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2001 全日本ロードレース選手権シリーズ
  第10戦/最終戦 鈴鹿サーキット
 
  2001年 11月18日開催 前のレースへ  
  天候:晴れ 気温:14℃ コースコンディション:ドライ 観客:23,000人  
     
  宇川優勝!岡田引退レースを堂々2位フィニッシュ!
玉田はトップ走行中に転倒、山口8位で終える
 
 
 
宇川はWGPライダーの貫禄を示し見事に優勝 2位岡田(左)と惜しくもランキング2位玉田(右) 現役最後のレースを堂々2位で飾った岡田 表彰台に立つ優勝宇川(中)と2位岡田(左)
 
 

チャンピオン決定戦となった全日本最終戦はスーパーバイク(SB)のみとなり、4輪レースと併催の2&4レースで行われた。玉田誠はランキング2位から逆転チャンピオンを狙う。その差13ポイント(P)、優勝し、ランキングトップの梁明(S)が5位以下ならタイトル決定だ。援護射撃に宇川徹、引退を決意した岡田忠之が駆けつけた。だが、スタート直後に武田雄一が転倒の波乱。玉田はトップ走行中に痛恨の転倒リタイヤ。8台にも膨れ上がったトップ争いを最後に制しての優勝は、予選11番手から追い上げに追い上げた宇川。2位には岡田でHonda1、2フィニッシュ。山口はトップ争いに加わるも8位でレースを終えた。チャンピオンは3位に入った梁となり、玉田はランキング2位となった。山口はランキング6位でシーズンを終えた。

 
   

全日本最終戦は2&4で華やいだ雰囲気となり、モータースポーツファンが大勢駆けつける中で行われた。SBのみの開催となったチャンピオン決定戦。玉田はランキング2位でトップ梁(S)との差は13P、玉田は優勝し、梁が5位以下なら逆転チャンピオン。タイトル獲得を最大の目標としているHondaは援護射撃、また、ファンに喜んでもらえるレースをと宇川、岡田を迎えた。岡田はここで引退記者発表を行い現役最後のレースになると語り、岡田の走りにも大きな注目が集まることになった。

チャンピオンを狙う玉田、梁はもとより最終戦を勝利で飾りたいと決意するSBライダーたちの思いが白熱した走行となった。金曜日に行われた合同テストでは、今シーズン前のテストですでに非公式ながら2分6秒台を記録している玉田に期待が集まったが、この日は2分7秒533で3番手、山口は6番手、武田は9番手となる。SBK最終戦以来のレースとなった岡田は11番手。8耐以来のSBとなった宇川は12番手でレースウィークのスタートを切った。

土曜日の予選1回目、X―フォミュラーの北川圭一(S)が早々に2分7秒台に入れトップに立つと井筒仁康(K)が2分6秒797を叩き出し、吉川和多留(Y)、加賀山就臣(S)と6秒台が連発、最終的に梁(S)が2分6秒406でトップに立つ。玉田は5番手、山口は8番手、武田9番手、岡田10番手、宇川12番手となった。午後の予選に期待がかかったが、4輪が走行した後ということでの路面コンディションの変化や強風が吹き付け、思うようにタイムアップできず最終的に梁がPP、玉田は6番手、山口8番手、武田9番手、岡田10番手、宇川11番手となった。

決勝は晴天に恵まれた。早朝に行われたウォームアップで宇川が2番手躍進、決勝に期待が高まる。だが、決勝は午後となり、これまでの走行よりは路面温度が高く、各車タイヤ選択に頭を悩ませることになる。岡田、宇川のために空輸されたミシュランタイヤは金曜夜にフランスから届き鈴鹿に持ち込まれたが朝のウォームアップには間に合わず決勝直前に届いた。ふたりはそのタイヤを装着しグリッドに付く。

