2001年全日本GT選手権シリーズ第7戦が、山口県CP MINEサーキットで開催された。秋晴れにめぐまれた観客席には、チャンピオンを賭けた最終戦とあっていつにも増した大観衆が詰めかけた。NSX陣営のうちチャンピオンの可能性があったのは、道上龍/光貞秀俊組の1号車と土屋圭市/金石勝智組の8号車。しかし、1号車はウェイトハンディのため9位、8号車はエンジントラブルのため予選で15位と低迷した。NSX勢の最上位はセバスチャン・フィリップ/ブノア・トレルイエ組の2位。以下飯田章/伊藤大輔組の100号車が7位、ドミニク・シュワガー/松田次生組の64号車が10位と続いた。
決勝では、まずスタート前のパレードラップで100号車がオーバーランして最後尾スタートとなる波乱が起きた。スタートではポールポジションの30号車マクラーレンが逃げ、18号車がそれを追う展開となった。1号車と8号車はポイント圏内につけ、計算上どちらかがシリーズチャンピオンを獲得できる状況となったが、揃って上位進出を狙う過程でまず8号車がコースオフしてリタイア。その後単独で王座を目指して走り続けた1号車も、レース終盤になってギアボックスにトラブルが発生、4速が使えなくなって順位を落とし、12位で完走したものの惜しくもチャンピオンの座を取り逃がしてしまった。
18号車は、ドライバー交代のピットストップで23号車に先行されたが、3位のポジションを守り切り完走、表彰台に上がった。NSX勢にとっては3戦連続の表彰台である。
64号車はスタート時からギアトラブルに苦しみ結局走行不能となってリタイアしたが、100号車は最後尾から追い上げ8位完走を果たした。シリーズポイントランキングではドライバー部門で土屋/金石が2位、道上/光貞が3位、シュワガー/松田が8位、飯田/伊藤が10位、フィリップが16位、トレルイエが18位、加藤寛規が22位となり、チーム部門では無限×童夢プロジェクトが2位となってシーズンを終えた。
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