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2001 スーパーバイク世界選手権シリーズ
  第7戦 ドイツ(ラウジッツリンク)
 
  2001年 6月10日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:曇り、雨 気温:17℃ コースコンディション:ドライ、ウエット 観客:83,000人(3日間)  
     
  エドワーズが快進撃!第1レースで今季3勝目、第2レースでも3位
今季初のフロントローからスタートした岡田は、3/9位と健闘
 
 
 
今季3勝目、第1レースのエドワーズ フロントローから3位の岡田 スーパーバイク初開催のラウジッツリンク、エドワーズ 第1レース、エドワーズ(中)と岡田(右)
 
 

ドイツのラウジッツリンクで開催されたワールドスーパーバイク第7戦は、朝から雲の多い天候となり、第1レースはドライコンディション、第2レースは雨の中で行われた。ラウジッツリンクはスーパーバイク初開催。開幕直前の水曜日に合同テストが行われたが、テストから好調だったエドワーズが、第1レースでは、ホールショットを奪うと、そのままトップでゴール。雨の第2レースでは、スタートに出遅れたが、猛烈な追い上げで3位になった。岡田忠之も、これまで苦手としていたスーパーポールで快走を見せて今季初フロントローの予選4番手。第1レースでは、スタートに出遅れたが、見事な追い上げで3位。第2レースではタイヤチョイスに失敗して9位に終わったが、両レースでHonda勢が大活躍を見せた。

 
   

初開催となったラウジッツリンクでエドワーズが快進撃。第1レースは好スタートを切ると一度も首位を譲らずにフィニッシュ。ウエットになった第2レースではスタートに出遅れたが、猛烈な追い上げで3位。ランキングも3位から2位に浮上。2連覇に向けて大きく前進した。岡田忠之は、第1レースで3位と健闘して、今季2度目の表彰台をゲット。第2レースでは好スタートを切るも、タイヤチョイスに失敗して9位。しかし、ランキングでは9位に浮上と後半戦に向けて好スタートを切った。

昨年、オープンしたばかりのラウジッツリンク。総工費310万ドイツマルクを掛けて建設された新サーキットは、ふたつのオーバルコースと、インフィールドにロードコースを持つという独特なレイアウト。スーパーバイクが開催されるのは、オーバルコース内側に作られたロードコースで、開幕2日前に合同テストが実施されたが、その独特なレイアウトと安全性など、選手たちからは好評の声が上がっていた。

しかし、予選初日は、朝から断続的に雨が降り続く生憎の天候。初開催のサーキットだけに、選手たちにとっては、厳しいスタートとなった。
そんな状況の中で、フリー走行では、T.ベイリス(D)がトップタイムを叩き出し、以下、エドワーズ、R.シャウス(D)、岡田忠之と続き、Honda勢が好調な出だしを見せた。
そして午後の予選は、目まぐるしく変わる天候に、選手たちは手を焼くことになる。開始早々はウエットだったが、次第に路面が乾いていく。そしてセッション中盤に再び雨が降り始めるという慌しさ。
インターミディエイトからスリック、そしてレインへと、目まぐるしくタイヤ交換が必要なセッションとなり、N.ホジソン(D)が暫定PP。岡田は3番手。エドワーズは10番手につけたが、トップから最下位までが22秒のタイム差という大荒れの初日。タイヤ交換のタイミングがポジションに大きく影響することになった。

2日目は、時折り、日が差すという天候。午前中に行われた2回目の予選では、T.コルサー(A)がトップタイムを叩き出し、T.ベイリス(D)が続く。初日10番手のエドワーズはセッション中に転倒を喫したが、6番手に浮上。岡田はセッティング変更が裏目に出て3番手から10番手にダウン。しかし、トップから12位までが1秒差以内という僅差の中で、スーパーポールに挑むことになった。

そして上位16位までの選手で行われるスーパーポールでは、これまでスーパーポールを苦手としていた岡田が好走。今季初フロントロー獲得の4番手。エドワーズも3番手に浮上と、Castrol Honda勢としては、今季初めて、二人揃ってのフロントロースタートとなった。

迎えた決勝日。朝から厚い雲に覆われたラウジッツリンクは、小雨がぱらつく微妙な天候だったが、第1レースは、かろうじてドライコンディション。
全車スリックタイヤでグリットについたが、シグナル点灯を待つ間に3列目スタートのG.ラビッラ(K)がエンジンストールというハプニング。このために第1レースは、1周減算の23ラップで再スタートが切られることになった。

