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2001 全日本トライアル選手権シリーズ
  第2戦 近畿大会(兵庫県・猪名川サーキット)
 
  2001年 4月8日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:晴れ 気温:20℃ 観客:1,150人  
     
  藤波貴久、2位に大差で開幕2連勝を飾る!  
 
 
沢の岩盤をいく藤波貴久 斜面のステアを登る藤波 表彰台の藤波(右から2人目) 下見中の藤波、表情にも余裕
 
 

開幕戦に続き、藤波貴久(Honda)がふたたび勝利。しかも今度は、2位の黒山健一(ベータ)に26点の大差をつけての勝利だった。試合運びも完璧。藤波とTEAM HRCに死角はない。

 
   

近畿大会は、ここ数年恒例となった兵庫県猪名川サーキット。ミニバイクやカートのサーキットに隣設して、険しい沢が続いている。

元全日本チャンピオン山本昌也が設営した12のセクションは、最近の全日本では異例ともいえる難セクションとなっていた。第1セクションから、藤波貴久(Honda)が3点を喫すれば、第3セクション、第4セクションでは藤波の最大のライバル黒山健一(ベータ)が5点となるなど、波乱含みで大会はスタートした。また難セクションとあって、下見もいつも以上に念入りとなり、第1セクションを抜けたときにはすでにスタート後30分をすぎていた。

藤波は、難セクションに多くの減点を加算されながらも、手堅い走りでライバルをリードしていく。黒山はふたつの5点でやや遅れをとっていたから、序盤で藤波をおびやかす存在となったのは、成田匠(ヤマハ)だった。世界選手権参戦から引退して4年目となる成田だが、テクニックの冴えはこのところ復活の兆しを見せている。第6セクションを終えた時点では、藤波に1点差の2位につけていた。

しかし1ラップを終えたところで、やはり2位に浮上してきたのが黒山だった。成田は、随所でマシンを押し上げなければいけないハードなセクション設定に加え、突然初夏を思わせるような陽気もあってか、体力を使い果たしてしまって脱落していった。

2位に浮上した黒山だったが、しかし藤波をおびやかすまでにはいたらない。2ラップ目にはマシントラブルもあって、ペースまで乱れてしまった。

対して藤波は、もはやまったく死角なし。減点数やクリーン数だけでなく、5点をとった数を比べてみても、黒山が8つの5点を叩いたのに対し、藤波は3ラップを通じてたったの2つでしかない。ライディングテクニック、気力、マシン、すべての力がそろった藤波の圧勝だった。

「木の枝にひっかかって岩から落ちたりトラブルもありましたが、それが原因ではないです。今回は完全に敗北です」と試合後の黒山はさばさばと語った。次戦は、5月13日、熊本県矢谷渓谷で開催される。

 
 

藤波 貴久(優勝)
今日はセクションがむずかしかった。いつもの全日本らしくなくて、世界選手権でのような戦い方ができました。3点ででられれば上出来というようなセクションも多かったし、思いきってトライができました。逆に、こういうセクションだと、いつひっくり返されてもおかしくないのでいい意味での緊張感もありました。逆にいえば、こちらがさらに点差を広げるチャンスでもあるということで、今日のセクションは大満足です。勝てたからよけいにそう思うのかもしれませんが。結果を見ると大差でしたが、2ラップ目が終わったところで10点差くらいあるということしか聞いていなくて、3ラップ目は健ちゃんの点数を知らずに走ったので、最後まで気を抜くことはありませんでした。1ラップ目にずいぶん時間を使ったので、最後は時間が足りなくなって、少しあせりもしたのですけど、それが走りに悪影響されることもなく、自分のライディングができました。タイムオーバーにもならずにゴールできたので、その点でもよかったと思います。前回第1戦では最終セクションまで勝負がもつれこんでの勝利でしたけど、今日の勝利はプラスになるものがあったと思います。今後につながるいい勝利でした。

 
       
 
     
  全日本トライアル選手権 第2戦 結果表  
 
国際A級スーパークラス
POS RIDER MACHINE TEAM LAP 1 LAP 2 LAP 3 PEN. CLE. TOTAL
1 藤波 貴久 Honda RTL TEAM HRC 16 19 14 0 17 49
2 黒山 健一 Beta Team BETA KENNY 25 20 27 3 15 75
3 渋谷  勲 Yamaha TEAM TYS 28 26 38 0 8 92
小川 友幸 Beta Azzurro & 山陽DS 36 22 34 0 8 92
5 野崎 史高 Yamaha FUMITAKA YAMAHA 35 32 31 0 8 98
6 田中 太一 Beta Team BETA Taichi 39 28 33 0 11 100
7 成田  匠 Yamaha ハザードブレーカーズ 26 32 39 3 7 100
8 三谷 英明 Honda RTL HRCクラブMITANI 42 46 41 0 1 129
9 田中 裕人 Honda RTL HRCクラブMITANI 48 46 48 0 0 142
10 山田 哲也 Beta Team BETA NAMITA 56 47 47 7 2 157
11 白神 孝之 Beta Kenny’s Club 45 51 54 11 1 161