1週間のブレイクを挟んで、第8戦はフランスの北西部ノルマンディ地方にあるエルネーで開催された。この地域はフランスでもモトクロスが盛んな地域として知られており、パリから西に約250キロ前後。V字の窪みの片斜面がコース、反対側が観客席というレイアウト。木・金曜日と雨が降り続き、土曜日の午前中に行われた練習はマディコンディションの中で行われたが、予選が始まる午後には天気も回復に向かい、メインラインが乾きはじめた。ボレーの地元フランス、会場には土曜日から多くのファンが詰め掛け声援が飛ぶ。2回目の練習走行ではマディの為にコースの一部がカットされ、予選もそのままで継続。ボレーは、予選時間の終了間際に2分07.639秒をマークして6番手のポジション。07秒台は、3番手のP.バイラー(Yamaha)、4番手のC.フェデリッチ(Yamaha)、J.コピンズ(Suzuki)と、ボレーまで4名が連なる。トップタイムは、チャンピオンシップリーダーのM.ピション(Suzuki)が、2分05.010秒と、ボレーから2.629秒速いタイムでポールポジションを獲得、2番手にもフランスのJ.オーベール(Yamaha)が2分06.697秒と上位につける。また第8戦よりマシンのカーリングが変更となった。
決勝
ボレーは第1コーナーのインサイドにトップ集団で突入と、パーフェクトなスタートを切ったが、後続車のプッシュを受けて転倒!幸いに体にもマシンにも大きなダメージを受けなかったので、マシンを起こして再スタートを切ったボレーだったが、ポジションは殆ど最後尾とバッドラック。しかしオープニングラップには、10数台をパスする猛烈な追い上げを繰り返し、1ラップ目には13番手まで浮上する。更にラップ毎に1台、時に2台をパスしながらも、10分過ぎには早くも9番手、その後も8番手のライダーとのギャップをジリジリと詰めて、中盤には8番手にアップ。しかし終盤には地元のオーベールとサイドバイサイドとなり、一時ポジションを下げたボレーであったが、再びオーベールをパスして7番手、そしてラスト2ラップには6番手まで浮上。更に5番手のクロカードの背後まで迫るも、時間切れのチェッカーとなり6位でゴール。トップはオープニングラップにリードを奪ったピション、2位にバイラー、3位にコピンズがゴールした。
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