第3戦はヨーロッパ大陸から、オーストラリアへと世界選手権は移動となり、約24時間前後のフライト。会場となったのは、ビクトリア州のメルボルンから北へ約100kmのブロードフォード。このモトクロスサーキットは、昨年に初めて500ccクラスが開催された、州立モーターサイクルパーク。予選がスタートする金曜日から好天気となり、練習、予選がスタート。ボレーは、第2戦オランダ終了後の週末には、マシンのセッティングを施して会場に到着。しかし練習走行では中番手のタイム、そして1回目の予選でも18番手とタイムが延びず、翌日の土曜日に行われた2回目の予選では、トップタイムをマークしたピションの2分08.209秒に続いて、2分08.908秒の2番手に浮上した。だが今年から2回行われる予選、殆どのライダーがコースコンディションの良かった前日のタイムがスターティングポジションとなり、ボレーも前日の2分08.737秒がベストタイム。トップタイムはピションが前日にマークした2分04秒345秒で、4秒392落ちとなり18番手のスタートポジションとなる。しかし決勝日の朝に行われるウォームアップでは、再び2番手のタイムと、トップ争いに期待がかかった。
決勝
ホールショットはP.バイラー(Yamaha)、そしてピション、D.タイバース(Ktm)、C.フェデリッチ(Yamaha)と続く。ボレーはスタートで出遅れて、後方集団からのオープニングラップとなるが、1ラップ目に16番手、2ラップ目には2人をパスして13番手、3ラップ目にも12番手と快調にポジションをアップ。序盤の10分過ぎには8人をパスして、何と8番手までの追い上げを見せたが、突然にスピードダウンとなり、ポジションは再び16番手まで後退した後にリタイア。ボレーは、追い上げている途中で、マシンの挙動がおかしいと感じ、止む無くピットインとなりレース中断となった。今年のグランプリは1レース制となり、ハイスピードで展開。ホンの少しのトラブルでも大きなアクシデントに繋がる事を知っているボレーは、止む無くリタイアを強いられた。
トップ争いは、バイラーの転倒で、ピションが終始リードで3勝目。2、3位争いは、フェデリッチと6番手からアップしたY.デマリア(Yamaha)の展開となるも、ポジションは変わらずにゴール。
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