2週間のインターバルをおいて、第12戦はサンドサーキットのメッカ、オランダの南部にあるブラバント地方のリーロップで開催された。オランダでの開催は今年2回目で、大会名はダッチ・ブラバントGPと命名。会場となるリーロップ・サーキットは、'99、'96年に500GP、'97年にも125GPが開催されており、サーキットの2/3は林の中でストレートとジャンプが続き、残りの1/3はスタートとゴール付近のオープンエリア。今大会は若干のレイアウトを変更しウォッシュボードを追加、そして最終コーナー手前のストレートにもジャンプと窪みを2ラインにした変則など、更にテクニカルなサーキットと変貌していた。
サンドサーキットと言っても平均時速は50キロを越えるハイスピード。このサーキットでは、シーズン開幕戦あたりから約数ヵ月間もかけてコース整備を行ない、特にパドックエリアは全て芝生。そしてトランスポーターが走るラインにはコンクリートの板を敷き詰めて、雨によるスリップやスタック防止と万全の体制で行われた。
ボレーは第11戦ドイツGPの後に、サンディコースに合せてトレーニングを積み重ねて会場に姿をみせた。土曜日の朝のトレーニングでは「コースの表面は思っていたよりもソフトじゃなかったから、ハイスピードでビックリしたよ」とコメントし、予選では2分8.150秒で5番手につける。ポールポジションは、M.ピション(Suzuki)の2分6.809秒。
決勝
スタート10分前になり、若干の小雨がぱらつくコンディション。しかしサンドの為にマディとなる事はなかった。ホールショットを獲得したのは、C.ダグモア(Ktm)。ボレーは、スタートで出遅れて第1コーナーでは中央集団に埋もれてしまうも、オープニングラップに数台をパスしてポジションを11番手までアップする。トップはダグモア、そしてピション、C.リード(Kawasaki)と続く。ボレーは、2/3/4ラップにも2台から3台をごほう抜きにして、一気にポジションを5番手まで浮上する走りを見せるが、トップからは約13秒のビハインド。更に7ラップ目には後退してきたダグモアをパスして4番手にアップしたが、前を走る3番手のJ.ベビライネン(Honda)とのギャップは約5秒。ボレーは、中盤過ぎまでジリジリとその差を縮めたが、終盤には再びその差が広がりはじめて惜しくも4位のゴールとなり、表彰台を逃がす。トップは、中盤過ぎにピションをパスしたリードが逃げきって初勝利、2位にピション、3位にもベビライネンが初表彰台を獲得した。
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