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2001 スーパーバイク世界選手権シリーズ
  第8戦 サンマリノ(ミサノ)
 
  2001年 6月24日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:晴れ 気温:29℃ コースコンディション:ドライ 観客:66,000人  
     
  エドワーズが3/11位でランキング2位を堅持!
岡田は予選11位から9/5位と粘り強い走りを見せた
 
 
 
3/11位でランキング2位を守ったエドワーズ 6万人以上の観客を集めたミサノ 岡田は9/5位と粘り強い走り しぶとさを見せた、グリッドの岡田
 
 

イタリアのミサノで行われたワールドスーパーバイク第8戦サンマリノ大会は、両レースともに30度近い暑さの中で行われ、第1レースでT.ベイリス(D)が勝ち、序盤、ベイリスと競り合ったエドワーズが4位でフィニッシュ。しかし、3位のG.ラビッラ(K)が黄旗追い越しのペナルティでタイムが加算されたために、エドワーズが3位に繰り上がった。岡田忠之は、路面とタイヤのマッチングに苦しみ9位。第2レースはスタート直後に転倒事故があり再スタート。第1レースで2位のB.ボストロム(D)が再開された第2レースを制した。3番手を走行していたエドワーズは中盤に転倒、22番手までポジションを落としたが、猛烈な追い上げを見せて11位でフィニッシュ。第2レースも、路面とタイヤのマッチングに苦しんだ岡田だったが、粘り強い走りを見せて5位。リタイヤの多いサバイバルレースとなったが、両選手は最後まで力強い走りを見せた。

 
   

イタリアのアドリア海に面したミサノで開催されたサンマリノ大会は、連日、30℃前後の真夏日。雨となった前戦ドイツ大会とは打って変わり絶好のコンディションの中で行われ、コース上の熱い戦いに観客も、熱い声援を送った。

前戦ドイツ大会では、優勝こそ逃したが、エドワーズ、岡田両選手が表彰台に立つ大活躍。その勢いをサンマリノ大会へつなげようと、大会の一週間前にミサノで行われた合同テストに参加。そのテストでは、エドワーズがトップタイムをマーク、岡田も常に上位につける快走を披露、本番に向けてHonda勢の意気は上がった。

その勢いを見事に証明したのが、初日のフリー走行。28℃の暑さの中で、エドワーズがトップタイムをマーク、岡田が2番手と絶好の出だし。気温が33℃まで上がった予選では、T.ベイリス(D)にトップタイムを譲ったが、エドワーズ4番手、岡田5番手と好調な走りを見せつけた。

しかし、高い気温と路面温度に、けして楽観できる状況ではなかった。タイムは出るのだが、レース距離をキープするのが、どのチームも課題という難しいコンディション。そんな状況の中で2日目の予選を迎え、トップタイムは、2日連続でベイリス(D)。そのベイリスに肉薄したのが岡田で、初日のタイムを大きく更新して2番手に浮上。エドワーズも快調にタイムをつめたが、転倒を喫したために、7番手からスーパーポールに挑むことになった。

上位16位までの選手で繰り広げられるスーパーポール。今年からスーパーバイクに参戦している岡田は、これまでスーパーポールを苦手としていたが、前戦ドイツでは今季初のフロントローを獲得。今大会は、ポールポジションを狙うことになった。しかし、コース前半のヘアピンで大きく振られ痛恨のタイムロス。11番手までポジションを落としてしまった。対してエドワーズは、スーパーポールを無難に乗り切り3番手に浮上。予選とスーパーポールで、明暗を分けた二人だが、決勝では、ともに優勝を狙える体制を築き上げることに成功した。

迎えた決勝。3日連続で快晴となったミサノには、6万人以上の観客がつめかけた。例年、激しいレースとなるミサノだが、今年はコース上だけではなく、スタンドも熱気に包まれることになった。

その熱気の中で、第1レースのスタートが切られた。ホールショットを奪ったのは、今季5回目のフロントローからのスタートとなったエドワーズ。その後、オープニングラップでB.ボストロム(D)、T.コルサー(A)に交わされるが、終始、トップグループにつける快走を見せた。中盤からは、ボストロム(D)と、追い上げて来たベイリス(D)がトップグループを形成。やや遅れて、エドワーズとG.ラビッラ(K)が追撃する格好となった。レースはそのまま終盤に突入。最終ラップにボストロム(D)を交わしたベイリス(D)が優勝。エドワーズはラビッラ(K)からやや遅れて4位でフィニッシュしたが、ラビッラ(K)が黄旗無視の追い越しでペナルティ。エドワーズが3位に繰り上がった。