しかし、この中断にもかかわらず、3番手スタートのエドワーズは、集中を切らすことなくホールショットを奪うことに成功。追いすがるベイリス(D)に一度も首位を譲ることなく、完璧なレース運びで今季3勝目。スタートに出遅れて、序盤に6番手までポジションを落とした岡田もジリジリとポジションを回復。最後はエドワーズから約3秒遅れの3位でフィニッシュすることに成功した。

この優勝でエドワーズは、ランキング2位に浮上。ランキングトップのベイリスとの差を14点と縮め、今季2度目の表彰台をゲットした岡田も、11位から9位にランキングを上げた。

こうして、第1レースはドライコンディションで行われたが、レース終了後に雨が落ち始める。第2レースは、冷たい雨が降る中での戦いとなった。

その第2レースでホールショットを奪ったのは、PPスタートのホジソン(D)。第1レースでエドワーズに抑えられたベイリス(D)と続いた。
一方、第2レースでも優勝を狙ったHonda勢は、エドワーズがスタートに失敗して混戦の中にもまれる。岡田は5番手とまずまずのポジションにつけたが、タイヤの選択に失敗、ペースを上げられず、苦しい序盤戦となった。

その間に、ベイリス(D)がトップに立ち、ホジソン(D)と続く。ペースの上がらない岡田は、苦しい戦いの中で9番手までポジションを落としたが、一周目12番手と大きく出遅れたエドワーズは、周回を重ねる毎にポジションアップ。トップの2台には大きなリードを許すことになったが、猛烈な追い上げで3番手に浮上。2レースともに表彰台に立つことに成功した。

2レースともに表彰台に立ったエドワーズは、ランキング2位を堅持。ベイリスとの差は再び23とわずかに開いたが、2度目のタイトル獲得は完全に射程圏内。9位の岡田も、ランキング9位をキープして、シリーズ後半戦での反撃体制を築くことに成功した。

 
 

C.エドワーズ(1/3位)
今日はドライとウエット両方のレースを経験することになったが、最初のレースは、スタートも決まったし、完全にレースをコントロールすることが出来た。雨になった第2レースも勝てる自信はあった。ところが、スタートに失敗。追い上げようにも、少しずつ乾いていく路面では、ベストラインが一本しかなく、前の選手を抜くのに時間がかかった。その間にベイリスとホジソンにはリードを広げられてしまった。でも、この二つのレースで、2連覇に向けてのチャレンジの準備は整ったと信じている。この数戦は、いいレースが出来なかった。勝てるはずのモンツァでは2度も勝利を逃がし、ドニントンでも勝てなかった。それだけに、今日の勝利は本当に嬉しい。

岡田 忠之(3/9位)
今回のレースの課題は、これまで苦手にしていたスーパーポールを克服することだった。いつも予選でいいポジションにいながらスーパーポールでグリットを落として来た。それがレースを苦しいものにしていたし、今回はフロントローを獲得出来て本当に嬉しかった。第1レースはスタートに失敗したわけではなく、1コーナーで両側から挟まれて行き場を失った。それでポジションを落とし、追い上げるのに苦労した。しかし、最後はコーリンとベイリスのトップグループに迫ることが出来て良かった。ウエットになった第2レースは、もっと路面が乾くと予想してフロントにハードコンパウンドのタイヤをチョイスした。ところが路面は乾かず、濡れた路面ではコントロールするのが難しかった。今回はスーパーポールも克服したし、第1レースでいい結果を残すことも出来た。次のレースではコーリンの前を走って優勝したい。

 
       
 
     
