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2001 スーパーバイク世界選手権シリーズ
  第4戦 日本(スポーツランドSUGO)
 
  2001年 4月29日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:晴れ 気温:24℃ コースコンディション:ドライ 観客:45,300人  
     
  玉田誠がPPスタートからパーフェクトウィン!
エドワーズは12/13位、岡田忠之は20/12位
 
 
 
ワイルドカードからパーフェクトウィンの玉田誠 エドワーズは12/13位でランキング3位を堅持 岡田は20/12位でフィニッシュ 表彰台の中央に立つ玉田
 
 

菅生で行われたワールドスーパーバイク第4戦日本大会は、PPスタートの玉田誠が2レースともに制するパーフェクトウィン。ワイルドカードながら世界の強豪を完全に封じ込める快走を見せた。伊藤真一は、第1レースで4位。第2レースでは3番手に浮上するも痛恨のコースアウトで9位。3戦を終えてポイントランキング3位のエドワーズは、第1レース12位、第2レースで13位。岡田忠之も20位/12位と、ワイルドカード組の好走に対して、タイヤとサーキットのマッチングに苦しんだフル参戦組は、苦しい戦いを強いられた。しかし、エドワーズは2レースともに貴重なポイントをゲット、ランキング3位を守った。

 
   

ワイルドカード出場の玉田誠が、PPスタートから2レース連続のパーフェクトウィン。世界の舞台でその速さを見せつけた。伊藤真一は4位/9位と、あと一歩で表彰台に届かず。エドワーズと岡田は、セッティングに苦しみながらも貴重なポイントをゲットした。

前戦オーストラリア大会で1、2フィニッシュを飾ったHonda勢。今季2勝目を挙げたエドワーズ、そして初表彰台に立った岡田に加えて、今大会は、ワイルドカードの出場枠で、玉田誠と伊藤真一の2人が加わる強烈なラインナップ。豪雨に見舞われたフィリップアイランドとは打って変わり、連日、絶好のコンディションの中、Honda勢が大活躍を納めることになった。

予選初日は、ワイルドカード玉田の快走で始まった。フリー走行でいきなり世界の強豪の度肝を抜くトップタイム。予選でもワールドスーパーバイクのサーキットベストタイムをあっさりと塗り変える快走で、暫定PPを獲得。伊藤が2番手と、スポット参戦組が、強烈なパフォーマンスを披露することになった。

対照的に、前戦オーストラリア大会で快走を見せたエドワーズと岡田は、このコースで圧倒的なアドバンテージを持つダンロップ勢の前に苦戦。ディフェンディングチャンピオンのエドワーズは6番手、岡田12番手と出遅れることになった。

そして、2日目2回目の予選と上位16位の選手によるスーパーポールでも、玉田の勢いは止まらず。予選、スーパーポールともに、一度も首位の座を譲らず、見事、ポールポジションを獲得。以下、井筒仁康(K)、T.コルサー(A)、B.ボストローム(D)と続き、伊藤真一が5番手と健闘。タイヤのチョイスに苦しんだエドワーズは8番手、岡田16番手と苦しいポジションからのスタートとなったが、PPスタートの玉田は、予選タイムに匹敵する1分29秒台の好タイムでロングディスタンスを刻むなど、万全の体制で決勝を迎えることになった。

第1レースは、予選3番手のコルサー(A)のホールショットで始まった。以下、ボストローム(D)、井筒(K)と続き、PPスタートの玉田はやや遅れて4番手。しかし、ジリジリとポジションを上げて5周目にトップに浮上。以後、25周のレースで圧倒的な速さを見せて、最後は2位のコルサー(A)に約4秒のリードを築いて、世界戦初優勝を飾った。

その後方では、コルサー(A)と井筒(K)の激しい2位争い。スタート直後の1コーナーの混雑で、オープニングラップ16位と大きくポジションを落とした伊藤が猛烈な追い上げを見せたが、2位争いには届かず、惜しくも4位に終った。

予選でタイヤと路面のマッチングに苦しんだエドワーズは、序盤から苦しい戦いで12位フィニッシュ。そのエドワーズの後方につけた岡田は、レース中盤に、シケインで痛恨のスリップダウン。27番手にポジションを落としたが、猛烈な追い上げで20位でフィニッシュすることに成功した。

第2レースは、第1レースで9位に終ったボストローム(D)がホールショットを奪ったが、すかさず井筒(K)が首位に浮上。芹沢太麻樹(K)、コルサー(A)、玉田と続いた。

