更新日:2025.08.26

人生で一度は訪れたい、私だけの至高キャンプ
ありのまま、自然と心地よさを。YURIEさんといく日本最北のキャンプ旅【北海道 ・礼文島】

今回の旅先は北海道にある日本最北の離島、礼文島。
Instagramでアウトドアやライフスタイルを発信するYURIEさんが、ずっと行くことを夢見たキャンプ場へ。そのチャレンジをHondaキャンプが応援します。

1泊2日の旅の目的は、「日本最北のキャンプ場」に泊まること。キャンプの一番の醍醐味は「自然」と語るYURIEさん、日本最北の地のキャンプ場と礼文島の自然をYURIEさんの視点でお届けします。

果たしてその目的は達成できたのか・・・。最果ての地への旅が始まります。
キャンパー紹介
YURIEさん

YURIEさん

アウトドアクリエイター。アウトドアやライフスタイルに関連した、商品企画・デザイン・コラボレーションなど、多岐にわたって活動中。自身のインスタグラム(@yuriexx67)を通じて、ライフスタイルを発信し、多くの支持を得ている。「過ごしていて気持ちのいい場所」を求め、国内外問わず各地を旅する。

今回使用したクルマ: N-BOX JOY ※純正アクセサリー装着車

フェリーに乗って、憧れの「日本最北の離島」へ

早朝5時、稚内のフェリーターミナルに到着するとわたしが一番乗りだった。乗船手続きもまだ始まっていない。気持ちが昂って、ちょっと早く着きすぎてしまった。
初めて訪れた日本最北の街・稚内の印象は、まるで外国に来てしまったようだった。だって道路の青看板にロシア語が併記されているんだよ。そうか、この海の向こうはもうロシアなのか。そしてさらにここから最北の離島へと向かうのだ。ここまでの道中の疲れも、礼文島行きのフェリーを見た途端にどこかへふっ飛んでしまった。
「花の浮島」と呼ばれるほど高山植物で有名な礼文島は、いつか絶対行ってみたいと思っていた憧れの島。やっぱり“最北端”という言葉には惹かれるよね。
「国立公園を巡りたい!」と思って調べていたら、礼文島が、「利尻礼文サロベツ国立公園」に指定されていることを知ったんだよね。そこにキャンプ場があることを知って、「ここでキャンプしてみたい!」って強く思ったっけ。
北海道自体は大好きでこれまで何度も旅をしているけど、さすがに最北の離島は遠くて、そこをピンポイントで目指していかないと難しくて、なかなか行けずにいた場所。そこについに行ける! しかもキャンプができるんだから、期待に胸が膨らむよね。
わたしにとってキャンプは、その土地の自然を最も身近に感じるための手段であり、最大の魅力だと思っている。キャンプを中心に礼文の自然を堪能したいな。礼文島には固有のお花がいくつもあるみたいだし、野生のアザラシが見られるかもしれないんだって。キャンプの夜は何を食べようかな。
乗船手続きを済ませて、フェリーターミナルの売店でコーヒーを買って、いざ乗船。フェリーにクルマを乗せるって何度味わってみてもドキドキする。なんだか遠くへと行くような気がして。
お、フェリーが動き出したみたい。
礼文島でしか見ることができない「レブンウスユキソウ」はどうしても見てみたいんだ。白い綿毛に包まれた気高く可憐な姿から「高山植物のプリンセス」って言われてるんだって。開花の見頃は6月から7月ってなってるから時期としてはきっと大丈夫だと思うけど、プリンセスを探しにいかなきゃ!
礼文島と隣り合うもう1つの国立公園、利尻島が見えてきた! 海に浮かぶ山みたい。
目指していた場所がこうして目の前に現れるって、船旅ならではの体験かもしれないな。

高山植物のプリンセスを探しに

ついに礼文島の香深港に到着。キャンプ場も気になるところだけど、楽しみは後にとっておいて、まずはレブンウスユキソウを探しに桃岩展望台に行ってみよう!
展望台の近くの駐車場に車を停めたら、トレッキング用のシューズに履き替えて、いざ出発。
トレイルに一歩足を踏み入れると、ここはもう特別保護地区。日本の国立公園はアメリカなど他の国とは違って私有地を含んでいることが多く、基本的にゲートもなければスタッフが常駐しているわけでもないので、わたしたち一人ひとりの姿勢が大切。だからとっていいのは写真だけ!
一面の緑!緑の絨毯のような草原が、風でサワサワと波打ってる。見たことないお花もたくさん。写真を撮るのに夢中でついつい足を止めてしまう。
展望台に到着。目の前のこの巨大な丸い岩が桃岩なんだね。それにしても、ほんと日本離れした景色。さっきまでいた香深港も見下ろせるし、島の反対側の海まで見えてる。こんなに細長い島なのに、スケールが大きく見えるのはどうしてだろう。
この花はなんだろう? 一つひとつ気になってつい調べちゃう。
最近はキャンプの延長でよくテント泊登山をするようになった。だっていい景色を前にテントを張れる場所を探していたら、条件的に山の上が多かったんだもん。でもどれだけ山に登っても、わたしはピークを目指すことよりも、こうやってお花や珍しい植物を観察しながら寄り道を楽しむほうが好き。
それにしても、お目当てのレブンウスユキソウがなかなか見つからない……。
7月の礼文島の主役とも言われてるのに、最近ずっと暑い日が続いてたからもう終わっちゃったのかな。
あった! これが“日本のエーデルワイス”、レブンウスユキソウなんだね。
真ん中の茶色い部分がお花(頭花)で、白い花びらのように見えるのは実は葉っぱ(包葉)。この綿毛に覆われた葉っぱが、薄雪が積もったように見えるからウスユキソウなんだって。
実際に見てみると、この美しい姿を一目見ようとたくさんのお花好きな人がこの島を目指してくるのもわかる気がする。
子どもの頃に見て大好きになった映画『サウンド・オブ・ミュージック』の影響で、エーデルワイスはどうしても咲いているところを自分の目で見てみたかったんだよね。エーデルワイス柄のバンダナも持っているくらいビジュアルが好き。
でも、せっかくならもっとたくさん咲いているところを見てみたいな。どうせならあの、映画のようなお花畑を見てみたい! 予定とちょっと違うけど、せっかく来たから欲張りたい。レブンウスユキソウの群生地まで行ってみよう!
「レブンウスユキソウ群生地」はトレイルを2kmほど歩いた先にあるみたい。汗だくになりながら林道を登った先には、再び絶景が! 海から吹く風が気持ちいい。標高はたった200mくらいしかないのに、なんだろうね、この迫力は。緯度が高いから?
歩けば歩くほど、日本じゃないみたいな景色に出会える。この島には、わたしがキャンプ旅に求めていることがぎゅ〜っと詰まってる気がする。
レブンウスユキソウの群生地を示す看板のところまで歩き切ると……たくさん咲いてる! 形も一つひとつ全然違うんだね。咲き終わる前に見れて本当によかった!道中絶景も楽しめたし、大満足。
今回使用したクルマ: N-BOX JOY ※純正アクセサリー装着車

  • ※走行中は安全のため、シートベルトをお締めください。
  • ※安全のため、走行の際は後方視界をしっかり確保してください。
  • ※このコンテンツは、2025年8月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。