  スーパーバイク世界選手権 第7戦 結果表  
 
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■RACE 1
POS RIDER TEAM MACHINE TIME GAP
1 C.EDWARDS Castrol Honda Honda VTR1000SPW 38'47.683
2 T.BAYLISS Ducati Infostrada Ducati 38'48.346 0.663
3 T.OKADA Castrol Honda Honda VTR1000SPW 38'50.493 2.810
4 P.CHILI Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 39'07.460 19.777
5 T.CORSER Aprilia Axo Team Aprilia 39'08.301 20.618
6 G.LAVILLA Kawasaki Racing Team Kawasaki 39'10.504 22.821
7 R.LACONI Aprilia Axo Team Aprilia 39'13.960 26.277
8 N.HODGSON Gse Racing Ducati 39'15.691 28.008
9 H.IZUTSU Kawasaki Racing Team Kawasaki 39'18.367 30.684
10 S.CHAMBON Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 39'18.712 31.029
11 B.BOSTROM Team Ducati L&m Ducati 39'19.336 31.653
12 A.YANAGAWA Kawasaki Racing Team Kawasaki 39'30.230 42.547
13 M.CRAGGILL Pacific Team Ducati 39'40.225 52.542
14 B.PARKES Ducati Ncr-endoug Ducati 39'40.427 52.744
15 S.MARTIN Dfx Racing Ducati 39'41.723 54.040
16 B.STEY White Endurance Honda 39'48.325 1'00.642
17 M.SANCHINI Team Pedercini Ducati 39'48.411 1'00.728
18 M.MALATESTA Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 39'49.106 1'01.423
19 R.XAUS Ducati Infostrada Ducati 39'53.419 1'05.736
20 M.BORCIANI Team Pedercini Ducati 39'56.164 1'08.481
21 F.PROTAT Ducati Fp Ducati 40'31.393 1'43.710
22 L.HOLON Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 38'49.630 1Lap
23 M.CAMPANA DCR Ducati 38'57.239 1Lap
--- CLASSIFIED ---
R R.ULM Gerin Wsbk Team Ducati 23'57.417 9Laps
R J.TOSELAND Gse Racing Ducati 24'10.101 9Laps
R L.PEDERCINI Team Pedercini Ducati 19'26.319 12Laps
R J.BORJA Panavto Yamaha Team Yamaha 15'36.061 14Laps
R J.MRKYVKA Jm Sbk Team Ducati 14'24.749 15Laps
R T.MULOT Ducati Fp Ducati 11'17.155 17Laps
R G.BUSSEI Ducati Ncr-endoug Ducati 23Laps
 

| RACE 1へ |

■RACE 2
POS RIDER TEAM MACHINE TIME GAP
1 T.BAYLISS Ducati Infostrada Ducati 45'57.655
2 N.HODGSON Gse Racing Ducati 45'57.884 0.229
3 C.EDWARDS Castrol Honda Honda VTR1000SPW 46'20.577 22.922
4 H.IZUTSU Kawasaki Racing Team Kawasaki 46'21.981 24.326
5 P.CHILI Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 46'30.239 32.584
6 R.XAUS Ducati Infostrada Ducati 46'32.453 34.798
7 T.CORSER Aprilia Axo Team Aprilia 46'35.278 37.623
8 S.CHAMBON Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 46'36.256 38.601
9 T.OKADA Castrol Honda Honda VTR1000SPW 46'37.950 40.295
10 A.YANAGAWA Kawasaki Racing Team Kawasaki 46'43.833 46.178
11 R.ULM Gerin Wsbk Team Ducati 46'51.456 53.801
12 M.SANCHINI Team Pedercini Ducati 46'53.674 56.019
13 R.LACONI Aprilia Axo Team Aprilia 47'03.692 1'06.037
14 S.MARTIN Dfx Racing Ducati 47'14.369 1'16.714
15 B.STEY White Endurance Honda 47'24.589 1'26.934
16 G.LAVILLA Kawasaki Racing Team Kawasaki 47'26.747 1'29.092
17 J.TOSELAND Gse Racing Ducati 47'27.054 1'29.399
18 J.BORJA Panavto Yamaha Team Yamaha 47'45.488 1'47.833
19 M.CAMPANA DCR Ducati 46'03.339 1Lap
20 B.BOSTROM Team Ducati L&m Ducati 46'25.575 1Lap
21 M.MALATESTA Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 46'55.988 1Lap
22 L.HOLON Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 46'30.597 2Laps
--- CLASSIFIED ---
R G.BUSSEI Ducati Ncr-endoug Ducati 40'12.840 4Laps
R M.CRAGGILL Pacific Team Ducati 33'46.679 7Laps
R M.BORCIANI Team Pedercini Ducati 33'05.074 8Laps
R B.PARKES Ducati Ncr-endoug Ducati 28'42.243 10Laps
R T.MULOT Ducati Fp Ducati 30'40.745 10Laps
R L.PEDERCINI Team Pedercini Ducati 24'42.555 12Laps
R J.MRKYVKA Jm Sbk Team Ducati 22'52.855 13Laps
R F.PROTAT Ducati Fp Ducati 13'20.320 18Laps