第1レースに続いて、第2レースでもやや出遅れた玉田は、第2レースでは落ち着いた戦いぶり。じっくりと追い上げる作戦。中盤まで、井筒、芹沢とトップ集団を形成したが、終盤にさしかかった16周目にトップに浮上。第1レースに続いて、第2レースでも圧倒的な強さで2連勝。ワイルドカードながら、パーフェクトウィンを飾る、非凡な走りを見せつけた。

その後方では、第1レースで惜しくも表彰台を逃した伊藤が、井筒と芹沢に肉薄。18周目に芹沢を交わして3番手に浮上したが、その直後に痛恨のコースアウト。惜しくも9位に終った。

第1レースで苦しい戦いを演じたエドワーズと岡田は、第2レースでも苦悩のレース。岡田12位、エドワーズ13位と、前戦の快走を披露出来ないままレースを終える悔しい一日。しかし、両レースで貴重なポイントをゲットしたエドワーズは、我慢の走りでランキング3位を堅持。岡田も今季ドライコンディションでは初のポイントを獲得して、次戦からの巻き返しに期待を繋いだ。

 
 

C.エドワーズ(12/13位)
第1レースはスタートに失敗して1コーナーの混乱に巻き込まれてしまった。それから追い上げようと思ったが、リヤタイヤのグリップ不足に悩まされた。第2レースも、第1レースの問題点は解決出来ないまま、苦しい戦いだった。確かに、今回は厳しい戦いになったが、今回の問題点を解明して、次のイタリア大会に挑みたい。

岡田 忠之(20/12位)
今回はリヤタイヤのグリップ不足に悩まされていた。シケインで転んだのは、遅れを取り戻そうとハードに攻めすぎたせいだったが、ダメージがそれほどでもなくて再スタートしてフィニッシュすることが出来た。第2レースでは、セッティングを変えて、プロフィールの違うタイヤを装着して、少しは改善されたが、納得の行く状態にはほど遠かった。今日の結果には満足していないが、今年になってドライコンディションで初めて完走出来たし、ポイントも獲得できたことは収穫だった。

玉田  誠(1/1位)
スタートは得意ではないし、両レースともに序盤は出遅れたけど、焦りはなかった。第1レースは、早く前に出すぎてしまったし、後ろに付かれたら嫌だなと思っていたが、思ったよりも引き離すことが出来て、ホッとした。第2レースは、第1レースの反省でじっくりといく作戦だった。今回のレースはスポット参戦だったし、全日本の僕にとってはプレッシャーもなかったし、思い切り行くだけだった。そういう意味では、まだ嬉しいという実感はないし、こんな勝ち方でいいのかなって思うほどだった。この大会は毎年、日本人が勝っているけど、日本だから日本人ライダー速いというのではないと思う。日本人ライダーのレベルが、世界でも十分に通用するというこをあらためて実感した。僕も早く世界に行きたい。

伊藤 真一(4/9位)
今回は両レースともにスタートがあまり良くなかった。第1レースはスタート直後の1コーナーでアウトに弾き出されてしまった。それから必死に追い上げたけど3位には届かなかった。第2レースもトップグループに追いついて絶対に表彰台に立とうと思ったけど、芹沢選手を抜いた後に、止まりきれなくてオーバーランしてしまった。でも、今年になってVTRに乗るのは初めてだったし、ダンロップで走るのも初めてだった。全力は尽くしたかなと思っている。

 
       
 
     
