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2001 スーパーバイク世界選手権シリーズ
  第11戦 ドイツ(オシャーズレーベン)
 
  2001年 9月2日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:曇り 気温:20℃ コースコンディション:ドライ 観客:71,000人(3日間)  
     
  エドワーズ、第1レースで今季4勝目!第2レースでも2位
岡田忠之は、第1レース5位、第2レース8位と健闘
 
 
 
1/2位、エドワーズの走り 第1レース、ポディアム中央にエドワーズ グリッドでスタートを待つ岡田 5/8位、岡田の走り
 
 

ドイツで今季2度目の大会。オシャーズレーベンで開催された第11戦ドイツ大会は、2連覇を狙うエドワーズが両レースで表彰台に立つ大活躍。第1レースではホールショットを奪うとフィニッシュまで一度もトップの座を譲らない強さで今季4勝目。第2レースでは、第1レース2位のR.シャウス(D)に先行を許したが2位でフィニッシュ。ランキングトップのT.ベイリス(D)に2レースともに先行、ポイント差を大きく縮め、ワールドスーパーバイク2連覇の期待を膨らませた。岡田忠之は、決勝前のウォームアップでセッティングを決めたが、予選10番手から抜きどころのないサーキットに苦しめられ、第1レースは5位、第2レース8位と惜しくも表彰台を逃した。しかし、エドワーズ、岡田両選手ともに、終盤戦を迎えて登り調子をアピール。ラスト2戦での活躍に大きな期待を抱かせた。

 
   

前戦イギリス・ブランズハッチから4週間、長いインターバルを経て開催された第11戦ドイツ大会は、ベルリンとハノーバーのほぼ中間に位置するオシャーズレーベンで開催された。

初開催となった昨年は、エドワーズが予選でPPを獲得、決勝では2レースともに優勝して、タイトル獲得を確実にした大会。今年はランキング2位で、この大会を迎えることになったが、3週間前の鈴鹿8時間耐久レースで優勝しているだけに、開幕前から気合満点。チームメートの岡田忠之も、その鈴鹿8耐でエドワーズとし烈な優勝争いを演じて2位と、ともに登り調子でオシャーズレーベン入りすることになった。

予選初日、フリー走行は雨の中で始まり、ウエットからハーフウエットへと路面が変化する難しいコンディション。ポイントでトップに立つT.ベイリス(D)がトップタイム。そのベイリス(D)を53点差で追うエドワーズが2番手と、し烈なチャンピオン争いを演じる二人が、難しいコンディションのフリー走行から熱い火花を散らした。一方、このサーキットを走るのが初めてとなる岡田は、コースに慣れるために多くの時間を費やし、ウエットという路面もあって15番手で最初のセッションを終えた。

しかし、午後の予選は、ときおり陽が差すまでに天候は回復。路面もドライコンディションの中で行われたが、セッション開始早々に多重クラッシュが発生、オイルがコース上に出たために約45分間の中断。コース上のオイルを処理して予選は再開されたが、この路面状況が走りに大きく影響、選手たちを苦しめることになった。

暫定PPを獲得したのはT.コルサー(A)で、以下、ベイリス(D)、B.ボストロム(D)、R.シャウス(D)と続き、このコースのレコードタイムを持つエドワーズは5番手、初めてドライコンディションでこのコースを走ることになった岡田も6番手に浮上。鈴鹿8時間で優勝争いを演じ、登り調子をアピールすることになった。

予選2日目は、朝からドライコンディション。気温も前日の18度前後から22度前後まで上がり、まずまずのコンディションの中で始まった。そして2回目の予選でトップに立ったのは、ボストロム(D)。以下、コルサー(A)、シャウス(D)、ホジソン(D)、ベイリス(D)と続き、エドワーズは6番手、岡田7番手。ともに決勝に向けてのセッティングを重点的に行い、上位16台によるスーパーポールへと挑むことになった。

そのスーパーポールは、5人の選手が走行した時点で雨となり、50分間12ラップのスーパーポールへと変更。ウエットからドライへと変わる難しいコンディションの中で、ホジソン(D)がPPを獲得。以下、コルサー(A)、シャウス(D)と続き、エドワーズが今季8回目のフロントローにつける4番手。岡田はタイムアタックのタイミングを逃し10番手へとポジションを落とすことになった。

