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2001 トライアル世界選手権シリーズ
  第5戦 日本(ツインリンクもてぎ)
 
  2001年 6月2〜3日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:晴れ一時雨/快晴 気温:26℃/27℃ 観客:11,000人/13,000人  
     
  ランプキン、大声援を一身に受け今年も、もてぎを制す!
藤波貴久は両日ともに2位入賞を果たす!
 
 
 
2日目ゴール直後に握手する藤波(左)とランプキン(右) 2日間共に圧倒的強さを見せたランプキン 2日間共に2位になった藤波貴久 1日目の表彰式、優勝したランプキン(中央)、2位藤波(左)
 
 

2年目を迎えたツインリンクもてぎでの世界選手権トライアル。ドギー・ランプキン(Montesa-HRC)はここでもまた両日とも優勝し、前回ベルギーでの雪辱を果たした。地元日本での必勝を祈願しての戦いとなった藤波(Montesa-HRC)だが、いくつかのミスと、それ以上に調子のいいランプキンにしてやられて、両日ともに2位入賞、2日間とも表彰台に登った。

 
   

第1日目
昨年に続き、2回目を迎えたトライアル世界選手権日本大会。ツインリンクもてぎには、4つのゾーン15のセクションが用意され、昨年同様多くの観客を集めて大きな盛り上がりを見せた。

序盤、クリーン合戦となった戦いは、1ラップ目終盤にはドギー・ランプキン(Montesa-HRC)と藤波貴久(Montesa-HRC)のみが、わずか減点1点という神経戦に発展した。

戦いが動いたのは1ラップ目の最終セクションだった。突然の雨で、人口セクションの岩々は非常に滑りやすくなっていた。雨があがって岩が乾くのを待つか、しかしそれを待つには、ふたりは1ラップ目に時間を費やしすぎていた。マディの1回の失敗が命とりとなる神経戦の今回、ライダーは執拗にクリーンラインを求め下見を繰り返す。そしてライバルを先にいかせようとする心理作戦の結果、第9セクションでランプキンと藤波、そしてマーク・フレイシャ(シェルコ)とグラハム・ジャービス(シェルコ)のふたりを含み、4人で30分も相手の出方を待つという事態に発展していたのだった。結果、第9セクションは両者ともにクリーンしたものの、15セクションで雨に濡れることになったふたり、先にトライした藤波は3点、対してランプキンはクリーン。これで藤波は3点のハンディをしょって、2ラップ目を戦うことになった。

ところが2ラップ目第4セクション、藤波は5点を喫し、ここで一気に点差も開き、さらに藤波は1ラップ目にクリーンした7セクションでも3点を喫してしまう。ランプキンはその後3点と1点がひとつずつという好成績でこの戦いを制すことになるが、藤波は十分に勝機があっただけに、くやしさもひときわ。

3位には、この日大いに好調だったスティーブ・コリー(ガスガス)が入り、黒山健一(ベータ)は2ラップ目のふたつの5点が響いて5位となった。

第2日目
くやしい2位をばねに、日曜日に必勝を期す藤波貴久。しかしこの日は、ドギー・ランプキンがいつにもまして好調だった。

15のうち、5つのセクションが手直しされたこの日、ランプキンはクリーンのだせるセクションでは確実にクリーンし、難易度の高いセクションでは確実に減点を減らす走りを展開。1ラップ目をわずか減点8で終えている。

藤波は難セクションの第6セクションでクリーンをねらって減点5を喫し、以後、11セクションの5点を含んで、細かいミスが響いて1ラップ目は減点19。アルベルト・カベスタニー(ベータ)と黒山健一(ベータ)に続いて4位に甘んじていた。

しかしカベスタニーとの点差はわずか3点。ここで藤波は、2位奪回に向けて全力を尽くすことになった。2ラップ目、藤波は1ラップ目の走りを一転、5点をひとつもとらない堅実な走りを見せ、ラップトータル7点。見事2位のポジションを得て、2年連続の両日とも2位を獲得した。

ランプキンは、2ラップ目にはわずか3点と、驚異的な走りは変わらず。だれにもおびやかされずに日本大会の優勝を手中にした。カベスタニーは2ラップ目に24点の大量減点を食らって7位に、黒山も同様に6位となった。3位に入ったアダム・ラガは、今シーズンから登場したガスガスのニューマシンを駆っての入賞。まだまだ熟成が必要なニューマシンだが、ラガの成績をみる限り、潜在的ポテンシャルはかなり高そうだ。

 
 

DAY 1
D.ランプキン(1位)

今日の結果と、自分のライディングには満足している。天候がとても良いこともあって、セクション設定が簡単だったと思う。この大会に限ったことでなく、最近の傾向でもあるのだが、こういう状況ではミスが許されない競技展開となる。藤波とは精神戦が続き、特に1ラップ目はお互いに牽制しあい、持ち時間の大半を使っての精神戦。それを制しての優勝は大きな喜びだ。

藤波 貴久(2位)
1ラップ目の最終セクションまではランプキンと競り合っていて調子が良かったんです。雨で、最終セクションの岩が悪化して3点になってしまいました。そこをランプキンがクリーンして、そこから差が開き始めました。気持ちがナーバスになり集中力がなくなりはじめ、クリーンして当然だった第4セクションで5点。そこで今日の優勝の可能性を失いました。くやしいです。

DAY 2
D.ランプキン(1位)

