ワールドスーパーバイク第3戦オーストラリア大会は、メルボルン郊外のフィリップアイランドで開催された。前回南アフリカでは、第1レースで優勝したが、第2レースでリタイヤに終っていたエドワーズ、2レースともリタイヤに終っていた岡田ともに、万全の体制で勝利を目指した。
予選初日は、地元のT.ベイリス(D)が同じく地元のT.コルサー(A)とトップ争いを繰り広げ、暫定ポールを獲得した。
エドワーズは、朝のフリー走行でトップタイムを出したが、予選では遅いマシンにひっかかりクリアラップが取れず、5番手。過去2戦ツキに見放され、ポイントのない岡田は、得意のフィリップアイランドに自信を見せていたが、岡田もエドワーズ同様、遅いマシンにひっかかり7番手で初日を終了。ともに不本意なスタートとなったが、2人ともマシンの状態もタイヤも好感触。2日目の挽回に期待が膨らんだ。
2日目は生憎の雨模様。スーパーポールは、悪天候のため、30分12ラップで争う特別ルールで行われた。エドワーズは、スーパーポールで、ポールポジションを狙える好走を見せるも、最終コーナーで痛恨のミス、3番手から決勝スタートを迎えることになった。しかし、決勝ではどんな天候になっても万全と、2戦連続の勝利に自信を見せた。
前日、雨が降らなければいいタイムが狙えると言っていた岡田だったが、スーパーポールに失敗。9番手にポジションダウン。3列目からのスタートに残念な様子だったが、500cc時代には優勝を飾っているサーキットだけに、決勝ではいい結果が出せると闘志を燃やしていた。PPは、地元の意地を見せたT.コルサー(A)が獲得。
第1レースは、完全なウェットレースとなった。まず岡田がオープニングラップに9番グリッドからトップに踊り出た。しかし、すぐにベイリス(D)とエドワーズが岡田を捕らえた。ベイリス、エドワーズ、岡田の順で2周目に入り、エドワーズが、ポールポジションからスタートしたベイリスをパス。トップに立つとそのまま首位をキープし、後続に4秒差をつけ、今季2勝目を飾った。
岡田は、14周目でベイリスをパスし2位に浮上。そのままの位置をキープしチェッカーを受けた。今季初フィニッシュを2位で決めた岡田。ピットは歓喜に包まれた。Castrol Hondaの1−2フィニッシュは1999年のブランズハッチ以来。3位には、ベイリス(D)が入った。
大雨と強風のレース。チェッカーを受けたのは、わずか半分という荒れたレースだったが、優勝したエドワーズは、チャンピオンシップポイントでも3位に浮上した。第1レースで1−2フィニッシュを果たし、Honda勢にとっては、第2レースにも期待がもてたが、折からの大雨のため、第2レースは取りやめとなった。ディフェンディングチャンピオンのエドワーズがコースをチェック、コース内に川が出来るなど、レースができる状態ではないことを確認、中止が決定した。
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