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2001 スーパーバイク世界選手権シリーズ
  第12戦 オランダ(アッセン)
 
  2001年 9月9日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:曇り 気温:15℃ コースコンディション:ドライ、ウエット 観客:68,000人(3日間)  
     
  雨のために波乱となったオランダ大会
エドワーズが3/10位、岡田忠之は7/13位
 
 
 
果敢に攻めたエドワーズは3/10位 第1レース、ポディアムのエドワーズ 岡田忠之は7/13位フィニッシュ 岡田は天候に苦しめられた
 
 

オランダのアッセンで開催されたワールドスーパーバイク第12戦オランダ大会は、断続的に降る雨のために大荒れ。第1レースは、終盤に雨が降り赤旗中断。ベイリス(D)、シャウス(D)と優勝争いを演じていたエドワーズは、雨のために逆転のチャンスを逃し、悔しい3位に終わった。岡田忠之は5台によるし烈な5位争いに加わったが7位。第2レースはドライコンディション。第1レースで優勝したベイリス(D)が第2レースでも優勝。逆転チャンピオンに掛けるエドワーズは、痛恨のタイヤ選択ミスで10位と低迷したために、ベイリス(D)がタイトルを決めた。そのエドワーズを必死にサポートした岡田だが、4台による10位争いで13位だった。

 
   

ラスト2戦となったワールドスーパーバイク。前戦ドイツ大会から2週連続開催となったオランダ大会は、天候の変わりやすいことで有名なアッセンで行われた。一日に何回も雨が降る”ダッチウェザー”と呼ばれる天候は、これまで何度も名ドラマを生んできたが、選手とチームにとっては、運を試される厳しい戦い。今年も”ダッチウェザー”は健在で、3日間を通じて雨に悩まされることになった。

予選初日、フリー走行は雨で始まった。このセッションでトップタイムを出したのは、前戦ドイツ大会でスーパーバイク初優勝を遂げたシャウス(D)で、エドワーズは2番手につける。WGP500ccクラスでポールトゥウィンを飾ったことがある岡田忠之は13番手。ドライコンディションとなった午後の予選でもシャウス(D)が好調でトップタイム。マシンのセットアップに専念したエドワーズは9番手へとポジションを落とすが、ライバル勢が予選2日目の天候を心配して予選用タイヤを履きタイムアタックをする中、エドワーズは着々とサスペンションのセットアップに多くの時間を割いた。一方、岡田は、WGP時代に得意としたアッセンだったが、初挑戦となるSBKでは、朝からの雨に苦戦を強いられ、午後の予選でも14番手。2日目以降の天候回復に期待することになった。

しかし、予選2日目も、断続的に雨が降る”ダッチウェザー”が選手とチームを苦しめる。そのために、多くの選手がタイヤの選択に苦悩。初日のドライコンディションで行われた予選タイムをクリアすることは出来なかった。

さらに、上位16選手によって行われるスーパーポールも、雨のために50分間12ラップで競われることになった。ここでも路面の乾くタイミングをうまく捕らえた選手が上位につける”運”がポジションを大きく左右する。そのスーパーポールでエドワーズは8位。フロントローに並ぶことは出来なかったが、ウエットとドライのセットアップを順調に進めたことで、勝利への執念は消えることはなかった。

対して岡田は、午前中に行われたウエットの予選で4番手と調子を上げる。最終コーナーのシケインで転倒するハプニングはあったが、スーパーポールに向けて上り調子。ころころと変わる路面の中で岡田は、インターミディエイトのタイヤで9位にポジションアップすることに成功した。

