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2001 トライアル世界選手権シリーズ
  第4戦 ベルギー
 
  2001年 5月19〜20日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:晴れ一時曇り/晴れ 気温:18〜20℃/20〜25℃ 観客:1,000人/2,000人  
     
  フジガス、4年ぶりの優勝!DAY 2は3位
王者ランプキンは、6/1位!
 
 
 
総合の表彰台、藤波(中)ランプキン(右) ベルギーの岩を攻める藤波 日曜は本来の走りを取り戻したランプキン 4年ぶりの優勝に喜びの藤波
 
 

藤波貴久(Montesa-HRC)が1997年以来、念願の2勝目!ドギー・ランプキン(Montesa-HRC)は1日目は6位に甘んじるが、2日目には優勝。ベルギーの最優秀選手は1位と3位の藤波貴久だった。

 
   

第1日目
藤波貴久(Montesa-HRC)の初優勝は、1997年のドイツ大会だった。あれから4年、藤波は表彰台の常連となり、この2年間はランキング2位の座も維持するまでになったが、しかし優勝だけがなかった。ベルギーのセクションは3ゾーンあり、最初の3セクションはスタート地点から4キロのところにある森、次の9セクションは小さな丘と廃屋のまわりに位置している。最後のふたつは、スタート地点付近にインドアスタイルとして設営されていた。そのほとんどが長い時間をかけて人工的に作られたものといっていい。そこを藤波は、並外れたコンセントレーションを持って戦い、わずかのミスを持って優勝を手にしたのだった。

反対に、王者ドギー・ランプキン(Montesa-HRC)は、この日はコンセントレーションを乱しているように見えた。ランプキンはどのセクションも最後にトライする権利を持っていたが、しかしランプキンらしくないミスを連発して、ライバルに大きな隙を見せてしまうことになった。

セクションは、けっしてむずかしすぎはなかった。大ステアの前には、メカニックが悪さをしないですむように、あらかじめ置き石が設置されていた。これは、金曜日にセクションの下見をした中堅から下位のライダーが、セクションがむずかしすぎると抗議を出したことにも応えていた。

1ラップ目が終わった時点で、藤波に1点リードを奪ってトップに位置していたのはグラハム・ジャービス(Sherco)だった。そして3位はマーク・フレイシャ(Sherco)とアダム・ラガ(GasGas)が同点で続いていた。

ランプキンは減点19をたたいて、5位に位置していた。

Montesa Hondaに移籍してから好調のダビデ・コボス(Montesa-HRC)にとっては、この日はちょっと不運だった。1ラップ目に減点31を喫した上、1ラップ目に時間を使いすぎて、2ラップ目はまさに駆け足のトライとなってしまったのだ。

2ラップ目のベストスコアは、マーク・コロメ(GasGas)がとった。コロメは思うように熟成のできないニューマシンを一度引っこめ、従来モデルに乗って気を吐いた。ベストスコアは13点で、この結果を持って、コロメは4位にジャンプアップした。

1ラップ目トップのジャービスには、2ラップ目は不運だった。ジャービスは2ラップ目に26点もの減点を喫して5位まで後退してしまった。

チャンスは藤波に回ってきた。藤波は2ラップ目も1ラップ目と同じ減点15を守って、この日の勝利をものにしたのだ。

第2日目
日曜日の開催にあたって、ふたつのセクションが若干簡単に変更された。

ランプキンが6位になったのは、実に1996年以来のことだった。その屈辱を晴らしにかかったランプキンは、その目的を完璧に果たしたといっていい。

コロメは、旧型マシンを引っ張り出して、そのライディングは昔日に戻ったかのような切れを見せている。

12セクションで、ランプキンがクラッシュした。しかしそれは、この日のランプキンの唯一の5点だった。この5点はライバルたちを色めき立たせた。この日のセクションは、うまく走れば5点にはならなくてすむものばかりだったからだ。

1ラップ目が終わったとき、藤波とフレイシャが5点、続くはランプキンの8点。4位に10点のコロメが続いていた。ラガは13点で4位だ。この若者は、今やすっかり自信をつけてしまっている。もちろん、フレイシャも勝利への自信に満ちているし、なにより前日優勝の藤波には、勝利への気迫が充分だった。

2ラップ目、ペースは前日ほど早くなかった。時間に余裕があったからだ。こんな中、ランプキンは最高のパフォーマンスを見せた。なんと2ラップ目をオールクリーンしてしまったのだ。こんなことができるのは、やはりランプキンしかいない。

藤波は、少々緊張してしまっていたようだ。結果、フレイシャに1点リードを許して2ラップ目を終えていた。それでも、ベルギー大会を優勝と3位で締めくくれたのは、藤波には大きな成功だったといっていい。

コロメは若いチームメイトを破って4位に入った。

コボスはこの日も不調だ。トップからは遠い位置に甘んじている。

 
 

DAY 1
藤波 貴久(1位)

今日はとってもうれしい。優勝したのももちろんうれしいけど、自分のイメージ通りの走りができたことがとってもうれしい。セクションはよかった。クリーンもできるし、でもいつでも5点になる危険性もはらんでいた。2ラップ目、ぼくは11セクションで5点となって、また勝ちが逃げたかなと一瞬考えてしまった。でもほかのみんなも、別のところでミスを犯していたんだね。

D.ランプキン(6位)
弁解の余地がない。スタートからよくなかった。そしてどんどん悪くなってしまった。どうしてこうなってしまったのか、説明もできないよ。誰のプレッシャーがあったというわけでもないのだがなぁ。

D.コボス(14位)
だめだ。ぜんぜんだめ。ミスが多すぎた。セクションは、森の中のやつも全体に人工的だったね。

DAY 2
D.ランプキン(1位)