迎えた決勝日。時折り、青空がのぞく天候となったが、第1レース開始時点では気温18度とやや肌寒いコンディション。決勝前に行われたウォームアップではエドワーズがトップタイム、岡田3番手と、本番でのHonda勢の活躍に期待が集まった。

その期待通り、第1レースでホールショットを奪ったのは予選4番手スタートのエドワーズ。昨年の大会でも両レースで優勝と、このコースを得意とするだけに、序盤からぐいぐいとペースアップ。28周のレースで一度も首位を譲ることなくトップでフィニッシュ。今季4勝目を飾った。

その後方では、セカンドグループから抜け出したシャウス(D)が約3秒遅れで2位、3番手にはボストロム(D)。岡田は5台で繰り広げられた4位争いの中で5位でフィニッシュ。10番手という予選グリットと、抜きにくいサーキットの中で大健闘を見せた。

このレースで4勝目を挙げたエドワーズ。対して、ポイントリーダーのベイリス(D)はリタイヤに終わり、二人のポイント差は53点から28点へと縮まり、エドワーズはポイントで3番手のボストロム(D)にも先行、12点差へとリードを広げることに成功した。

第2レースは、第1レースの優勝で勢いに乗るエドワーズがホールショットを奪うが、第1レースの雪辱に燃えるシャウス(D)が好走して今季初優勝。スーパーバイク2連覇に賭けるエドワーズは、第2レースでは深追いせず、手堅く2位を堅持。第1レースでリタイヤしたベイリス(D)が3位に入ったが、ベイリスとのポイント差をさらに縮めて24点差にすることに成功。4位に終わったボストロム(D)には、19点差へとリードを広げた。

一方、岡田は6台に膨れ上がった第3集団でし烈な5位争いに加わり、5位から8位までが1秒差以内という戦いの中で8位でフィニッシュ。表彰台には立てなかったが、好調をアピールして、ラスト2戦に期待を繋いだ。

 
 

C.エドワーズ(1/2位)
2日間の予選は、フロントタイヤのチャタリング(振動)に苦しんで思うように走れなかった。予選を終えた段階では、正直、今日のレースは勝てると思わなかった。しかし、朝のウォームアップでミシュランが薦めるタイヤを使ったら、まるでフィーリングが変わった。そしていいスタートが切れたときには、優勝した去年のレースを思い出すことが出来た。シャウスが追い上げて来ているのは知っていたし、サインボードを見ながら慎重に走った。とにかく、チャンピオンシップのことを考えていた。勿論、第2レースも勝つつもりだったが、リヤタイヤのスライドが大きくなってしまい、シャウスを捕らえることは出来なかった。しかし、今日の優勝と2位という結果には、とても満足している。

岡田 忠之(5/8位)
初めてのサーキットだったが、そんなに難しいコースだとは思わなかった。しかし、初日のフリー走行のウエットは痛かった。あれでセッティングを詰める時間を無駄にしたし、結局、決勝まで影響することになった。とにかく、予選10番手、3列目スタートというグリッドに、最後まで苦しめられた。それでも、鈴鹿8時間から、ミシュランは素晴らしいタイヤを供給してくれているし、ラスト2戦はGP時代も得意にしていたコース。来年につながるようなレースが出来ると信じている。

 
       
 
     
