F1世界選手権 CARTチャンピオンシップ・シリーズ全日本GT選手権ロードレース世界選手権スーパーバイク世界選手権全日本ロードレース選手権モトクロス世界選手権全日本モトクロス選手権AMA スーパークロストライアル世界選手権ル・マン/マン島/鈴鹿8耐
Honda ホームページへ
MotorSports
HondaRacing Topへ
Honda Racing JTR
スケジュールへ ランキングへ
2001 全日本トライアル選手権シリーズ
  第3戦 九州大会(熊本県・矢谷渓谷)
 
  2001年 5月13日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:晴れ 気温:27℃ 観客:2,100人  
     
  藤波貴久連勝ならず、黒山と接戦の末、2位へ  
 
 
2ラップ目終了時にはトップに立っていた藤波 表彰式でコメントする藤波 ステアケースを登る藤波 1ラップ目は3番手、苦しい闘いだった藤波
 
 

今シーズン全日本選手権2連勝を果たしてきた藤波貴久(Honda)だが、2ラップ終了時点まではトップに立っていたものの、黒山健一(ベータ)が逆転優勝。藤波は惜しくも2位となった。

 
   

好天に恵まれた、熊本県の矢谷渓谷で開催された第3戦九州大会。ここは木立のある急斜面、水の流れる沢、岩盤等、自然の沢を生かすことのできる恵まれた会場である。見た目以上にセクションはグリップが悪く、慎重に走行ラインを見極めなければならない。セクションは合計10。これを持ち時間5時間で3ラップする。

今回のセクション設定は、トップライダーにとって神経戦となった。ちょっとしたミスが順位に大きく影響する。いかに確実にクリーンを重ねるか、選手達は時間の許される限り慎重に下見をしながらセクションをこなして行った。

1ラップ目をトップで回ってきたのは7点の小川友幸(ベータ)だった。2番手は9点の黒山健一(ベータ)である。今季連勝中の藤波貴久(Honda)は第2セクションで2点をとってからややペースを乱し、さらにほとんどの選手がクリーンしている第5セクションで5点を取ってしまい、藤波は1ラップ目終了時3番手という苦しいスタートをきった。

しかし、2ラップ目の藤波は1ラップ目の不調を振りきって驚異的追い上げを見せる。第2、第8セクションそれぞれに1点減点をとるのみ、たった2点という点数をたたき出す。ここで逆転、藤波は黒山に1点差をつけてトップに立つ。小川は黒山に4点差をあけて3番手に落ちていた。

ところが、藤波リードと思わせ3ラップ目へ突入した矢先のことだった。藤波は第2セクションで思わぬ5点を取ってしまい、黒山優勢へ。と、またも逆転である。そのまま最終セクションまで神経戦が続いたが、動揺を隠しきれない藤波は第6セクションでもミスによる3点減点を出してしまった。黒山はそのままミスなく着実にこなし、藤波と5点差で優勝を決定した。

小川は3位のポジションをキープ。藤波に続く5点差で3位、4位には成田匠(ヤマハ)が入った。

世界選手権参戦中の3名(藤波、黒山、田中太一)は翌週ベルギーで開催される世界選手権に向かうため、慌ただしく会場を後にした。そして次戦全日本選手権は、しばらく時間をあけ、7月29日、北海道上川郡わっさむサーキットで開催される。

 
 

藤波 貴久(2位)
1ラップ目から「今日は乗れてない」という感じでした。特に1ラップ目の第4セクションで5点をとったことですっかり自分のペースを乱してしまったんです。でも「乗れてない」などと悩んだところで何の解決にもならないので、2ラップ目は気持ちを入れかえて、なんとか2点で走れました。2ラップ目が終わった時に、逆転してトップに立ったので、さぁこの調子で3ラップ目に勝負をかけようと思ったところまではよかったんです。決定的だったのは3ラップ目の第2セクションの5点です。一気に気持ちが動揺してしまいました。そこで黒山選手を先に行かせて、僕が後からトライしながら勝負に出ようと思ったんです。しかしそれが裏目に出てしまいました。いろんな意味でいつものペースに乗れなかった気がします。残念ながら連勝はできませんでしたが、今回の反省点をふまえ、次の試合に向けようと思います。

 
       
 
     
  全日本トライアル選手権 第3戦 結果表  
 
国際A級スーパークラス
POS RIDER MACHINE TEAM LAP 1 LAP 2 LAP 3 PEN. CLE. TOTAL
1 黒山 健一 Beta Team BETA KENNY 9 4 3 0 20 16
2 藤波 貴久 Honda RTL TEAM HRC 10 2 9 0 21 21
3 小川 友幸 Beta Azzurro & 山陽DS 7 11 7 0 19 25
4 成田  匠 Yamaha ハザードブレーカーズ 15 16 9 0 15 40
5 渋谷  勲 Yamaha TEAM TYS 15 21 8 0 15 44
6 野崎 史高 Yamaha FUMITAKA YAMAHA 22 15 9 0 16 46
7 三谷 英明 Honda RTL HRCクラブMITANI 23 19 11 0 9 53
8 田中 太一 Beta Team BETA Taichi 12 15 31 0 13 58
9 山田 哲也 Beta Team BETA NAMITA 13 25 26 0 10 64
10 田中 裕人 Honda RTL HRCクラブMITANI 27 23 26 0 5 76
11 白神 孝之 Beta Kenny’s Club 31 29 21 0 9 81