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2001 スーパーバイク世界選手権シリーズ
  第13戦/最終戦 イタリア(イモラ)
 
  2001年 9月30日開催 前のレースへ  
  天候:曇り 気温:20℃ コースコンディション:ドライ 観客:51,000人(3日間)  
     
  最終戦イモラで岡田が5/3位、シーズン最後のレースを表彰台!
エドワーズは3位/リタイヤ、2連覇を逃すもランキング2位!
 
 
 
シーズン最後のレースを3位表彰台、岡田の走り 併走するHonda勢、エドワーズ(右)と岡田(左) エドワーズは2連覇を逃すもランキング2位 第2レース3位表彰台に岡田
 
 

イタリアのイモラで開催されたワールドスーパーバイク第13戦イモラ大会は、スーパーバイク初開催のサーキット。イコールコンディションの中で2レースともに激しい優勝争いとなった。第1レースは、中盤までトップグループが8台に膨れ上がるし烈な戦い。その中からR.シャウス(D)が抜け出し優勝。2位にT.コルサー(A)が入り、そのコルサーと競り合ったエドワーズが3位に入った。トップグループに加わった岡田は、痛恨のコースアウトで5位。第2レースも7台がトップグループを形成する激しい戦い。R.ラコーニ(A)が中盤まで首位に立ち、それをエドワーズとシャウス(D)が追うという展開となった。しかしエドワーズは、後方から追い上げてきたコルサー(A)がシケインの進入で転倒し、その転倒の巻き添えを回避するためにコースアウトして、痛恨のリタイヤとなった。序盤、そのトップグループの後方にいた岡田は、後半ペースを上げてトップグループに迫る好走で優勝の期待も膨らんだが、惜しくも3位。しかし、シーズン最後のレースを表彰台で飾った。

2001年ワールドスーパーバイクシリーズはこれですべての日程を終了。エドワーズ総合2位、岡田8位と、Honda勢の2人は、シーズンを通じて健闘した。

 
   

前戦オランダ大会で、T.ベイリス(D)のチャンピオンが決定したワールドスーパーバイクシリーズ。ディフェンディングチャンピオンのエドワーズは惜しくも総合2位に終ったが、最終戦イモラ大会では、岡田忠之とともに優勝に闘志を燃やしていた。

イモラでスーパーバイクが開催されるのは、今年が初めて。7月に事前テストが行われているが、すべてのチーム、選手にとっては、初開催のサーキットをどう攻略するかに多くの時間を費やすことになった。

予選初日は快晴。気温も26℃と絶好のコンディション。フリー走行でトップタイムを叩き出したのはB.ボストローム(D)で、以下、R.ラコーニ(A)、T.ベイリス(D)と地元イタリアのドゥカティとアプリリア勢が上位につけ、WGP時代にこのコースを走った経験がある岡田が4番手。エドワーズ5番手とHonda勢はまずまずのポジションでスタートを切った。

午後の予選でもボストローム(D)が好調で、2番手にシャウス(D)、そしてエドワーズが3番手とポジションを上げた。フリー走行で好調な出だしを見せた岡田はクリアラップが取れずに7番手に後退。しかし、2日目のポジションアップに自信を見せた。

2日目も天候は晴れ。初日に比べてやや雲の多い天候となったが、気温は25℃。タイムを伸ばすには絶好のコンディション。路面のグリップも上がり、2回目の予選でトップに立ったのは、シーズン終盤戦に調子を上げているシャウス(D)。以下、ベイリス(D)、ラコーニ(A)、ボストローム(D)と続き、エドワーズは5番手。岡田はまたしてもクリアラップが取れず10番手にダウン。上位16人によるスーパーポールに挑むことになった。そして、スーパーポールでは、エドワーズが4番手につけてフロントローを確保。岡田も9番手にポジションを上げて決勝に挑むことになった。ポールポジションはコルサー(A)。

迎えた決勝日。朝方まで降っていた雨の影響で、ウォームアップはハーフウエットという難しい路面コンディション。決勝に向けて慎重な走行となったが、岡田は4番手、エドワーズ5番手と、決勝へ期待をつないだ。

第1レースは、依然として厚い雲に覆われていたが、路面は完全にドライ。ホールショットを奪ったのは予選3番手スタートのベイリス(D)。以下、ボストローム(D)、ラコーニ(A)、ホジソン(D)、シャウス(D)、エドワーズ、コルサー(A)、岡田らがトップグループを形成。優勝争いは、完全にこの8台に絞られた。