  スーパーバイク世界選手権 第11戦 結果表  
 
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■RACE 1
POS RIDER TEAM MACHINE TIME GAP
1 C.EDWARDS Castrol Honda Honda VTR1000SPW 41'23.687
2 R.XAUS Ducati Infostrada Ducati 41'27.042 3.355
3 B.BOSTROM Team Ducati L&m Ducati 41'38.999 15.312
4 A.YANAGAWA Kawasaki Racing Team Kawasaki 41'41.402 17.715
5 T.OKADA Castrol Honda Honda VTR1000SPW 41'45.105 21.418
6 P.CHILI Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 41'45.380 21.693
7 N.HODGSON Gse Racing Ducati 41'46.758 23.071
8 R.LACONI Aprilia Axo Team Aprilia 41'48.421 24.734
9 T.CORSER Aprilia Axo Team Aprilia 41'52.305 28.618
10 J.TOSELAND Gse Racing Ducati 41'53.751 30.064
11 G.LAVILLA Kawasaki Racing Team Kawasaki 42'01.882 38.195
12 S.CHAMBON Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 42'22.847 59.160
13 J.BORJA Panavto Yamaha Team Yamaha 42'33.804 1'10.117
14 G.BUSSEI Ducati Ncr-endoug Ducati 42'34.869 1'11.182
15 B.STEY White Endurance Honda 42'34.958 1'11.271
16 P.GODDARD Benelli Racing Benelli 42'42.827 1'19.140
17 M.SANCHINI Team Pedercini Ducati 42'43.519 1'19.832
18 B.CAMLEK Inotherm Racing Yamaha 42'23.627 1Lap
19 F.DI MASO Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 42'37.650 1Lap
--- CLASSIFIED ---
R M.BORCIANI Team Pedercini Ducati 35'03.505 5Laps
R S.MARTIN Dfx Racing Ducati 31'32.038 7Laps
R T.BAYLISS Ducati Infostrada Ducati 32'54.443 7Laps
R L.PEDERCINI Team Pedercini Ducati 35'17.515 13Laps
R J.MRKYVKA Jm Sbk Team Ducati 14'34.704 19Laps
R M.MALATESTA Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 2'25.058 27Laps
R B.PARKES Ducati Ncr-endoug Ducati 28Laps
R M.CRAGGILL Pacific Team Ducati 28Laps
R R.ULM Gerin Wsbk Team Ducati 28Laps
 

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■RACE 2
POS RIDER TEAM MACHINE TIME GAP
1 R.XAUS Ducati Infostrada Ducati 41'17.957
2 C.EDWARDS Castrol Honda Honda VTR1000SPW 41'27.895 9.938
3 T.BAYLISS Ducati Infostrada Ducati 41'32.864 14.907
4 B.BOSTROM Team Ducati L&m Ducati 41'35.527 17.570
5 R.LACONI Aprilia Axo Team Aprilia 41'47.268 29.311
6 P.CHILI Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 41'47.349 29.392
7 G.LAVILLA Kawasaki Racing Team Kawasaki 41'47.564 29.607
8 T.OKADA Castrol Honda Honda VTR1000SPW 41'47.698 29.741
9 A.YANAGAWA Kawasaki Racing Team Kawasaki 41'48.004 30.047
10 N.HODGSON Gse Racing Ducati 41'50.778 32.821
11 T.CORSER Aprilia Axo Team Aprilia 41'50.904 32.947
12 J.TOSELAND Gse Racing Ducati 41'51.078 33.121
13 S.CHAMBON Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 42'03.055 45.098
14 S.MARTIN Dfx Racing Ducati 42'09.443 51.486
15 R.ULM Gerin Wsbk Team Ducati 42'11.739 53.782
16 L.PEDERCINI Team Pedercini Ducati 42'32.618 1'14.661
17 P.GODDARD Benelli Racing Benelli 42'32.960 1'15.003
18 B.PARKES Ducati Ncr-endoug Ducati 42'33.847 1'15.890
19 M.SANCHINI Team Pedercini Ducati 42'37.991 1'20.034
20 B.STEY White Endurance Honda 42'44.755 1'26.798
21 B.CAMLEK Inotherm Racing Yamaha 41'22.905 2Laps
--- CLASSIFIED ---
R M.BORCIANI Team Pedercini Ducati 40'10.202 2Laps
R J.BORJA Panavto Yamaha Team Yamaha 24'37.362 12Laps
R G.BUSSEI Ducati Ncr-endoug Ducati 21'41.648 14Laps
R J.MRKYVKA Jm Sbk Team Ducati 20'44.377 15Laps
R F.DI MASO Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 17'34.851 17Laps
R M.CRAGGILL Pacific Team Ducati 9'37.126 22Laps
R M.MALATESTA Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 3'38.335 26Laps