スーパーバイク第2戦は、南半球の南アフリカに舞台を移しての開催。連日、25度を越える真夏日の中で、予選から激しい戦いが繰り広げられた。
予選初日は、B.ボストロム(D)がトップタイム。2番手にP.キリ(S)。そして昨年、この大会でパーフェクトウィンを飾っているディフェンディングチャンピオンのエドワーズ(H)が3番手につけた。しかし、予選用のタイヤを使用せず、あくまでも本番に向けてのセッティングを繰り返す中で得たタイムだけに、本番への自信を見せた。また、前戦スペインで2レースともにリタイヤに終っている岡田忠之(H)も、エドワーズに続いて4番手。前戦の雪辱に向けて好発進となった。
2日目も両選手は絶好調の走りを見せる。エドワーズは、2日目の予選も、本番に向けて新たなセッティングにトライをしながら3番手と隙なしの状態を作り上げる。岡田も本番を睨んだセッティング作業で、7番手からスーパーポールに挑むことになった。
そして予選上位16台で行われるスーパーポールでは、エドワーズが僅差で3番手。岡田は予選タイムを上回る好走で6番手へとポジションアップを果たした。PPは、B.ボストロムで、予選、スーパーポールともに制した。
決勝は快晴。3日間を通じて大きなコンディションの変化もなく、予選の成果が問われる一戦。エドワーズと岡田は、万全の体制で本番を迎えることになった。
第1レースは、予選2番手のT.ベイリス(D)がホールショットを奪い、予選4番手のT.コルサー(A)、エドワーズと続いた。2列目スタートの岡田は一周目10番手とスタート直後の混戦の中でポジションを落としたが、トップから岡田までが一列の編隊走行となる激しい戦い。そしてオープニングラップを終えた段階で2番手に浮上したエドワーズが、3周目にはトップに浮上。序盤からアグレッシブな走りを見せたエドワーズが、そのまま快調にラップを刻み、以後、一度も首位を譲ることなく、今季初優勝を飾った。序盤、出遅れた岡田は、3周目に9位、5周目に8番手に浮上したが、この周回、トラブルでスローダウン。無念のリタイヤに終った。
第2レースは、PPスタートのB.ボストロムがホールショットを奪い、T、コルサー、T.ベイリス、そしてエドワーズと続いた。しかし、第1レースで優勝を飾っているエドワーズは、2周目に3番手、3周目に2番手に浮上と絶好調で、トップのボストロムを激しく追った。そして16周目、ボストロムを交わしトップに浮上。昨年に続いてパーフェクトウィンの期待が膨らんだが、その周回にスローダウン、無念のリタイヤとなった。しかし、第1レースの優勝でランキング4位を堅持。2年連続制覇に向けて存分に速さを見せつけた。
第1レースをトラブルでリタイヤに終っている岡田は、第2レースは一周目7番手とまずまずのスタート。2周目に6番手、4周目5番手に浮上も、8周目にスローダウン、両レースともにリタイヤに終った。
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