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2001 スーパーバイク世界選手権シリーズ
  第6戦 イギリス(ドニントンパーク)
 
  2001年 5月27日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:曇り、雨 気温:18℃ コースコンディション:ウエット、ドライ 観客:80,955人  
     
  小雨が降る難しいコンディションで、エドワーズが5/6位
岡田忠之も表彰台には立てなかったが、4/7位と健闘
 
 
 
4/7位と健闘、岡田の走り エドワーズはチャンピオンシップでトップとの差を大きく縮める グリッドでスタート待つ岡田 小雨の中、5/6位のエドワーズ
 
 

イギリスのドニントンで行われたワールドスーパーバイク第6戦イギリス大会は、朝から小雨が断続的に降る生憎の天候。タイヤの選択が勝負を分ける難しいレースとなった。予選4番手からスタートしたエドワーズは、両レースともにホールショットを奪い、序盤はトップを快走したが、結果としてタイヤの選択に失敗、ペースを上げられず、第1レース5位、第2レース6位に終った。しかし、両レースともにポイントリーダーのT.ベイリス(D)の前でフィニッシュ。その差を大きく縮め、2連覇に向けて一歩前進した。岡田忠之は、予選4番手につけたが、スーパーポールで13番手にポジションダウン。4列目スタートという苦しいグリットになったが、第1レースでは表彰台にあと一歩の4位、第2レースも7位と健闘した。

 
   

第6戦イギリス大会は、3日間ともにぐずついた天候となったが、今年も8万人を超える観客を集め、熱気あふれる大会となった。そしてイギリスに本拠地を置くCastrol Hondaにとっては、日本大会同様、勝利が欲しい大会。必勝を期して初日の予選を迎えることになった。

しかし、世界でもっともスーパーバイクが盛んなイギリス大会は、サーキットを知り尽くしている地元組が伝統的に上位を占める。いまにも雨が降りそうな曇り空、気温15度で始まった初日のフリー走行では、N.ホジソン(D)がトップタイム。2番手にS.ヒスロップ(D)、J.レイノルズ(D)と地元組が上位につけ、エドワーズが4番手とチャンピオンの意地を見せた。一方、スーパーバイクでドニントンを初めて走る岡田は12番手と、慎重な出だしを見せた。そして、天候がやや回復、時折り青空が覗いた午後の予選では、ワイルドカードのヒスロップ(D)が暫定PPを獲得。フリーで12番手の岡田が、走るごとにタイムを上げて6番手に浮上。一方、エドワーズは、セッション開始早々にシケインの縁石に乗り上げてスリップダウン。その転倒の影響で10番手に終ったが、2日目の挽回に期待を残すことになった。

2日目も、依然として地元組が好走。2回目の予選でヒスロップ(D)がトップタイムをマーク。以下、ホジソン(D)、P.キリ(S)と続き、WGP時代に、250ccと500ccクラスで表彰台に立っている岡田が4番手に浮上。エドワーズはタイヤと車体のセッティングに苦しんで11位。そして上位16人で競われるスーパーポールでは、エドワーズが4番手に大きく浮上して見事フロントローを獲得。一方、今年からスーパーバイクに参戦、スーパーポールを苦手とする岡田忠之が13番手にダウンと、厳しいグリッドからのスタートとなった。スーパーポールでトップタイムを叩き出したのは、ワイルドカードのヒスロップ(D)で、地元の観客の熱い声援を受けていた。

迎えた決勝日。朝方まで降っていた雨の影響で、朝のウォームアップはウエット。その後、天候は次第に回復。正午にスタートが切られる第1レースでは、ほぼドライ。しかし、レースはウエットレースを宣言。雨が降っても中断のないレースとなり、さらに、断続的に降る小雨が、タイヤの選択を難しいものにした。そんな状況の中で、エドワーズはスリックに数本の溝を掘ったカットスリックを選択。ホールショットを奪うと、ぐいぐいとペースを上げた。しかし、路面は次第にドライへと変化。タイヤの消耗に苦しんだエドワーズは8周目にホジソン(D)にトップの座を譲り、その後も滑るタイヤと格闘して最終的に5番手までポジションを落とす苦しい戦いを強いられた。

