀬渓流の両方を満喫できる!
長期滞在もおすすめ!

十和田湖を眺めながらキャンプができて、さらに奥入瀬渓流の観光まで楽しめて大満足!今回は1泊の利用でしたが、コインランドリー・コインシャワー完備、周辺には温泉施設も充実と、2泊以上の長期滞在も快適そう。じっくり十和田湖周辺の観光を楽しみたい方にもおすすめのキャンプ場です。

夜の十和田湖はとっても静かで、静まり返ったこの水が昼間見た奥入瀬渓流の躍動感あふれる流れの源だと思うと、感慨もひとしお。不思議とまた次の日も、奥入瀬渓流を歩きたくなっちゃいました。

周辺のその他の見どころスポット

奥入瀬モスボール工房

奥入瀬渓流の下流の玄関口に位置する、奥入瀬渓流館内にある奥入瀬モスボール工房。モスボール(こけ玉)とは植物の根を土で包み、その表面に苔を貼り付けたもので、苔むした岩を「こけ玉」に見立て、「小さな奥入瀬」を表現しているのだそう。

屋外の展示場では、たくさんのこけ玉が展示されています。瑞々しい苔たちに囲まれていると、まるで深い森にいるかのような気持ちになるから不思議!ずっと見ていられました。
また見るだけでなく、自分だけのこけ玉を作れる体験教室も開かれています。予約なしでも体験できますが、繁忙期などは待つ可能性があるので、事前に予約するのがおすすめです。

奥入瀬ランプ工房

奥入瀬モスボール工房と同じ場所にある奥入瀬ランプ工房。「奥入瀬ランプ」とは、十和田湖を源流とする奥入瀬川の水で育てた「ひょうたん」で作ったランプのことで、奥入瀬で眺められる「苔の造形美」をモチーフにひょうたんに穴を空け、灯りで奥入瀬を表現しているのだそう。こちらも体験教室が開かれており、世界でひとつだけのオリジナルランプが作れます。

工房のギャラリーでは、奥入瀬ランプの展示販売が行われており、ひょうたんで表現された美しいランプの世界が広がっています。たくさんのひょうたんがLEDに照らされて一面の壁をキラキラと映し出す姿は圧巻!
自然からイメージを膨らませて表現されたアート作品たち、奥入瀬渓流へ来た際はぜひ立ち寄ってほしい場所です。

今回の遊び場

十和田市営宇樽部キャンプ場
〒018-5501 十和田市大字奥瀬字十和田湖畔宇樽部

今回登場したクルマ:フィット
※このコンテンツは、2018年9月の情報をもとに作成しております。