全日本第4戦は栃木県ツインリンクもてぎで開催された。スーパーバイク(SB)今季2勝目を狙う玉田はシーズンオフのテストで、自身が持つ1分51秒545のコースレコードを切る1分51秒2を記録しており、更なるタイム短縮を狙っていた。また、山口も調子を上げておりHonda勢の活躍が期待されていた。
レースウィークの金曜日に行われたテストでは、玉田が1分51秒804と唯一51秒台に入れトップタイム。2番手には1分52秒040で武田(桜井ホンダ)が付けた。山口は1分53秒202で6番手となった。梅雨の季節とあって天候が心配されていたが、予選は曇りとなりドライコンディションで行われた。金曜日のテストより気温も路面温度も上昇し蒸し暑く汗ばむ天候となった。玉田はラストアタックでレコード更新する1分51秒313を記録、今季初、通算7度目のポールポジション(PP)を獲得した。玉田が山口を引っ張り、山口は自己ベストを更新し4番手フロントローに並んだ。武田は6番手となる。トップ玉田から7番手の梁明(S)までが51秒台で続き激戦が予想された。
決勝朝は雨が落ちウェットコンデションとなるがSBのウォームアップ走行には、ライン上は乾き、ほぼドライとなる。ここでも玉田はトップタイム。2番手に武田、5番手に山口がつけた。決勝スタート時は晴れ、夏を思わせる暑さとなった。路面温度も上昇、タイヤ選択が重要なレースとなる。シグナルグリーンで飛び出したのは山口でホールショットを決めレースをリードする。山口を先頭に数珠繋ぎとなったトップ集団の中でスタート出送れた玉田が猛然とポジションを挽回するが、3位に上がった3周目に転倒、そのままリタイヤとなってしまう。山口は中盤までトップを死守、優勝の期待も高まったが、タイヤ選択のミスからペースを上げることが難しくなり、加賀山就臣(S)、梁に交わされ3位にポジションダウン。だが、最後まで3位をキープする走りを見せた。期待の武田もタイヤ選択のミスからペースを上げることが出来ず7位。優勝は梁、2位加賀山となり、山口は3位で今季初表彰台に登った。
250は、テストでトップに立ったのは関口太郎(Y)だがポールポジションは大崎誠之(Y)が獲得した。予選2番手に酒井大作が食い込んだ。決勝は大崎、関口の一騎打ちから大崎が勝ち今季2勝目。2位関口となった。Honda勢トップは4位の酒井。
125は、大野亮がテストでトップタイムを記録、予選もトップで初のPP獲得、2番手につけた高橋裕紀とは、ポケバイ時代からのライバルで親友、共に16歳で若手対決に注目が集まった。決勝は高橋が独走優勝。期待の大野は転倒リタイヤ。2位に仲城英幸、3位にケガがありながらも健闘した藤岡祐三が入りHonda勢が表彰台を独占した。
ST600は、PPスタートの武田雄一が4番手から、3台を一気に抜き去りトップ浮上、スパートをかけ後続を引離し今季2勝目のチェッカーを受けた。
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