1ヵ月のブレイク後、第7戦スウェーデンの後半戦がスタート。当初は6月に予定されていたイタリア、そしてオーストリア大会が日程変更となり、グランプリ始まって以来の長いオフとなった。チャンピオンのF.ボレーは、6月10日にアメリカのAMAナショナルレースにスポット参戦、約10日間の滞在後に再びヨーロッパに戻り、トレーニングを続行。「1ヵ月のオフは長かったが、練習に明け暮れていると、あっと言う間に過ぎてしまったよ」とコメント。第7戦の会場となったのは、ゴーテボーグ(Goteborg)から北へ約80キロにあるウッデバーラで、過去には'99,'97,'61,'58年に500cc、そして'94,'77年には250ccが開催されている。コースはハードで粘土質、またジャンプセクションも多いが、今大会には更にウープスセクションも設けられた。
土曜日の予選前に雨が降り出したが、スタート時にはストップ。しかし中盤過ぎには再び降り出してスリッピィなコンディション。ボレーは序盤に上位のタイムをマークしたが、後半には更にタイムアップを図ろうとした時に雨がスタートして、タイムは2分07.079秒の7番手で終了した。ポールポジションは、リーダーのM.ピション(Suzuki)が2分04.269秒で獲得。
決勝
ホールショットはCAS HondaのG.クロカード、そしてM.マスキオ(Kawasaki)とC.リード(Kawasaki)のコンビ、C.ナン(Husqvarna)、C.フェデリッチ(Yamaha)、J.コピンズ(Suzuki)、ポイントリーダーのM.ピション(Suzuki)と続く。ボレーは、出遅れて15番手前後のスタートとなったが、オープニングラップに6人のゴボウ抜きを果して1ラップ目に11番手で周回。更に2ラップ目に10番手、3/4/5ラップ目にも一人づつパスして、6ラップ目には7番手と序盤に早いパスにトライしたボレー。更に中盤にはマスキオをパスして6番手に追い上げたが、既にトップ集団とのギャップは大きく広がっていた。しかしボレーは、ジリジリと5番手のコピンズの背後まで迫る追い上げを見せたが、スリッピィなコンディションで転倒。ゴールまで残り10分であった。5番手とのギャップは再び広がってしまったが、後続とのリードは幸いにも十分に広げていたので、ポジションは変らずに6番手のままでゴール。優勝はクロカードがホール・トゥ・ウィンで、今季2勝目を飾った。
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