今日の5点は、1ラップ目の12セクションだけだった。きのう、バイクのセッティングにはいくつかの変更を加えた。それも悪くはなかった。今日はひたすらコンセントレーションを高めようとがんばったよ。

藤波 貴久(3位)
1ラップ目はとってもよかった。2ラップ目も大きなミスはなかった。でもちょっとした減点が多かった。とっても情けないのは、13セクションの1回の足つき。あそこは簡単なポイントだったから、情けないを通り越して腹が立った。ランプキンを破るためには、最低でも2位に入ってなければどうしようもないから、今日の結果はよくないね。

D.コボス(12位)
ミスが多すぎた。どうしてだかはわからないけど。セクションもバイクもよかったけど、今日は最悪だ。

 
       
 
     
  トライアル世界選手権 第4戦 結果表  
 
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■DAY 1
POS RIDER MAKER LAP 1 LAP 2 PEN. CLE. TOTAL
1 T.FUJINAMI Montesa Honda 15 15 0 19 30
2 A.RAGA Gas-Gas 17 16 0 15 33
3 M.FREIXA Sherco 17 18 0 17 35
4 M.COLOMER Gas-Gas 23 13 0 20 36
5 G.JARVIS Sherco 14 26 0 17 40
6 D.LAMPKIN Montesa Honda 19 21 0 17 40
7 M.JUSTRIBO Sherco 26 16 2 14 44
8 A.CABESTANY Beta 24 22 0 16 46
9 S.COLLEY Gas-Gas 21 31 0 10 52
10 J.PASCUET Gas-Gas 21 32 0 10 53
11 J.MANZANO Sherco 31 23 0 12 54
12 K.KUROYAMA Beta 29 27 0 15 56
13 A.BILBAO Montesa Honda 31 27 0 10 58
14 D.COBOS Montesa Honda 31 30 0 12 61
15 B.CAMOZZI Gas-Gas 35 29 0 9 64
16 D.RE DELLE GANDINE Montesa Honda 42 30 0 6 72
17 S.CONNOR Gas-Gas 36 36 6 9 78
18 T.TANAKA Beta 51 30 0 10 81
19 J.CARDINAELS Montesa Honda 47 47 0 4 94
20 B.HEMINGWAY Beta 43 48 5 6 96
21 S.LEON Beta 51 46 2 4 99
22 X.LEON Gas-Gas 50 51 0 4 101
23 V.BAUCE Beta 50 54 0 3 104
24 J-M.SAEZ Montesa Honda 56 48 0 2 104
25 I.ESCALERA Gas-Gas 57 51 0 5 108
26 J.BETHUNE Gas-Gas 53 55 1 4 109
27 A.VAN DEN BROEK Montesa Honda 56 46 8 3 110
28 P.AGOSTONI Montesa Honda 53 58 0 3 111
29 F.BOCHET Beta 57 55 0 3 112
30 C.BRUAND Beta 60 54 0 2 114
31 J.FAJARDO Gas-Gas 52 61 7 5 120
32 O.COLSON Gas-Gas 58 64 0 2 122
33 D.MAURINO Gas-Gas 67 61 0 1 128
34 D.THORPE Gas-Gas 64 61 5 1 130
35 S.DE RIZZO Gas-Gas 64 63 6 1 133
36 A.TEMPERA Beta 75 73 0 0 148
 
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■DAY 2
POS RIDER MAKER LAP 1 LAP 2 PEN. CLE. TOTAL
1 D.LAMPKIN Montesa Honda 8 0 0 26 8
2 M.FREIXA Sherco 5 8 0 25 13
3 T.FUJINAMI Montesa Honda 5 9 0 21 14
4 M.COLOMER Gas-Gas 10 7 0 18 17
5 A.RAGA Gas-Gas 13 6 0 20 19
6 A.CABESTANY Beta 14 11 0 23 25
7 M.JUSTRIBO Sherco 15 14 0 20 29
8 G.JARVIS Sherco 20 11 0 20 31
9 S.COLLEY Gas-Gas 21 10 0 16 31
10 J.MANZANO Sherco 14 18 0 19 32
11 K.KUROYAMA Beta 16 16 0 17 32
12 D.COBOS Montesa Honda 26 21 0 17 47
13 D.RE DELLE GANDINE Montesa Honda 33 18 0 10 51
14 B.CAMOZZI Gas-Gas 18 37 0 12 55
15 T.TANAKA Beta 29 26 0 12 55
16 J.PASCUET Gas-Gas 32 29 0 11 61
17 J.CARDINAELS Montesa Honda 36 35 0 9 71
18 A.BILBAO Montesa Honda 36 35 0 7 71
19 S.CONNOR Gas-Gas 34 38 0 8 72
20 P.AGOSTONI Montesa Honda 46 28 0 9 74
21 J-M.SAEZ Montesa Honda 39 36 0 8 75
22 S.LEON Beta 30 48 0 7 78
23 I.ESCALERA Gas-Gas 41 44 0 6 85
24 J.FAJARDO Gas-Gas 47 38 0 6 85
25 X.LEON Gas-Gas 39 47 0 5 86
26 J.BETHUNE Gas-Gas 45 42 0 8 87
27 B.HEMINGWAY Beta 43 46 0 6 89
28 V.BAUCE Beta 50 43 0 3 93
29 A.VAN DEN BROEK Montesa Honda 47 47 0 7 94
30 F.BOCHET Beta 42 54 0 5 96
31 C.BRUAND Beta 47 54 0 4 101
32 D.MAURINO Gas-Gas 58 49 0 2 107
33 O.COLSON Gas-Gas 57 51 0 2 108
34 S.DE RIZZO Gas-Gas 63 51 0 2 114
35 D.THORPE Gas-Gas 66 54 0 2 120
36 A.TEMPERA Beta 67 65 0 0 132