加速と急減速が要求される典型的なストップ&ゴーのサーキット。抜けそうで抜けないという手に汗を握る戦いが続き、8台のマシンが一本の線となって周回を重ねていく。

中盤になって、その中から、ラコーニ(A)、ベイリス(D)、シャウス(D)の3人が抜け出す。エドワーズと岡田は、やや遅れてセカンドグループの中で激しくポジションを入れ替えた。

終盤になって、優勝争いは、ますます激しさを増す。トップはシャウス(D)。それをピタリとマークするベイリス(D)がラスト2周で転倒、その後ろにいたラコーニ(A)が巻き込まれる形で2台がコース上から姿を消し、2位にコルサー(A)、エドワーズが3位に入った。

岡田は、中盤に一度はエドワーズの前に出るが、シケインで止まりきれずオーバーラン。そのミスが響いて5位に終った。

第2レースは、第1レースの転倒でベイリス(D)が欠場。予選9番手の岡田は2列目からのスタートとなった。

しかし、第2レースも、第1レース同様、激しい優勝争い。ベイリスを欠いたが、7人の選手がトップグループを形成した。

第1レースで3位になりながらも、納得のいかないレースを演じたエドワーズは、序盤から積極的に前に出る作戦。好スタートを切ったラコーニ(A)をピタリとマーク。中盤まで2番手につける好走を見せた。その後、シャウス(D)が追い上げてきて、エドワーズは3番手に落ちるも、終盤での逆転を虎視眈々と狙っていた。

しかし、エドワーズの後方にいたコルサー(A)がシケインの進入で転倒。ライダーがコースを横切ってエドワーズの前に飛んできたために、それを回避するためにエドワーズはコースアウト。そのためにエドワーズは止まりきれずタイヤバリアにぶつかりリタイヤとなった。

一方、スタートでやや出遅れた岡田だが、中盤にはファステストラップを更新してトップグループに肉薄。コルサー(A)とエドワーズがリタイヤしたこともあって3番手に浮上。終盤には、ラコーニ(A)とシャウス(D)の背後に迫ったが、惜しくも3位に終った。 

これで2001年のワールドスーパーバイクシリーズは全日程を終了。前戦オランダでエドワーズは総合2位が確定していたが、岡田は最終戦で9位から8位へとポジションアップ。ともに、来年のシーズンに期待を繋いだ。

 
 

岡田 忠之(5/3位)
第1レースは3列目イン側からまずまずのスタートを切ったのだが、1コーナーでイン側のポジションにいたために行き場がなくて前に出ることが出来なかった。ここは抜きにくいコースで、厳しい戦いになると思っていた。それでも中盤にコーリンの前に出ることが出来たのだが、シケインで止まりきれず、5秒はロスしてしまった。それが影響してトップグループから離されてしまった。第2レースも、スタートで前に出ることは出来なかったが、それでもいいペースで追い上げることが出来た。表彰台に立てたのはラッキーな面もあったが、最後はトップの2台に追いついたし、来年につながる走りが出来たと思っている。今年、優勝はなかったが、最後のレースで3位になれたのは嬉しかった。

C.エドワーズ(3位/リタイヤ)
第1レースで表彰台に立てたのは、とてもラッキーだった。このレースは、スタートが今シーズンの中でも最悪のひとつだったし、序盤にタイヤを温存しようとスローペースで走るライダーもいたりで、じりじりとトップグループに離されてしまった。ここは抜きどころが少ないし、スタートがとても重要な鍵を握るということを痛感した。表彰台には届かないかなと思っていたレースなのに、前で2人が転んで表彰台に立つことが出来たのは運が良かった。第2レースはスタートもうまく行って、序盤から積極的に前に出ようと思った。しかし、後ろにいたコルサーが転んで、目の前に飛んで来たコルサーを避けようとグラベルに出るしかなかった。グラベルでも止まりきれず、バリアにぶつかりそうだったので、マシンから飛び降りた。残念な結果だけど、仕方がない。

 
       
 
     
