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2001 スーパーバイク世界選手権シリーズ
  第5戦 イタリア(モンツァ)
 
  2001年 5月13日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:晴れ 気温:26℃ コースコンディション:ドライ 観客:90,000人(3日間)  
     
  エドワーズ両レースともに優勝争いを演じて連続2位!
岡田忠之はリタイヤ/4位
 
 
 
両レースともに優勝争いを演じたエドワーズ ピット内、岡田とエンジニア エドワーズ(左)と岡田(右)の走り 2/2位、ポディアムのエドワーズ
 
 

イタリアのモンツァで行われたワールドスーパーバイク第5戦イタリア大会は、PPスタートのT.ベイリス(D)が両ヒートともに優勝。そのベイリスを最後まで苦しめたエドワーズは両ヒートともに2位と大活躍を演じた。また、このレースで、4戦を終えてランキングトップのT.コルサー(A)が両レースともにノーポイントに終わり、ベイリス(D)がトップに浮上。エドワーズの3位は変わらないが、トップとの差を大きく縮めることに成功した。岡田忠之は、第1レースでは優勝争いに加わるも、転倒車の影響で汚れた路面に足元をすくわれるという不運の転倒でリタイヤ。第2レースでは表彰台こそ逃したが、4位と健闘した。

 
   

前戦日本大会は、ワイルドカード組のHonda勢が大活躍を納めたが、第5戦イタリア大会は、エドワーズ、岡田が、ドゥカティ、アプリリアの地元で優勝争いに加わる熱走を披露、これからの巻き返しを強烈にアピールすることになった。

快晴の中で迎えた予選初日は、地元イタリア大会に闘志をかきたてるイタリア勢が大活躍。T.ベイリス(D)、B.ボストローム(D)、T.コルサー(A)、N.ホジソン(D)が上位を独占、対してHonda勢は、エドワーズ5位、モンツァを走るのが初めてとなる岡田忠之は、初日18位に沈んだ。

しかし、フリー走行でトップタイムのエドワーズは、決勝を睨んでのセッティングに重点を置いた結果であり、岡田は初体験となるハイスピードコースのモンツァを慎重に攻めた結果。2日目の予選に向けて、それぞれが確実にメニューを消化することに成功していた。

2日目もモンツァは快晴。気温も23℃と、初日とほぼ同じ。選手にとっても、チームにとっても、マシンのセッティングを詰めるには好条件が揃うことになった。

午前中に行われた2回目の予選。エドワーズはトップのP.キリ(S)からわずか0.092秒差の3番手。初日18番手に沈んでいた岡田も、2日目には早くもモンツァを攻略。一気に8番手に浮上して、そのポテンシャルを披露。上位16台によるスーパーポールに進出することになった。さらに岡田は、スーパーポール直前のフリー走行では4番手に浮上。走るごとにモンツァを攻略、周囲の注目を集めた。

そして上位16台によるスーパーポールは、トップ6がわずか0.3秒差という大接戦となり、ベイリス(D)が今季初PPを獲得。以下、ホジソン(D)、柳川明(K)、ボストローム(D)と続き、エドワーズは5番手。今年からスーパーバイクに参戦、スーパーポールにまだ慣れていない岡田は、11番手からのスタートとなった。

迎えた決勝日。3日間の中でもっとも熱い陽射しが降り注いだモンツァは、26℃まで気温は上がり、選手にとってもタイヤにとっても厳しい戦いになることが予想された。

そして第1レースは、PPスタートのベイリス(D)がホールショットを奪い、ホジソン(D)、エドワーズ、そして岡田8番手と、大接戦だった予選の戦いを彷彿させる展開となった。

その中から、ベイリス(D)、エドワーズ、ホジソン(D)がトップグループを形成。岡田、柳川(K)、R.シャウス(D)、R.ラコーニ(A)の第2グループが追うという展開。

トップグループではエドワーズとベイリスが、超ハイスピードコースのモンツァならではのスリップストリームの応酬で激しくポジションを入れ替え、岡田はHondaパワーを生かしてセカンドグループから抜け出すことに成功。

4周目になると岡田は、シャウス(D)とともにトップグループに加わり首位争いは5台へ。しかし、第1シケインで、前周にコースアウトしたマシンが、コース上に撒き散らした土と芝生に足元をすくわれるというアクシデントで、痛恨の転倒、惜しくもリタイヤとなった。