シグナルグリーンと同時に飛び出した梁がホールショット、数珠繋ぎのトップ集団の中から武田がはじかれるように転倒、そのままリタイヤ。玉田はスタート直後から猛然とスパート、メインストレートではトップ加賀山と接触する白熱したレースを見せ一気に2位浮上。8台となったトップ争いはコンマ差にひしめき周回を重ねた。玉田は加賀山をマーク、遂に9ラップ目にトップ浮上、2位以下を引離しにかかる。だが、その勢いがあだとなって11ラップ目のダンロップで転倒リタイヤとなってしまう。今度は宇川がスパート、グイグイとポジションを上げトップ加賀山の背後に迫る。そして、岡田も3番手浮上、最終ラップまでトップ8台の攻防が続くが、宇川は狙い澄ましたようにデグナーで仕掛けトップ浮上、そのまま優勝しWGPライダーの貫禄を示した。宇川にとっては昨年のオランダ以来(250)、鈴鹿での勝利としては昨年の8耐以来の優勝となった。2位には岡田が入り現役最後のレースで堂々の走りを見せた。3位に梁が入りチャンピオン決定。山口は最後までトップ争いに加わるも8位。玉田はランキング2位となり、山口はランキング6位でシーズンを終えた。

 
 

宇川  徹(スーパーバイク/優勝)
SBに乗るのは久しぶりでしたし、タイヤの確認をすることが出来ずに不安もありましたが、グランプリライダーの面目を保てて良かった。最後は早めに仕掛けて最後のシケインをブロックしようと考えていました。ですが、トップ争いが激しかったので、最後の最後まで気の抜けないレースでした。勝因はミシュランさんが僕らのためにフランスから空輸して鈴鹿まで運んでくれたこと。グランプリでチームメカニックをしてくれているトレバーが日本に来て僕をサポートしてくれたこと。もちろん、マシンの完成度、Hondaスタッフのバックアップのおかげです。本当に勝つのは久しぶりだったので嬉しかった。勝つって、やっぱり、気持ちいいですね。

岡田 忠之(スーパーバイク/2位)
タイヤを絞り込むことが出来ず、予選まではセットアップが進まなくて辛かったのですが、ミシュランさんのおかげで決勝ではいい走りが出来ました。まだまだ、やれると思えたレースでもあります。現役のライダーがだらしない走りをしたら、いつでも変わろうと思っています。今日は引退レースだと意識せず、勝つことに集中して走り、いい形でレースを終えることが出来ました。これも、サポートしてくれた皆さんのおかげです。来季からは全日本監督として後進の指導、育成に力を尽くしたい。これまで、応援、ありがとうございました。

山口 辰也(スーパーバイク/8位)
スタートで出遅れてしまったけれど、追い上げてトップ集団に追いつくことが出来、もっとポジションを上げようと頑張ったのですが、うまく上がらなかった。ですが、これまで苦手意識の強かった鈴鹿でタイムを上げ、トップ争いが出来た収穫の多いレースでした。順位には満足していませんが、内容の濃いレースが出来た。今後、これまでの経験を生かして頑張りたい。

玉田  誠(スーパーバイク/リタイヤ)
全力でぶつかったレースです。予選ポジションはよくなかったのですが、決勝への手ごたえはありました。マシンのスライドの範囲は把握していましたしコントロール出来ていた。ダンロップの出口は特にスライドが激しいので、コーナー入り口からスピードを乗せて立ち上がろうとアプローチしたのですが、大きく振られ、一度は立て直したのですが、フロントからスパーンと行ってしまいました。とにかく、勝ちたかった。なにがなんでも勝つレースがしたかった。頑張りすぎたと反省しています。来年こそ、皆の期待に応える結果を残したい。

小野監督
タイヤチョイスなど冒険の多いレースでしたがライダーに助けられました。やはり鯛は鯛ですね。宇川、岡田は本当にいいレースをしてくれました。全日本のふたりは、まだ、まだ。今日のレース展開を考えると転倒がなければタイトルのチャンスがあったのではと考えてしまい悔いが残ります。山口はトップ争いに加わりながら残念なレースでしたが、それでも以前に比べれば成長を感じることが出来たと思います。チーム一丸となって挑んだ1年、反省も多くありますが、この経験を無駄にはしません。1年間ご声援ありがとうございました。

青木拓磨助監督
Honda1、2は嬉しいのですが、タイトルを取ることが出来ず残念です。ですが、今日のレースはいい意味で玉田の勉強になったレースだったと思います。山口もトップ争いの中でポジションを上げて行くノウハウを身に付けて欲しい。課題は多いのですが、ひとつずつクリアして強いチームつくりを、これからも目指したいと思っています。

 
       
 
     