トップグループに肉薄したエドワーズとは対照的に、予選で好調だった岡田は、タイヤと路面のマッチングに苦しみ、じりじりとトップグループから後退。最後までペースを上げられず、悔しい9位に終った。

こうして、ともに優勝を狙いながら、3位、9位という不本意な結果に終った両選手。第2レースは、その雪辱を期す戦い。第2レースでホールショットを奪ったのは、またしてもエドワーズだった。しかし、スタートから2周目に転倒者が出たためにレースは赤旗中断。再スタートとなった。

再開されたレースでは、第1レースで2位に終ったボストロム(D)が好スタートを切って序盤から逃げる体制。それをN.ホジソン(D)が追うという展開となった。
この後方からエドワーズはトップの2人を追い上げる形となったが、思うようにペースを上げられず苦しい戦い。そして10周目には痛恨の転倒を喫して22番手までポジションを落とした。しかし、再スタートを切ったエドワーズは、猛追撃。25周のレースが終ったときには11位までポジションを上げることに成功した。

第1レースで不本意な戦いに終った岡田は、第2レースも苦しい戦い。しかし、最後までしぶとい走りを見せて5位でフィニッシュ。34台が出場して完走20台という厳しいレースとなったが、貴重なポイントを獲得した。
第2レースで優勝したのは、ボストロム(D)。ラスト3周までボストロムを激しく追ったホジソン(D)は、トラブルで16位に後退した。

戦前の下馬評とは裏腹に、両レースでともに優勝を逃したエドワーズと岡田。しかし、エドワーズはランキング2位を守り、岡田も9位を堅持。優勝こそ逃した2人だが、次戦アメリカ大会での挽回に期待をつないだ。

 
 

C.エドワーズ(3/11位)
先週のテストはすごく手応えがあったし、今回はいいレースになると信じていた。しかし予選が始まってみると、コンディションが変わっていて、ベストセッティングを見つけるのに苦労した。予選では転倒もしたし、そのためにスーパーポールはすごく緊張した。集中も必要だった。それは決勝でも変わらなかったし、とにかく、今回のレースは辛い厳しいレースだった。第1レースはリヤのトラクション不足に苦労した。第2レースは大きくセッティングを変えてみたが、大きな改善はなかった。転倒したのは残念だが、マシンのダメージがそれほどではなかったし、再スタートすることが出来て良かった。次のアメリカは僕のホームラウンド。今回のレースでベイリスにはリードを広げられたが、逆転する自信はある。とにかく、次のラグナセカで、どういう結果が必要なのか。それを、言葉にする必要もないと思っている。

岡田 忠之(9/5位)
予選が始まってみたら、先週のテストとコンディションがあまりにも違っていて驚いた。とにかく、レースウィークを通じて、いいグリップを見つけられなくて苦労した。それでも予選では2番手につけることが出来た。スーパーポールも自信はあったし、走り終えた後のフィーリングはけして悪くはなかった。しかし、タイムは予想以上に悪くて11番手だった。でも、今回の決勝は、予選グリットとはあまり関係なかった。結局、いいセッティングを見つけられなかったのが最大の原因で、両レースともに納得のいく走りが出来なかった。確かに、ポイントゲットは果たせたけれど、とても残念なレース。いい状態に仕上がればいつでも勝てると思っているし、早く勝ちたい。

 
       
 
     