トップ争いは、その後、エドワーズとベイリス(D)の二人に完全に絞られる。中盤から終盤に掛けて、激しくポジションを入れ替えた二人の戦いはいよいよ最終ラップへ。そして、常にレースの主導権を握っていたエドワーズだったが、最終コーナー手前でスリップストリームを使ったベイリス(D)に交わされ、わずか0.066秒差で2位に終った。3位には、激しい3位争いを制した柳川(K)。28台が出走。完走16台というサバイバルレースだった。

第2レースは、第1レースの雪辱に燃えるエドワーズのホールショットで始まった。そして、第1レースで転倒リタイヤに終わっている岡田も3列目から好スタートを切ってオープニングラップで6番手に浮上。3周目には4番手、4周目には、その岡田をピタリとマークしていたキリ(S)とともに、エドワーズとベイリス(D)の4台でトップグループを形成することになった。

この4台による戦いは中盤まで続いたが、終盤になって、ベイリス(D)とエドワーズがペースアップ。再び、二人の一騎打ちの様相となった。そして、地元の熱い声援を追い風に、ベイリスが好走。エドワーズも激しく追走したが、惜しくも届かなかった。しかし、両レース2位の好走で、ランキング3位は変わらずも、4戦を終えてトップだったT.コルサー(A)との差を2として、ランキング2位は完全に射程内。トップに立ったベイリス(D)とは30点差だが、2連覇に向けて、自信を深めることになった。

その後方では、岡田とキリが激しい3位争い。さらに、追い上げて来た柳川が加わって、3台による激しい3位争いに発展した。そして、ラスト2周で3番手に浮上した柳川(K)を岡田は捕らえきれず、悔しい4位。しかし、初体験のモンツァで両レースともにトップグループに絡んだ走りは、次戦からの走りに期待が膨らんだ。

 
 

C.エドワーズ(2/2位)
モンツァのレースはいつもそうだが、最後までどうなるか走っていてもわからない。数秒のリードなんて、このサーキットではあってないようなものだし、最終ラップには、スリップストリームの使い合いで、何が起きるのか分からない。ここでは何度も勝っているけど、同じだけ悔しい思いもしている。今日も出来るだけのことはすべてしたつもり。でも、ここではいつも、自分の思い通りの結果にならないことも多い。2位という結果は悪くはないけど、だからといって素直にも喜べない。それでも、チャンピオンシップのことを考えると、いい結果だったと思う。それにしても、第2レースでは絶対に勝つと思っていたが、今度はフロントタイヤが厳しくなって、最後にスパート出来なかったのは残念だった。

岡田 忠之(リタイヤ/4位)
モンツァは初めて走るサーキット。コース自体、そんなに難しいという印象はないが、逃げることが難しいサーキットで、勝つのは大変だなと感じていた。第1レースは、トップグループにつけていたが、コース上に出ていた芝生の上にフロントタイヤが乗って転んでしまった。ああいう状況でも、オイルフラッグを出すべきだと思った。第2レースはいい感じで走れていたが、フロントタイヤが厳しくなって苦しかった。コーリンも厳しかったと言っていたが、コーリンよりやわらかいタイヤをチョイスしたのが、コーリンとの差になってしまった。今回は表彰台に立てなかったが、バイクのセッティングはかなり順調に進んだ。開幕戦からもっともいい状態になって来たと思うし、次のドニントンでは、いいレースをしたい。

 
       
 
     
