2018年6月30日(土)

Acura ARX-05は予選3、4番手で決勝グリッド2列目から並んでスタート

#6 Acura Team Penske

IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ・シリーズは、シーズンの折り返し点を迎えようとしています。今週末の第6戦サーレンズ6時間オブ・ザ・グレンは、全12戦がスケジュールされた2018年シーズンの前半戦最後のレースで、ニューヨーク州の高速サーキット、ワトキンス・グレン・インターナショナルで開催されます。

ニューヨーク州とはいってもマンハッタンからはクルマで5時間も北西に行った山間のフィンガーレイク地方にワトキンス・グレン・インターナショナルはあります。オープンは1956年と古く、F1グランプリや大排気量スポーツカーレースの名勝負が数々繰り広げられた伝統ある名門コースです。

空は快晴、穏やかな風も吹く非常に快適なコンディション下で予選は激しく戦われました。心配されていたほど気温が上がらなかったこともあり、好タイムが続々と記録されました。最高峰カテゴリーであるP1クラスでは各順位間のタイム差が極めて小さい大接戦が繰り広げられ、コースサイドでタイムアタック合戦を観戦したファンは熱狂していました。

アップダウンに富む全長3.2マイルのコースは、攻略が非常に難しいレイアウトで、ドライバーたちに愛され、同時に敬意も集めています。リズミカルに、しかもハイスピードを保って限界ギリギリの走りを行うことが求められるコースにおいて、今回の予選では4.2リッターV8エンジン搭載のLMP2マシン勢が活躍しました。ORECA LMP2に乗るコリン・ブラウンが1分32秒350のコースレコード樹立でポールポジションを獲得し、0.006秒の僅差でLigierLMP2に乗るポール・ディ・レスタが予選2番手を手にしたのです。

3.5リッターV6ツインターボ・エンジンを搭載するAcura ARX-05は、カーナンバー6をデイン・キャメロン、カーナンバー7をリッキー・テイラーが走らせ、テイラーがトップとコンマ3秒も違わない1分32秒638のベストだったのにも関わらず予選3番手となり、キャメロンは1分32秒782で予選4番手でした。Acuraチームの走らせる2台は、明日の6時間耐久レースにグリッド2列目から並んでスタートを切ることとなりました。テイラーはエリオ・カストロネベス、キャメロンはファン・パブロ・モントーヤとのコンビで明日のレースを戦い、ミッド・オハイオに続く2勝目を狙います。

GTデイトナ・カテゴリー(GTD)に今回は4台のAcura NSXがエントリー。Meyer Shank Racingのアルバロ・パレンテの乗ったカーナンバー86が1分44秒742で予選クラス4番手で2列目からスタートすることになりました。ほかの3台はMSRのカーナンバー93がクラス5番手、Honda of America Racing Team(HART)のカーナンバー69が予選クラス12番手、新規参戦のCJ Wilson Racingのカーナンバー36がクラス17番手でした。予選トップ6がコンマ4秒の中にひしめき合う、プロトタイプクラス同様の大接戦に、集まったファンは大歓声を上げていました。パレンテはキャサリン・レッグ、カーナンバー93はローソン・アッシェンバックとジャスティン・マークス、カーナンバー36はマーク・ミラーとティル・ベックトルシャイマーがドライブします。

今週末のレースは、ウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ・シリーズに設定されている長時間、長距離レースだけで構成される北米耐久チャンピオンシップの第3戦でもあります。

コメント

リッキー・テイラー(予選3番手) 「予選では最大限の力を発揮しました。3番グリッドは自分たちの今週望めたベストの結果だと思います。重要なのは、明日のレースが6時間の長さであること。そして、チャンピオンの座を争うライバルたちより私たちは前方のグリッドからスタートを切れることです。今回に繋がる2レースで私たちは勢いを手にすることができていると思います。ミッド・オハイオでは初優勝を1-2フィニッシュを飾り、デトロイトでは2、3位でしたから。今週末はシーズンの流れをこのまま自分たちの側に引き付け、ポイント・リーダーになるべく少しでもポイント差を縮めたいと考えています」

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