9月下旬に行われたスポーツランドSUGOの4メーカー合同テストでは玉田は4番手、武田6番手、山口7番手で終了したが、手ごたえは大きなものがあった。レースウィークの金曜日に行われたテストでは玉田は2番手に躍進、山口5番手。武田は8番手。予選では玉田がタイムを上げ今季5度目のPP獲得。山口も3番手に付けフロントローに並んだ。武田はトラブルで思うような走りが出来ず9番手、3列目スタートとなる。
ランキングトップの梁とランキング2位の玉田の差が4となって迎えた決勝。絶好調の玉田が優勝候補のナンバー1で一気に逆転の期待が高まった。11月開催のSUGOは日中でも13℃と冷たい風が吹く天候となったがオフのテストでデータを蓄積しているHondaチームでは、オフシーズンに似た天候も味方となり玉田、山口をしっかりとバックアップしていた。だが、決勝スタート直後の1コーナーで山口は梁と接触寸前となり、行き場を失うようにポジションを下げてしまう。玉田はファーストラップをクリアした直後のストレートで芹沢太麻樹(K)と接触しそうになりマシンが大きくふられ、その時の衝撃からトラブルが発生、コーナー立ち上がりでマシンを上手くコントロールできなくなってしまう。それでも果敢にトップ争いを繰り広げるが後退。山口はレース序盤の出遅れから吉川、玉田、井筒、梁のトップ争いの背後に迫る。5台に絞られたトップ争いが激しいポジション争いを見せるが、玉田が4位に下がったことで背後につけた山口も玉田と一緒に後退してしまう。その間にトップは逃げ、差が開いてしまう。
優勝は井筒で今季2勝目、2位に梁、3位に吉川でチェッカー。最終ラップに山口は玉田をパスして4位、玉田は5位となった。武田は10位でチェッカーを受けるがグリッドが17台のため半分の8位までがポイント圏内となり、残念ながらノーポイントとなってしまった。タイトル争いはランキングトップの梁とランキング2位の玉田のポイント差が13と広がることになった。SBは、残り1戦でチャンピオンが決まる。
250はランキングトップ大崎誠之(Y)と関口(Y)とのポイント差は3と接近戦。ランキング3位の宮崎敦(Y)にも僅かな可能性があったが、大崎、関口との戦いに注目が集まった。PPは地元チームの横江竜司(Y)。決勝も横江が独走で初優勝を決めた。注目のチャンピオン争いは7台の2位争いの中で行われる。2位に大崎のチームメイトの小山知良(Y)が入り、3位に関口(Y)、4位に青山博一、5位に大崎が入り、関口が逆転チャンピオンを決めた。
125は20ポイントリードで仲城英幸がチャンピオンを目指した。優勝は高橋が今季4勝目を飾り、2位に藤岡、3位に山本が入る。ランキング2位に浮上した菊池寛幸がトップ争いの最中に転倒、9位に入った仲城が123とポイントを伸ばし3度目のチャンピオンに輝いた。
|