  全日本ロードレース選手権 第10戦 結果表  
 
■スーパーバイククラス
POS RIDER MACHINE TEAM LAPS TIME
1 宇川  徹 Honda VTR1000SPW Team CABIN HONDA 20 43'12.937
2 岡田 忠之 Honda VTR1000SPW Team CABIN HONDA 43'13.203
3 梁   明 Suzuki GSX-R750 チーム スズキ 43'13.255
4 吉川和多留 Yamaha YZF-R7 ヤマハ レーシング チーム 43'14.195
5 井筒 仁康 Kawasaki ZX-7RR カワサキレーシングチーム 43'14.266
6 加賀山就臣 Suzuki GSX-R750 チーム スズキ 43'14.689
7 柳川  明 Kawasaki ZX-7RR カワサキレーシングチーム 43'14.820
8 山口 辰也 Honda VTR1000SPW Team CABIN HONDA 43'14.872
9 北川 圭一 Suzuki GSX-R1000 ケンツJトラストレーシング 43'28.198
10 芹沢太麻樹 Kawasaki ZX-7RR カワサキレーシングチーム 43'34.442
11 辻村  猛 Yamaha YZF-R7 ヤマハ レーシング チーム 43'53.111
12 西嶋  修 Kawasaki ZX-7RR 阪神ライディングスクール&柏南 43'53.809
13 鶴田 竜二 Suzuki GSX-R1000 ヨシムラスズキGP1DAXIM 44'01.920
14 中村健一郎 Honda VTR1000SP1 ホンダ ブルーヘルメットMSC 44'33.951
15 須貝 義行 Honda CBR900RR Tヨシハル&スガイ 44'46.525
16 時永  真 Yamaha YZF-R17 磐田レーシングファミリー 44'46.703
17 東村伊佐三 Kawasaki ZX-7RR RS−ITOH&KAZE 44'46.951
18 高橋 芳延 Kawasaki ZX-9R BEETMOTUL RACING 45'00.546
19 中川 直史 TSR-Honda AC91M チーム 桜井ホンダ 45'02.502
20 川瀬 裕昌 Suzuki GSX-R1000 WINS.FACTORY.KGK 45'05.037
21 小林 裕樹 Suzuki GSX-R1000 ミクニレーシング デペロプメント 45'11.454
22 浜口 喜博 Yamaha YZF-R7 OVER−delight 45'11.513
23 深見 貴広 Yamaha YZF-R7 クレバーウルフレーシング 45'28.789
24 橋本  晃 Suzuki GSX-R1000 チームサーフ&トライポイント☆ 45'30.427
25 竹見 升吾 Yamaha YZF-R1 チーム・エッチングファクトリー 19 43'29.702
26 松井 忠史 Suzuki GSX-R1000 WINS FACTORY 43'38.614
27 大内田 実 Kawasaki ZX-9R ビーズ・サプライ 43'38.832
28 大西 英樹 Kawasaki ZX-7RR グリーンクラブカーコムT山科K 43'39.570
29 山戸 直樹 Kawasaki ZX-9R Team38 43'40.003
30 荒川 智樹 Honda VTR1000SP1 爽風会鈴鹿レーシングチーム 43'52.488
31 徳永 昌之 Kawasaki ZX-7RR ファイブヘリテクス+Rosso 43'56.711
32 岡田 洋一 Kawasaki ZX-7RR MECHBOXレーシングチーム 43'59.704
33 本田 晃司 Suzuki GSX-R750 Team江上 Myojo.b.s. 44'16.313
34 原田 洋孝 Kawasaki ZX-9R MECHBOX−ガレージハラダ 44'25.007
35 安達 光司 Yamaha YZF-R1 エッチングファクトリー立秋MT 44'49.783
36 小田切紀和 Honda VTR1000SP1 ホンダ浜友会浜松エスカルゴ 17 44'22.220
37 名倉 嘉一 Honda VTR1000SP1 ホンダ浜友会浜松エスカルゴ 18 40'42.331
38 青柳 幸広 Yamaha YZF-R1 SWIFT・R・MOTUL 40'45.415
--- 以上完走 ---
R 玉田  誠 Honda VTR1000SPW Team CABIN HONDA 10 21'32.998
R 浜口 俊之 Moriwaki MTM-1 モリワキMOTULレーシング 6 13'46.774
R 岸田 尊陽 Kawasaki ZX-9R 月木レーシング 1 2'22.074
R 佐々木拓郎 Suzuki SX-R750 RSK&塩見啓二君と華山正規君 2'29.039
DNS 武田 雄一 Honda VTR1000SP1 チーム 桜井ホンダ 0
DNS 小寺 正明 Kawasaki ZX-9R KFライムグリーンチームモジョ