PPは、ランキングトップのT.ベイリス(D)が獲得。初日暫定ポールだったR.ザウス(D)は2位に後退。続いて柳川(K)、P.キリ(S)がフロントローに並んだ。

迎えた決勝日。アッセンの空は相変わらず目まぐるしく天候が変化した。朝のウォームアップはウエット。しかし第1レースは、ドライでスタートが切られることになった。

ホールショットを奪ったのは、PPスタートのベイリス。それに、柳川(K)、キリ(S)、トースランド(D)、エドワーズと続き、岡田は8位。2周目にエドワーズが4位に浮上。ベイリス(D)に肉薄した柳川(K)は、キリにパスされ3位に後退と激しくポジションを入れ替える。その柳川を3周目にエドワーズが捉えて3位に浮上。さらにキリ(S)を交わして2番手に浮上。チャンピオン争いを繰り広げる二人がマッチレースの様相。その二人にスタートで出遅れながら猛烈に追い上げて来たシャウス(D)が加わって、この3人がトップグループを形成。後続をジリジリと引き離すことになった。

レースは終盤に突入。14周目に入って雨が降り始める。このためにトップのベイリス(D)が中止を即するために手を上げてペースダウン。シャウス(D)とエドワーズもこの判断に同意してレースは中断。3周を残してレースは成立。ベイリス(D)、シャウス(D)、エドワーズが1秒差という接戦で第1レースを終えた。

エドワーズにとっては、逆転優勝のチャンスを逃す痛恨の雨となり、ベイリス(D)が優勝、チームメイトのザウスが2位に入り、結果的にベイリスのチャンピオン獲得を援護する形となった。3位に終わったエドワーズは、ベイリス(D)とのポイントの差が24から33へと広がり、再び、ベイリスにタイトル獲得のマジックが点灯することになった。岡田は5台によるし烈な5位争いの中で、7位でフィニッシュした。

続く第2レースも、辛うじてドライコンディションでスタートが切られる。第1レースの優勝で勢いに乗るベイリス(D)が好スタート。シャウス(D)が続き、エドワーズは3番手。しかし、フロントタイヤの選択に失敗したエドワーズのペースは上がらず、ジリジリと後退。一時は12番手前後までポジションを落とすが、最後は10位でフィニッシュ。第1レースでセッティングを見直した岡田は、エドワーズのサポート役を務める形で13位でゴールすることになった。

一方、好スタートを切ったベイリス(D)とシャウス(D)は、序盤から後続をジリジリと引き離す好走。終始、シャウス(D)がレースの主導権を握っていたが、エドワーズがポジションを落としていることから、最後はシャウス(D)がベイリス(D)に優勝を譲る形でベイリス(D)が優勝。2連勝を飾ったベイリス(D)とエドワーズとの差が52ポイントへと開いたことから、ベイリス(D)のチャンピオンが決まった。

 
 

C.エドワーズ(3/10位)
第1レースは、トップグループに必死についていったが、自分もベイリスもシャウスもかなりスライドしていたし、とても難しいコンディションだった。雨が降らなかったらと思うが、それは仕方がない。第2レースは、第1レースで安定性に欠けていたフロントタイヤを、旋回性より安定性を重視したものに変えたが失敗だった。完全に自分のミス。優勝もタイトル獲得のチャンスも奪ってしまった。チャンピオン獲得はできなくなったが、次のイモラでは2レースとも勝ちたい。タイトルを取ったベイリスは、一年を通してハードに、そして安定して走っていた。

岡田 忠之(7/13位)
スーパーバイクでアッセンを走るのは初めてだったし、ドライで走れる時間が足りなかったし、決勝ではタイヤの選択も賭けだった。スタートからずっとスライドしっぱなしで6周目以降はチャタリングも起こってしまった。第2レースは、第1レースよりもマシンの調子は良かったが、ポジションは悪くなってしまった。多分10位でフィニッシュできたと思うが、コーリンを援護しなければならなかったし、自分ではやるべきことはやったと思う。それにしても降ったり止んだりの天候に苦しめられた。出来ることなら雨でレースをやりたかった。

 
       
 
     