  スーパーバイク世界選手権 第5戦 結果表  
 
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■RACE 1
POS RIDER TEAM MACHINE TIME GAP
1 T.BAYLISS Ducati Infostrada Ducati 32'55.293
2 C.EDWARDS Castrol Honda Honda VTR1000SPW 32'55.359 0.066
3 A.YANAGAWA Kawasaki Racing Team Kawasaki 33'11.852 16.559
4 G.LAVILLA Kawasaki Racing Team Kawasaki 33'11.916 16.623
5 R.LACONI Aprilia Axo Team Aprilia 33'12.093 16.800
6 S.CHAMBON Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 33'29.163 33.870
7 L.PEDERCINI Team Pedercini Ducati 33'40.959 45.666
8 G.BUSSEI Ducati Ncr-endoug Ducati 33'44.484 49.191
9 M.SANCHINI Team Pedercini Ducati 33'44.545 49.252
10 M.BORCIANI Team Pedercini Ducati 33'47.497 52.204
11 B.STEY White Endurance Honda 33'48.883 53.590
12 A.GRAMIGNI Valli Moto 391 Yamaha 33'56.390 1'01.097
13 J.BORJA Panavto Yamaha Team Yamaha 34'01.856 1'06.563
14 P.CHILI Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 34'02.888 1'07.595
15 L.HOLON Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 34'23.493 1'28.200
16 L.PASINI GiBi Ducati 34'47.335 1'52.042
--- CLASSIFIED ---
R M.MALATESTA Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 32'19.507 1Lap
R M.CRAGGILL Pacific Team Ducati 32'39.738 1Lap
R R.XAUS Ducati Infostrada Ducati 27'31.914 3Laps
R N.HODGSON Gse Racing Ducati 27'32.401 3Laps
R A.ANTONELLO Virgilio Aprilia Axo Aprilia 16'51.364 9Laps
R S.ARAI Ghelfi Art Honda 15'49.446 10Laps
R J.MRKYVKA Jm Sbk Team Ducati 13'47.101 11Laps
R P.BLORA DCR Ducati 11'41.377 12Laps
R J.TOSELAND Gse Racing Ducati 8'06.872 14Laps
R T.OKADA Castrol Honda Honda VTR1000SPW 5'33.845 15Laps
R T.CORSER Aprilia Axo Team Aprilia 3'44.491 16Laps
R B.BOSTROM Team Ducati L&m Ducati 1'54.956 17Laps
R S.MARTIN Dfx Racing Ducati 18Laps
R R.ULM Gerin Wsbk Team Ducati 18Laps
DNS S.FOTI World Bike Racing Ducati
 

| RACE 1へ |

■RACE 2
POS RIDER TEAM MACHINE TIME GAP
1 T.BAYLISS Ducati Infostrada Ducati 32'57.108
2 C.EDWARDS Castrol Honda Honda VTR1000SPW 33'00.418 3.310
3 A.YANAGAWA Kawasaki Racing Team Kawasaki 33'05.482 8.374
4 T.OKADA Castrol Honda Honda VTR1000SPW 33'05.705 8.597
5 P.CHILI Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 33'06.294 9.186
6 R.XAUS Ducati Infostrada Ducati 33'15.430 18.322
7 N.HODGSON Gse Racing Ducati 33'16.698 19.590
8 R.LACONI Aprilia Axo Team Aprilia 33'17.439 20.331
9 S.CHAMBON Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 33'31.623 34.515
10 A.GRAMIGNI Valli Moto 391 Yamaha 33'40.497 43.389
11 G.BUSSEI Ducati Ncr-endoug Ducati 33'43.941 46.833
12 R.ULM Gerin Wsbk Team Ducati 33'46.320 49.212
13 L.PEDERCINI Team Pedercini Ducati 33'49.946 52.838
14 S.MARTIN Dfx Racing Ducati 33'52.298 55.190
15 M.SANCHINI Team Pedercini Ducati 33'52.652 55.544
16 J.BORJA Panavto Yamaha Team Yamaha 34'11.473 1'14.365
17 L.HOLON Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 34'31.585 1'34.477
18 L.PASINI GiBi Ducati 34'32.423 3Laps
--- CLASSIFIED ---
R M.CRAGGILL Pacific Team Ducati 32'35.189 1Lap
R T.CORSER Aprilia Axo Team Aprilia 20'28.939 7Laps
R B.STEY White Endurance Honda 19'01.762 8Laps
R G.LAVILLA Kawasaki Racing Team Kawasaki 11'07.551 12Laps
R M.MALATESTA Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 11'30.732 12Laps
R A.ANTONELLO Virgilio Aprilia Axo Aprilia 7'24.297 14Laps
R P.BLORA DCR Ducati 7'40.394 14Laps
R S.ARAI Ghelfi Art Honda 8'01.827 14Laps
R M.BORCIANI Team Pedercini Ducati 5'22.532 16Laps
R J.MRKYVKA Jm Sbk Team Ducati 2'00.922 17Laps
R J.TOSELAND Gse Racing Ducati 18Laps
DNS S.FOTI World Bike Racing Ducati
DNS B.BOSTROM Team Ducati L&m Ducati