  スーパーバイク世界選手権 第13戦 結果表  
 
| RACE 2へ |
■RACE 1
POS RIDER TEAM MACHINE TIME GAP
1 R.XAUS Ducati Infostrada Ducati 38'42.598
2 T.CORSER Aprilia Axo Team Aprilia 38'46.199 3.601
3 C.EDWARDS Castrol Honda Honda VTR1000SPW 38'46.677 4.079
4 B.BOSTROM Team Ducati L&m Ducati 38'48.938 6.340
5 T.OKADA Castrol Honda Honda VTR1000SPW 38'56.335 13.737
6 S.MARTIN Dfx Racing Ducati 39'04.019 21.421
7 G.LAVILLA Kawasaki Racing Team Kawasaki 39'06.698 24.100
8 S.CHAMBON Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 39'06.878 24.280
9 L.PEDERCINI Team Pedercini Ducati 39'29.135 46.537
10 N.HODGSON Gse Racing Ducati 39'31.676 49.078
11 G.BUSSEI Ducati Ncr-endoug Ducati 39'32.179 49.581
12 M.CRAGGILL Pacific Team Ducati 39'49.101 1'06.503
13 M.SANCHINI Team Pedercini Ducati 40'03.954 1'21.356
14 P.BLORA DCR Ducati 40'12.028 1'29.430
15 A.GRAMIGNI Valli Moto 391 Yamaha 40'32.969 1'50.371
16 B.STEY White Endurance Honda 39'00.259 1Lap
--- CLASSIFIED ---
R J.TOSELAND Gse Racing Ducati 37'13.146 1Lap
R R.LACONI Aprilia Axo Team Aprilia 35'00.885 2Laps
R T.BAYLISS Ducati Infostrada Ducati 35'01.000 2Laps
R A.ANTONELLO Virgilio Aprilia Axo Aprilia 28'01.299 6Laps
R P.CHILI Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 24'18.448 8Laps
R B.PARKES Ducati Ncr-endoug Ducati 21'19.695 10Laps
R J.BORJA Panavto Yamaha Team Yamaha 19'01.930 11Laps
R R.ULM Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 19'11.738 11Laps
R M.BORCIANI Team Pedercini Ducati 14'47.037 14Laps
R S.FOTI World Bike Racing Ducati 11'43.507 15Laps
R J.MRKYVKA Jm Sbk Team Ducati 11'49.012 15Laps
R P.GODDARD Benelli Racing Benelli 6'31.163 18Laps
R L.PASINI GiBi Ducati 21Laps
 

| RACE 1へ |

■RACE 2
POS RIDER TEAM MACHINE TIME GAP
1 R.LACONI Aprilia Axo Team Aprilia 38'33.264
2 R.XAUS Ducati Infostrada Ducati 38'33.285 0.021
3 T.OKADA Castrol Honda Honda VTR1000SPW 38'34.108 0.844
4 B.BOSTROM Team Ducati L&m Ducati 38'49.239 15.975
5 S.MARTIN Dfx Racing Ducati 39'06.159 32.895
6 G.LAVILLA Kawasaki Racing Team Kawasaki 39'10.714 37.450
7 N.HODGSON Gse Racing Ducati 39'11.991 38.727
8 B.PARKES Ducati Ncr-endoug Ducati 39'12.154 38.890
9 P.CHILI Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 39'13.199 39.935
10 G.BUSSEI Ducati Ncr-endoug Ducati 39'33.910 1'00.646
11 A.GRAMIGNI Valli Moto 391 Yamaha 39'34.434 1'01.170
12 L.PEDERCINI Team Pedercini Ducati 39'34.540 1'01.276
13 P.GODDARD Benelli Racing Benelli 39'37.769 1'04.505
14 M.CRAGGILL Pacific Team Ducati 39'39.354 1'06.090
15 M.BORCIANI Team Pedercini Ducati 39'48.847 1'15.583
16 M.SANCHINI Team Pedercini Ducati 39'50.626 1'17.362
17 B.STEY White Endurance Honda 39'50.906 1'17.642
18 R.ULM Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 40'20.387 1'47.123
19 L.PASINI GiBi Ducati 38'50.487 1Lap
--- CLASSIFIED ---
R P.BLORA DCR Ducati 38'12.278 1Lap
R A.ANTONELLO Virgilio Aprilia Axo Aprilia 35'12.508 2Laps
R S.CHAMBON Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 22'22.900 9Laps
R C.EDWARDS Castrol Honda Honda VTR1000SPW 21'36.313 10Laps
R T.CORSER Aprilia Axo Team Aprilia 18'23.756 11Laps
R J.MRKYVKA Jm Sbk Team Ducati 15'41.087 13Laps
R S.FOTI World Bike Racing Ducati 14'06.335 14Laps
R J.BORJA Panavto Yamaha Team Yamaha 3'48.008 19Laps