  スーパーバイク世界選手権 第12戦 結果表  
 
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■RACE 1
POS RIDER TEAM MACHINE TIME GAP
1 T.BAYLISS Ducati Infostrada Ducati 27'08.793
2 R.XAUS Ducati Infostrada Ducati 27'08.959 0.166
3 C.EDWARDS Castrol Honda Honda VTR1000SPW 27'09.875 1.082
4 P.CHILI Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 27'13.860 5.067
5 N.HODGSON Gse Racing Ducati 27'21.544 12.751
6 T.CORSER Aprilia Axo Team Aprilia 27'22.131 13.338
7 T.OKADA Castrol Honda Honda VTR1000SPW 27'24.051 15.258
8 A.YANAGAWA Kawasaki Racing Team Kawasaki 27'24.399 15.606
9 R.LACONI Aprilia Axo Team Aprilia 27'24.604 15.811
10 J.TOSELAND Gse Racing Ducati 27'29.375 20.582
11 B.BOSTROM Team Ducati L&m Ducati 27'29.804 21.011
12 G.LAVILLA Kawasaki Racing Team Kawasaki 27'34.400 25.607
13 S.CHAMBON Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 27'42.176 33.383
14 J.BORJA Panavto Yamaha Team Yamaha 27'54.928 46.135
15 L.PEDERCINI Team Pedercini Ducati 28'02.475 53.682
16 G.BUSSEI Ducati Ncr-endoug Ducati 28'02.817 54.024
17 P.GODDARD Benelli Racing Benelli 28'03.819 55.026
18 M.CRAGGILL Pacific Team Ducati 28'04.585 55.792
19 M.SANCHINI Team Pedercini Ducati 28'07.829 59.036
20 S.MARTIN Dfx Racing Ducati 28'09.640 1'00.847
21 M.BORCIANI Team Pedercini Ducati 28'10.122 1'01.329
22 B.PARKES Ducati Ncr-endoug Ducati 28'14.987 1'06.194
23 F.DI MASO Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 28'56.511 1'47.718
24 H.IZUTSU Kawasaki Racing Team Kawasaki 28'17.392 1Lap
--- CLASSIFIED ---
NC R.ULM Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 28'05.451 4Laps
R B.STEY White Endurance Honda 26'16.572 1Lap
 

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■RACE 2
POS RIDER TEAM MACHINE TIME GAP
1 T.BAYLISS Ducati Infostrada Ducati 33'31.896
2 R.XAUS Ducati Infostrada Ducati 33'32.117 0.221
3 T.CORSER Aprilia Axo Team Aprilia 33'36.471 4.575
4 P.CHILI Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 33'36.672 4.776
5 N.HODGSON Gse Racing Ducati 33'38.607 6.711
6 A.YANAGAWA Kawasaki Racing Team Kawasaki 33'38.717 6.821
7 R.LACONI Aprilia Axo Team Aprilia 33'44.406 12.510
8 J.TOSELAND Gse Racing Ducati 33'45.745 13.849
9 G.LAVILLA Kawasaki Racing Team Kawasaki 33'45.922 14.026
10 C.EDWARDS Castrol Honda Honda VTR1000SPW 33'52.961 21.065
11 B.BOSTROM Team Ducati L&m Ducati 33'53.523 21.627
12 S.CHAMBON Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 33'53.535 21.639
13 T.OKADA Castrol Honda Honda VTR1000SPW 33'54.233 22.337
14 G.BUSSEI Ducati Ncr-endoug Ducati 34'17.284 45.388
15 L.PEDERCINI Team Pedercini Ducati 34'26.674 54.778
16 H.IZUTSU Kawasaki Racing Team Kawasaki 34'30.103 58.207
17 M.SANCHINI Team Pedercini Ducati 34'31.078 59.182
18 M.BORCIANI Team Pedercini Ducati 34'31.497 59.601
19 P.GODDARD Benelli Racing Benelli 34'32.207 1'00.311
20 S.MARTIN Dfx Racing Ducati 34'34.695 1'02.799
21 R.ULM Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 34'59.474 1'27.578
22 B.STEY White Endurance Honda 35'03.371 1'31.475
--- CLASSIFIED ---
R F.DI MASO Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 26'22.627 8Laps
R B.PARKES Ducati Ncr-endoug Ducati 13'25.053 10Laps
R M.CRAGGILL Pacific Team Ducati 5'35.795 14Laps
R J.BORJA Panavto Yamaha Team Yamaha 2'16.013 15Laps