今日は集中力が続いていい点数を出すことができた。特に2ラップ目は、減点が第3セクションの1点と第14セクションの2点のみ。これは自分では満足の結果だ。ライバルの藤波は、今日はプレッシャーのせいか、調子を乱していたようだ。

藤波 貴久(2位)
1ラップ目からミスが続いてしまいました。第6セクションの5点に続いて第8で足つき、そして第9、11と5点をとってしまったんです。2ラップ目に調子を取り戻したものの、もう取り返しがつかなかった。最終セクションに到着した時、ここをクリーンしなければ2位になれないと知り、緊張しながらもクリーンできました。15セクションにいたお客さんには、最後に盛り上がってもらって、ぼくも2位になれてよかったです。今日のところは、ランプキンに完敗です。

 
       
 
     
  トライアル世界選手権 第5戦 結果表  
 
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■DAY 1
POS RIDER MAKER LAP 1 LAP 2 PEN. CLE. TOTAL
1 D.LAMPKIN Montesa Honda 1 4 0 27 5
2 T.FUJINAMI Montesa Honda 4 11 0 25 15
3 S.COLLEY Gas-Gas 7 15 0 20 22
4 M.COLOMER Gas-Gas 18 5 0 21 23
5 K.KUROYAMA Beta 8 16 0 21 24
6 G.JARVIS Sherco 13 11 0 18 24
7 M.FREIXA Sherco 14 11 0 18 25
8 A.CABESTANY Beta 14 16 0 17 30
9 A.RAGA Gas-Gas 18 15 0 16 33
10 M.JUSTRIBO Sherco 22 14 0 15 36
11 J.MANZANO Sherco 23 16 0 18 39
12 D.COBOS Montesa Honda 27 14 0 17 41
13 J.PASCUET Gas-Gas 21 23 0 14 44
14 T.OGAWA Beta 19 29 0 14 48
15 J-M.ALCARAZ Montesa Honda 11 39 1 14 51
16 F.NOZAKI Yamaha 29 23 0 16 52
17 T.TANAKA Beta 26 26 0 10 52
18 A.BILBAO Montesa Honda 21 34 0 10 55
19 I.SHIBUYA Yamaha 30 26 0 13 56
20 B.CAMOZZI Gas-Gas 28 39 0 11 67
21 T.YAMADA Beta 39 50 0 3 89
22 T.SHIRAGA Sherco 47 44 1 6 92
23 H.TANAKA Montesa Honda 53 41 0 5 94
24 T.BLAZUSIAK Gas-Gas 40 54 0 3 94
25 M.OKAMURA Beta 46 49 0 2 95
26 M.HONDA Montesa Honda 45 52 0 4 97
27 Yo.TANAKA Beta 50 48 0 6 98
28 K.TAKEYA Montesa Honda 59 46 0 2 105
29 R.NARITA Scorpa 57 54 0 0 111
30 D.TSUKUDA Montesa Honda 55 57 0 0 112
31 T.KUSAKA Gas-Gas 60 59 0 0 119
32 S.MURATA Montesa Honda 62 60 1 1 123
33 S.EZOE Montesa Honda 67 58 0 1 125
34 Yu.TANAKA Montesa Honda 68 69 0 0 137
 
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■DAY 2
POS RIDER MAKER LAP 1 LAP 2 PEN. CLE. TOTAL
1 D.LAMPKIN Montesa Honda 8 3 0 24 11
2 T.FUJINAMI Montesa Honda 19 7 0 20 26
3 A.RAGA Gas-Gas 23 9 0 17 32
4 M.FREIXA Sherco 20 13 0 16 33
5 G.JARVIS Sherco 24 10 0 16 34
6 K.KUROYAMA Beta 18 19 0 14 37
7 A.CABESTANY Beta 16 24 0 13 40
8 M.JUSTRIBO Sherco 22 22 0 14 44
9 S.COLLEY Gas-Gas 36 14 0 13 50
10 J.MANZANO Sherco 25 28 0 14 53
11 J.PASCUET Gas-Gas 28 28 0 7 56
12 M.COLOMER Gas-Gas 26 31 0 12 57
13 D.COBOS Montesa Honda 28 34 0 13 62
14 B.CAMOZZI Gas-Gas 39 26 0 11 65
15 F.NOZAKI Yamaha 41 26 0 11 67
16 J-M.ALCARAZ Montesa Honda 39 30 0 11 69
17 T.TANAKA Beta 29 40 0 10 69
18 I.SHIBUYA Yamaha 38 33 0 11 71
19 A.BILBAO Montesa Honda 37 37 0 8 74
20 T.OGAWA Beta 35 43 0 10 78
21 M.OKAMURA Beta 46 38 0 4 84
22 T.YAMADA Beta 53 47 0 4 100
23 Yo.TANAKA Beta 50 52 0 3 102
24 T.SHIRAGA Sherco 57 50 0 2 107
25 T.BLAZUSIAK Gas-Gas 54 54 0 2 108
26 M.HONDA Montesa Honda 59 52 0 4 111
27 R.NARITA Scorpa 56 60 0 1 116
28 H.TANAKA Montesa Honda 59 58 0 2 117
29 D.TSUKUDA Montesa Honda 63 57 0 0 120
30 K.TAKEYA Montesa Honda 60 62 0 1 122
31 S.MURATA Montesa Honda 63 60 0 1 123
32 T.KUSAKA Gas-Gas 66 62 0 1 128
33 Yu.TANAKA Montesa Honda 65 63 0 0 128
34 S.EZOE Montesa Honda 73 65 0 1 138