  スーパーバイク世界選手権 第8戦 結果表  
 
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■RACE 1
POS RIDER TEAM MACHINE TIME GAP
1 T.BAYLISS Ducati Infostrada Ducati 40'23.410
2 B.BOSTROM Team Ducati L&m Ducati 40'23.892 0.482
3 C.EDWARDS Castrol Honda Honda VTR1000SPW 40'34.796 11.386
4 G.LAVILLA Kawasaki Racing Team Kawasaki 40'36.782 13.372
5 A.YANAGAWA Kawasaki Racing Team Kawasaki 40'39.613 16.203
6 N.HODGSON Gse Racing Ducati 40'39.744 16.334
7 T.CORSER Aprilia Axo Team Aprilia 40'39.747 16.337
8 A.ANTONELLO Virgilio Aprilia Axo Aprilia 40'44.155 20.745
9 T.OKADA Castrol Honda Honda VTR1000SPW 40'49.459 26.049
10 R.XAUS Ducati Infostrada Ducati 40'57.514 34.104
11 J.TOSELAND Gse Racing Ducati 40'57.822 34.412
12 P.CHILI Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 40'57.915 34.505
13 S.MARTIN Dfx Racing Ducati 41'13.432 50.022
14 S.CHAMBON Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 41'19.061 55.651
15 A.GRAMIGNI Valli Moto 391 Yamaha 41'20.616 57.206
16 B.STEY White Endurance Honda 41'28.513 1'05.103
17 M.BORCIANI Team Pedercini Ducati 41'30.124 1'06.714
18 M.MALATESTA Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 41'36.246 1'12.836
19 M.CRAGGILL Pacific Team Ducati 41'41.772 1'18.362
20 L.PASINI GiBi Ducati 41'47.140 1'23.730
21 J.BORJA Panavto Yamaha Team Yamaha 41'52.539 1'29.129
22 J.RODRIGUEZ Team Ghelfi Art Honda 41'10.711 1Lap
23 M.CAMPANA DCR Ducati 41'17.251 1Lap
--- CLASSIFIED ---
R G.SARTONI Albatech Giesse Ducati 33'05.663 6Laps
R L.HOLON Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 30'41.839 7Laps
R R.LACONI Aprilia Axo Team Aprilia 27'37.748 8Laps
R P.GODDARD Benelli Racing Benelli 26'28.216 9Laps
R P.BLORA DCR Ducati 31'26.317 9Laps
R M.SANCHINI Team Pedercini Ducati 16'40.996 15Laps
R L.PEDERCINI Team Pedercini Ducati 11'41.974 18Laps
R B.PARKES Ducati Ncr-endoug Ducati 8'18.808 20Laps
R J.MRKYVKA Jm Sbk Team Ducati 9'05.157 20Laps
R G.BUSSEI Ducati Ncr-endoug Ducati 25Laps
R R.ULM Gerin Wsbk Team Ducati 25Laps
 

| RACE 1へ |

■RACE 2
POS RIDER TEAM MACHINE TIME GAP
1 B.BOSTROM Team Ducati L&m Ducati 40'20.677
2 T.BAYLISS Ducati Infostrada Ducati 40'28.224 7.547
3 G.LAVILLA Kawasaki Racing Team Kawasaki 40'33.160 12.483
4 A.ANTONELLO Virgilio Aprilia Axo Aprilia 40'35.746 15.069
5 T.OKADA Castrol Honda Honda VTR1000SPW 40'38.727 18.050
6 R.XAUS Ducati Infostrada Ducati 40'47.589 26.912
7 B.PARKES Ducati Ncr-endoug Ducati 40'50.265 29.588
8 J.TOSELAND Gse Racing Ducati 40'51.539 30.862
9 T.CORSER Aprilia Axo Team Aprilia 40'53.869 33.192
10 P.CHILI Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 40'59.171 38.494
11 C.EDWARDS Castrol Honda Honda VTR1000SPW 41'07.851 47.174
12 A.GRAMIGNI Valli Moto 391 Yamaha 41'12.824 52.147
13 S.CHAMBON Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 41'16.796 56.119
14 G.BUSSEI Ducati Ncr-endoug Ducati 41'18.396 57.719
15 M.SANCHINI Team Pedercini Ducati 41'19.968 59.291
16 N.HODGSON Gse Racing Ducati 41'20.819 1'00.142
17 P.BLORA DCR Ducati 41'26.949 1'06.272
18 B.STEY White Endurance Honda 41'30.905 1'10.228
19 J.BORJA Panavto Yamaha Team Yamaha 41'46.388 1'25.711
20 J.MRKYVKA Jm Sbk Team Ducati 40'45.823 1Lap
--- CLASSIFIED ---
R R.LACONI Aprilia Axo Team Aprilia 34'15.076 4Lap
R A.YANAGAWA Kawasaki Racing Team Kawasaki 29'12.029 7Lap
R M.MALATESTA Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 26'31.512 9Lap
R S.MARTIN Dfx Racing Ducati 23'07.937 11Laps
R M.BORCIANI Team Pedercini Ducati 20'08.670 13Laps
R R.ULM Gerin Wsbk Team Ducati 18'03.408 14Laps
R M.CRAGGILL Pacific Team Ducati 15'08.174 16Laps
R L.PEDERCINI Team Pedercini Ducati 6'45.561 21Laps
R G.SARTONI Albatech Giesse Ducati 6'51.486 22Laps
R P.GODDARD Benelli Racing Benelli 3'24.805 23Laps
R L.PASINI GiBi Ducati 4'44.973 23Laps
R J.RODRIGUEZ Team Ghelfi Art Honda 1'50.013 24Laps
NS M.CAMPANA DCR Ducati
NS L.HOLON Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki