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2001 トライアル世界選手権シリーズ
  第3戦 ポルトガル
 
  2001年 4月28〜29日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:晴れ/曇りのち雨のち晴れ 気温:20℃/15℃ 観客:5,000人/4,000人  
     
  ドギー・ランプキン連勝続く!
藤波貴久1日目2位、2日目は3位に!
 
 
 
1日目の優勝、ランプキン 藤波貴久は1日目2位に 1日目の表彰式、優勝ランプキン(中)と2位の藤波(左) 2日目も勝利、ランプキン
 
 

ドギー・ランプキン(Montesa-HRC)は開幕戦に続き、第3戦ポルトガル大会においても連勝を遂げている。そして藤波貴久(Montesa-HRC)はランプキンに迫る勢いで1日目2位に。悪条件だった雨の2日目は3位に。両日ともにMontesa-HRCの2人が表彰台へ。

 
   

第1日目
昨年と同じポルトガル北部にある会場(パコス・デ・フェレイラ)において、今年も盛大な世界選手権第3戦ポルトガル大会が開催された。

セクション配置は、最終の人工セクションを除き、遠く約5km離れた丘に設定されている。巨大な岩盤、大岩越えの連続、そのうえ十分に水分のある沢のセクションもある。いくつかのセクションはとても高いステアケース(段差)が連続しており、少しも気の抜けない高レベルな設定だった。

1ラップ目、調子よくスタートしたのはグラハム・ジャービス(Sherco)だった。ジャービスの15点に対しドギー・ランプキン(Montesa-HRC)とマーク・フレイシャ(Sherco)が共に16点、続いて18点で追うのが藤波貴久(Montesa-HRC)だ。

トップ争いは熾烈である。たった1点差でも順位に影響する。オブザーバーの判定のバラツキによって5点になるか3点になるかでも2点差は大いに順位に響く。オブザーバーの判定に不服を持ち抗議するライダーも多い中、実に張りつめた緊張感で競技は進行していった。

今回の最難関第6セクションでは、フレイシャが最初に3点で切り抜ける。ランプキンも3点で抜けるが、ここが勝負の分かれ目でもあった。藤波は5点。1ラップ目の藤波の出遅れは、この難セクションの失敗が大きかった。

2ラップ目も、接戦は続く。藤波は1ラップ目に失敗していた第6セクションを3点で抜けることに成功。ランプキン、フレイシャら、1ラップ目にここを3点で抜けた者は5点に終わっている。このチャンスに藤波は挽回に向け全力を振り絞った。

そして最終セクションをクリーンで終えた藤波は13点でゴール。11点のランプキンを越えられなかったが、フレイシャ、ジャービスらをかわし藤波2位が決定したのである。

見応えのあるセクションと熾烈な優勝戦線は、Montesa-HRCが1、2位を占め1日目を終えた。

第2日目
朝一番、今にも雨が降り出しそうな曇り空の下でスタートが切られた。雨を予想してか、あまりにも難しかった前日のセクションを主催者は易しく手直しし、ライダー達は雨が降る前にセクションをこなそうと、下見もそこそこに早回り作戦をとった。

先を急ぐトップライダー集団が第9〜10セクションに到着した頃に雨が降り始める。それまでドライだったセクションが一気にスリップリーなものに変化してしまった。

しかしウェットなセクションはランプキンの最も得意とするもの。条件が悪くなればなるほど、走破力の限界値の高いランプキンは他を引き離すことができる。ランプキンの1ラップ目はたった6点というスコアだった。続くのはフレイシャの9点。そして3番手は大きく差が開いて17点の藤波貴久とスティーブ・コリー(Gas-Gas)だった。4番手にアルベルト・カベスタニー(Beta)、5番手にマーク・コロメ(Gas-Gas)と続く。

第2ラップ目に入り雨は上がり日が照りはじめた。しかしセクションの悪化は止まらない。ライダーが走るたびに滑り度が増してゆくのだ。

すでに1ラップ目で大きく2位を引き離しているランプキンは、そのままのペースで失点を最小限に留め、2ラップ目もベストスコア11点をたたき出した。トータル17点でゴール。続くフレイシャは2ラップ目の17点を加算しトータル28点で2位を確保。2ラップ目に不本意な採点をとられたという藤波だが合計33点で3位となった。

 
 

DAY 1
D.ランプキン(1位)

セクションの難しさ、オーガナイズの素晴らしさ、ここのトライアルはグレートだった。1ラップ目の第7セクションでオブザーバーが5点の判定を下したが、その判定に納得いかず、以降集中力を失ってしまった。しかし2ラップ目は第2セクションでミスしたのみ、あとは自分なりの走りができたと思う。今年は、ライダーのレベルが高くなってきている。全てのラウンドを勝ち続けるのは難しいのではないかと感じている。

藤波 貴久(2位)
1ラップ目の成績では4番手でしたから、とても焦りがありました。初戦のつまずきもありましたし、ゼッケン2番らしい走りをしなければならないというプレッシャーに、緊張しすぎてミスがありました。でも、2ラップ目には、ドギーのすぐ後を追うようにトライしたんです。いつもはスタート順があるのでドギーより先にトライしますが、先に行かせたのです。この駆け引きがいい結果に結びついた気がします。

DAY 2
D.ランプキン(1位)

今日の勝利は昨日の試合運びと比べれば実にハッピーだ。自分の力を出しきった納得の勝利だった。1ラップ目にセクションを早回りしたことは良い結果につながった。主催者の雨を予想したセクション変更は良い判断だと思う。