一方、スリックを選択した岡田は、一周目8番手とトップ集団の後方に埋もれたが、その後、じりじりとポジションアップ。終盤には3台による3位争いに加わったが、表彰台にあと一歩及ばず、悔しい4位に終った。優勝したのは予選2番手からスタート、地元の声援を一身に集めたホジソン(D)。

第2レースは、相変わらず小雨混じりの天候となったが、路面は完全にドライ。そしてエドワーズが第1レースに続いてホールショットを奪い、序盤をリードしたが、4周目にホジソン(D)がトップへ。その後、優勝争いは、キリ(S)、T.コルサー(A)の3台に絞られ、キリ(S)が今季初優勝。ホジソン(D)、コルサー(A)と続いた。

そして序盤トップに立ったエドワーズは、第2レースもタイヤのグリップに苦しみジリジリと後退。セカンドグループの中で6位フィニッシュ。一周目12番手と苦しいスタートになった岡田は、その後ジリジリと追い上げて、最後にはエドワーズの後方に迫り、7番手でフィニッシュ。両選手ともに、両レースで貴重なポイントをゲットすることに成功。エドワーズは、ランキングトップのT.ベイリス(D)に両レースで先着。ランキング3位は変わらないが、これまでの30点差を19点差へと大幅に縮めた。岡田もランキング13位から11位へとポジションアップ。中盤戦の巻き返しに期待が集まった。

 
 

C.エドワーズ(5/6位)
今日は、一言で言えば、ついてない一日だった。第1レースは完全にタイヤの選択を間違えたし、レースが終ってから、グリッドでの自分の決断を恨んでしまった。でも、結果的に雨は降らなかったけれど、もし、スリックを選んで雨が来たら最悪の状況になるし、それだけは避けたかった。第2レースは、リヤタイヤのトラクションが完全になくなってしまい、ペースを上げられなかった。予選ではいいリヤタイヤを見つけたと思ったのだが、予選でも決勝でも、ついにいいセッティングを見つけることが出来なかった。今回は、天候にも左右されたし、確かにレースの内容も良くなかったが、チャンピオンシップでは11ポイント詰めることが出来たし、結果としてはいいレースだったと思う。

岡田 忠之(4/7位)
ここはGPのころに走り慣れているサーキットで楽しみにしていた。しかしスーパーバイクで走るのは初めてだったし、最初は500のフィーリングとあまりにも違うのでビックリした。でも、セッションを追うごとにタイムも上がって来て2回目の予選では4番手まで上がった。しかし、スーパーポールでポジションを大きく落としてしまったのは残念。それが、こういう抜きにくいサーキットでは大きな影響が出るし、スーパーポールはこれからの課題。第1レースは、タイヤの選択にみんな苦しんだが、スリックを選んだのは正解だったし、結果として4位になれたと思っている。第2レースはコーリンと同じで、リヤのトラクションに苦しんだ。スタートは良くはなかったが、最終的にコーリンのすぐ後ろまで追い上げることが出来たことには満足している。

 
       
 
     
