第4戦はベルギーのゲンク。このサーキットでグランプリが開催されるのは1992年以来となり、トリプル開催の為にコースレイアウトが若干、変更された。大会週末はあいにくの悪天候、コースコンディションも最悪となり、金曜日に予定されていたスケジュールは、全てキャンセル。土曜日に3クラスのフリープラクティスと予選が全て行われる事となり、練習は従来の30分から20分に短縮された。ボレーは、マシンのセッティングを更に煮詰める為に、大会前週に行われたベルギー選手権に出場。ベルギーはオープンクラスで行われているが、エバーツに続き2位のゴールと調子も上々で、この第4戦に挑んだ。フリープラクティスでは2分05.470秒の5番手のタイムと、好調のボレー、タイム予選では、終盤に2分02.217秒のトップタイムをマーク。しかしラストラップに、ポイントリーダーのM.ピション(Suzuki)が更にタイムをコンマ5秒アップした2分01.618秒でトップタイムをマーク。ボレーは惜しくも予選2番手のスターティンググリッドに付く事となる。予選3番手はランキング3位につけているC.フェデリッチ(Yamaha)が2分03.046秒。天気は曇り、雨こそ降らないが、コースコンディションはマディ。
決勝
スターティングゲートのインサイドから、ピション、ボレーと2人が並んで第1コーナーの180度ターンに突入。しかしボレーは手前でラインをふさがれ、ラインを変えながらも上位で第2コーナーへ向かう。しかし、その先にあるジャンプでコースサイドから飛んだ数台が転倒、ボレーも巻き添えとなり、オープニングラップでは、ラストポジションからの追い上げとなるも、1ラップ目は25番手、3ラップ目に20番手、6ラップ目に15番手、更に8ラップ目には12番手と、早いポジションアップを図るボレー。しかしサンドコースにしみ込んだ雨は、至る所に深い溝を作っており、パスする為にラインを変えたボレーはマディで再び転倒。はまったマシンを引き出すのに大きなロスタイムとなったがコースにカムバック。ポジションは再び最後尾となってしまったボレーだったが、レース後半を走り続けて24位でゴール。
レースはオープニングラップでトップに出たG.クロカード(Honda)が、2番手のピションの追撃をかわし、終始リードを死守して今季初の勝利を獲得。2位にピション、3位には、ラストラップにY.デマリアが3番手のM.マスキオをパスしてゴール。
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