藤波 貴久(3位)
雨が降り始めた時は第10セクションにいました。いきなりセクションが滑りはじめて、うっかりと5点をとってしまったんです。2ラップ目は第5セクションで5点、さらに第12セクションでオブザーバーのアンフェアな納得できない5点。表彰台には上がれましたが、今日は悔しい結果です。

 
       
 
     
  トライアル世界選手権 第3戦 結果表  
 
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■DAY 1
POS RIDER MAKER LAP 1 LAP 2 PEN. CLE. TOTAL
1 D.LAMPKIN Montesa Honda 16 11 0 16 27
2 T.FUJINAMI Montesa Honda 18 13 0 17 31
3 M.FREIXA Sherco 16 16 0 14 32
4 G.JARVIS Sherco 15 19 0 16 34
5 D.COBOS Montesa Honda 22 16 0 15 38
6 M.JUSTRIBO Sherco 26 21 0 14 47
7 A.CABESTANY Beta 20 28 0 13 48
8 K.KUROYAMA Beta 26 22 0 13 48
9 J-M.ALCARAZ Montesa Honda 26 27 0 14 53
10 A.RAGA Gas-Gas 25 30 0 14 55
11 A.BILBAO Montesa Honda 29 27 0 14 56
12 B.CAMOZZI Gas-Gas 33 26 0 12 59
13 J.MANZANO Sherco 33 31 0 12 64
14 J.PASCUET Gas-Gas 35 29 0 11 64
15 S.COLLEY Gas-Gas 32 32 0 10 64
16 T.TANAKA Beta 33 33 0 12 66
17 S.CONNOR Gas-Gas 36 30 0 12 66
18 D.RE DELLE GANDINE Montesa Honda 40 28 0 10 68
19 M.COLOMER Gas-Gas 38 31 0 11 69
20 J.CARDINAELS Montesa Honda 36 38 0 12 74
21 B.HEMINGWAY Beta 38 37 0 9 75
22 G.EYRIES Montesa Honda 43 34 0 8 77
23 J.FAJARDO Gas-Gas 43 36 0 9 79
24 S.LEON Beta 40 39 0 7 79
25 J.BETHUNE Gas-Gas 45 38 0 12 83
26 J-M.SAEZ Montesa Honda 44 41 0 10 85
27 I.ESCALERA Gas-Gas 48 37 0 8 85
28 T.BLAZUSIAK Gas-Gas 48 41 0 3 89
29 D.CUERDO Gas-Gas 49 45 0 6 94
30 F.BOCHET Beta 50 46 0 6 96
31 V.BAUCE Beta 55 43 0 6 98
32 X.LEON Gas-Gas 47 51 0 4 98
33 S.MORRIS Gas-Gas 51 48 0 5 99
34 D.MAURINO Gas-Gas 52 49 0 4 101
35 J.RIEDEL Beta 56 46 0 5 102
36 P.AGOSTONI Montesa Honda 46 51 7 5 104
37 S.DE RIZZO Gas-Gas 65 53 0 1 118
38 J.GARCIA Sherco 71 67 0 0 138
39 N.SANTOS Montesa Honda 75 75 0 0 150
 
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■DAY 2
POS RIDER MAKER LAP 1 LAP 2 PEN. CLE. TOTAL
1 D.LAMPKIN Montesa Honda 6 11 0 21 17
2 M.FREIXA Sherco 9 19 0 18 28
3 T.FUJINAMI Montesa Honda 17 16 0 18 33
4 G.JARVIS Sherco 22 13 0 17 35
5 D.COBOS Montesa Honda 22 15 0 17 37
6 S.COLLEY Gas-Gas 17 20 0 15 37
7 A.CABESTANY Beta 20 20 0 17 40
8 A.RAGA Gas-Gas 23 20 0 16 43
9 J-M.ALCARAZ Montesa Honda 26 21 0 14 47
10 K.KUROYAMA Beta 29 19 0 14 48
11 A.BILBAO Montesa Honda 22 27 0 13 49
12 M.COLOMER Gas-Gas 21 30 0 16 51
13 B.CAMOZZI Gas-Gas 24 29 0 11 53
14 J.MANZANO Sherco 31 23 0 12 54
15 M.JUSTRIBO Sherco 35 20 0 13 55
16 J.PASCUET Gas-Gas 30 28 0 13 58
17 D.RE DELLE GANDINE Montesa Honda 34 24 0 12 58
18 T.TANAKA Beta 31 31 0 10 62
19 S.LEON Beta 28 36 0 11 64
20 J.CARDINAELS Montesa Honda 28 37 0 8 65
21 J-M.SAEZ Montesa Honda 34 38 0 10 72
22 S.CONNOR Gas-Gas 37 35 0 8 72
23 B.HEMINGWAY Beta 39 36 0 8 75
24 T.BLAZUSIAK Gas-Gas 39 40 0 7 79
25 X.LEON Gas-Gas 41 39 0 9 80
26 F.BOCHET Beta 43 40 0 7 83
27 G.EYRIES Montesa Honda 37 47 0 5 84
28 D.CUERDO Gas-Gas 42 44 0 7 86
29 J.FAJARDO Gas-Gas 36 50 0 7 86
30 V.BAUCE Beta 41 47 0 6 88
31 S.MORRIS Gas-Gas 48 41 0 5 89
32 J.BETHUNE Gas-Gas 39 51 0 8 90
33 D.MAURINO Gas-Gas 44 48 0 4 92
34 P.AGOSTONI Montesa Honda 47 49 0 4 96
35 I.ESCALERA Gas-Gas 48 50 0 6 98
36 J.RIEDEL Beta 54 50 0 6 104
37 S.DE RIZZO Gas-Gas 49 56 0 5 105
38 J.GARCIA Sherco 71 71 0 0 142