  スーパーバイク世界選手権 第6戦 結果表  
 
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■RACE 1
POS RIDER TEAM MACHINE TIME GAP
1 N.HODGSON Gse Racing Ducati 39'46.490
2 P.CHILI Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 39'49.182 2.692
3 S.HISLOP Monster Mob Ducati Ducati 39'49.320 2.830
4 T.OKADA Castrol Honda Honda VTR1000SPW 39'50.508 4.018
5 C.EDWARDS Castrol Honda Honda VTR1000SPW 39'51.131 4.641
6 B.BOSTROM Team Ducati L&m Ducati 39'51.883 5.393
7 R.XAUS Ducati Infostrada Ducati 39'58.560 12.070
8 J.TOSELAND Gse Racing Ducati 40'07.263 20.773
9 S.CHAMBON Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 40'07.465 20.975
10 G.LAVILLA Kawasaki Racing Team Kawasaki 40'11.106 24.616
11 T.CORSER Aprilia Axo Team Aprilia 40'11.441 24.951
12 R.LACONI Aprilia Axo Team Aprilia 40'11.660 25.170
13 T.BAYLISS Ducati Infostrada Ducati 40'14.090 27.600
14 A.YANAGAWA Kawasaki Racing Team Kawasaki 40'27.075 40.585
15 M.CRAGGILL Pacific Team Ducati 40'31.820 45.330
16 J.BORJA Panavto Yamaha Team Yamaha 40'35.806 49.316
17 S.MARTIN Dfx Racing Ducati 40'36.088 49.598
18 L.PEDERCINI Team Pedercini Ducati 40'48.306 1'01.816
19 M.SANCHINI Team Pedercini Ducati 40'52.209 1'05.719
20 B.PARKES Ducati Ncr-endoug Ducati 40'58.850 1'12.360
21 L.HOLON Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 40'04.947 1Lap
22 N.ARNOLD Ghelfi Honda 40'26.897 2Laps
--- CLASSIFIED ---
R M.BORCIANI Team Pedercini Ducati 21'49.036 12Laps
R G.BUSSEI Ducati Ncr-endoug Ducati 6'48.770 21Laps
R J.MRKYVKA Jm Sbk Team Ducati 7'14.043 21Laps
R J.REYNOLDS Revc Red Bull Ducati Ducati 5'01.334 22Laps
R R.ULM Gerin Wsbk Team Ducati 5'26.897 22Laps
R B.STEY White Endurance Honda 1'48.412 24Laps
R M.MALATESTA Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 1'49.802 24Laps
 

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■RACE 2
POS RIDER TEAM MACHINE TIME GAP
1 P.CHILI Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 39'30.374
2 N.HODGSON Gse Racing Ducati 39'30.499 0.125
3 T.CORSER Aprilia Axo Team Aprilia 39'30.930 0.556
4 B.BOSTROM Team Ducati L&m Ducati 39'37.788 7.414
5 J.REYNOLDS Revc Red Bull Ducati Ducati 39'39.742 9.368
6 C.EDWARDS Castrol Honda Honda VTR1000SPW 39'42.092 11.718
7 T.OKADA Castrol Honda Honda VTR1000SPW 39'42.246 11.872
8 A.YANAGAWA Kawasaki Racing Team Kawasaki 39'43.427 13.053
9 T.BAYLISS Ducati Infostrada Ducati 39'46.910 16.536
10 R.XAUS Ducati Infostrada Ducati 39'48.611 18.237
11 R.LACONI Aprilia Axo Team Aprilia 39'48.991 18.617
12 S.CHAMBON Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 39'49.841 19.467
13 G.LAVILLA Kawasaki Racing Team Kawasaki 39'50.027 19.653
14 B.PARKES Ducati Ncr-endoug Ducati 40'10.993 40.619
15 G.BUSSEI Ducati Ncr-endoug Ducati 40'18.825 48.451
16 M.CRAGGILL Pacific Team Ducati 40'19.218 48.844
17 J.BORJA Panavto Yamaha Team Yamaha 40'19.357 48.983
18 S.MARTIN Dfx Racing Ducati 40'28.142 57.768
19 R.ULM Gerin Wsbk Team Ducati 40'39.044 1'08.670
20 M.MALATESTA Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 40'46.921 1'16.547
21 B.STEY White Endurance Honda 39'31.459 1Lap
22 L.HOLON Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 40'03.310 1Lap
23 N.ARNOLD Ghelfi Honda 40'51.619 1Lap
--- CLASSIFIED ---
R M.BORCIANI Team Pedercini Ducati 30'42.940 6Laps
R J.TOSELAND Gse Racing Ducati 16'15.527 15Laps
R M.SANCHINI Team Pedercini Ducati 16'16.129 15Laps
R S.HISLOP Monster Mob Ducati Ducati 12'44.047 17Laps
R J.MRKYVKA Jm Sbk Team Ducati 8'39.655 20Laps
R L.PEDERCINI Team Pedercini Ducati 3'20.102 23Laps