  スーパーバイク世界選手権 第4戦 結果表  
 
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■RACE 1
POS RIDER TEAM MACHINE TIME GAP
1 M.TAMADA Cabin Honda Honda 37'45.090
2 T.CORSER Aprilia Axo Team Aprilia 37'49.180 4.090
3 H.IZUTSU Kawasaki Racing Team Kawasaki 37'52.758 7.668
4 S.ITO Cabin Honda Honda 37'57.207 12.117
5 A.RYO Suzuki Suzuki 37'57.521 12.431
6 G.LAVILLA Kawasaki Racing Team Kawasaki 38'03.769 18.679
7 N.HODGSON Gse Racing Ducati 38'04.181 19.091
8 P.CHILI Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 38'04.334 19.244
9 B.BOSTROM Team Ducati L&m Ducati 38'10.098 25.008
10 W.YOSHIKAWA Yamaha Racing Yamaha 38'10.397 25.307
11 J.TOSELAND Gse Racing Ducati 38'21.096 36.006
12 C.EDWARDS Castrol Honda Honda VTR1000SPW 38'23.371 38.281
13 T.BAYLISS Ducati Infostrada Ducati 38'24.575 39.485
14 R.LACONI Aprilia Axo Team Aprilia 38'25.445 40.355
15 S.CHAMBON Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 38'27.421 42.331
16 B.PARKES Ducati Ncr-endoug Ducati 38'51.962 1'06.872
17 R.ULM Gerin Wsbk Team Ducati 38'55.328 1'10.238
18 R.XAUS Ducati Infostrada Ducati 38'55.467 1'10.377
19 S.MARTIN Dfx Racing Ducati 39'00.403 1'15.313
20 T.OKADA Castrol Honda Honda VTR1000SPW 39'06.903 1'21.813
21 L.PEDERCINI Team Pedercini Ducati 39'13.697 1'28.607
22 M.BORCIANI Team Pedercini Ducati 39'13.783 1'28.693
23 B.STEY White Endurance Honda 39'14.402 1'29.312
24 J.BORJA Panavto Yamaha Team Yamaha 39'17.277 1'32.187
25 M.MALATESTA Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 40'00.601 2'15.511
26 M.CRAGGILL Pacific Team Ducati 37'59.586 1Lap
27 M.SANCHINI Team Pedercini Ducati 39'08.750 5Laps
--- CLASSIFIED ---
NC L.HOLON Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 38'06.976 8Laps
R T.SERIZAWA Kawasaki Racing Kawasaki 18'39.139 13Laps
R G.BUSSEI Ducati Ncr-endoug Ducati 14'53.139 16Laps
R Y.KAGAYAMA Suzuki Suzuki 10'44.458 18Laps
R A.YANAGAWA Kawasaki Racing Team Kawasaki 25Laps
 

| RACE 1へ |

■RACE 2
POS RIDER TEAM MACHINE TIME GAP
1 M.TAMADA Cabin Honda Honda 37'43.033
2 H.IZUTSU Kawasaki Racing Team Kawasaki 37'46.155 3.122
3 T.SERIZAWA Kawasaki Racing Kawasaki 37'47.336 4.303
4 B.BOSTROM Team Ducati L&m Ducati 37'49.021 5.988
5 N.HODGSON Gse Racing Ducati 37'52.055 9.022
6 T.CORSER Aprilia Axo Team Aprilia 37'54.821 11.788
7 A.RYO Suzuki Suzuki 38'00.537 17.504
8 P.CHILI Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 38'00.843 17.810
9 S.ITO Cabin Honda Honda 38'02.121 19.088
10 Y.KAGAYAMA Suzuki Suzuki 38'02.267 19.234
11 A.YANAGAWA Kawasaki Racing Team Kawasaki 38'06.695 23.662
12 T.OKADA Castrol Honda Honda VTR1000SPW 38'17.180 34.147
13 C.EDWARDS Castrol Honda Honda VTR1000SPW 38'17.801 34.768
14 R.LACONI Aprilia Axo Team Aprilia 38'18.076 35.043
15 T.BAYLISS Ducati Infostrada Ducati 38'22.681 39.648
16 J.TOSELAND Gse Racing Ducati 38'37.616 54.583
17 B.PARKES Ducati Ncr-endoug Ducati 38'52.711 1'09.678
18 S.CHAMBON Team Suzuki Alstare Corona Suzuki 38'56.277 1'13.244
19 G.LAVILLA Kawasaki Racing Team Kawasaki 38'59.915 1'16.882
20 S.MARTIN Dfx Racing Ducati 39'01.638 1'18.605
21 G.BUSSEI Ducati Ncr-endoug Ducati 39'05.006 1'21.973
22 R.XAUS Ducati Infostrada Ducati 39'05.361 1'22.328
23 M.BORCIANI Team Pedercini Ducati 39'05.705 1'22.672
24 B.STEY White Endurance Honda 39'15.809 1'32.776
25 J.BORJA Panavto Yamaha Team Yamaha 37'48.429 1Lap
26 M.SANCHINI Team Pedercini Ducati 37'56.935 1Lap
27 L.HOLON Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 38'26.490 1Lap
28 M.CRAGGILL Pacific Team Ducati 40'00.499 1Lap
--- CLASSIFIED ---
R L.PEDERCINI Team Pedercini Ducati 30'00.961 6Laps
R M.MALATESTA Team Kawasaki Bertocchi Kawasaki 18'53.108 13Laps
R W.YOSHIKAWA Yamaha Racing Yamaha 13'46.128 16Laps
R R.ULM Gerin Wsbk Team Ducati 14'23.800 16Laps