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2001 全日本GT選手権シリーズ
  第1戦 TIサーキット・英田
 
  2001年 4月15日開催 次のレースへ  
  天候:晴れ 気温:27℃ コースコンディション:ドライ 観客:50,500人  
     
  NSX、開幕戦の表彰台を独占!
王者道上、余裕の勝利
 
 
 
道上が優勝のチェッカーを受けた瞬間、熊倉監督と握手する光貞 大観衆の前、スターティンググリッドについた伊藤 ウォームアップ直後の打ち合わせをするチャンピオンチーム 2位土屋/金石、優勝道上/光貞、3位シュワガー/松田
 
 

NSX向きのコースと予想されたTIサーキット、公式予選ではライバル車も意地を見せ、昨年度のチャンピオン道上/光貞組の1号車が驚異的コースレコードを記録してポールポジションを獲得、シュワガー/松田組の64号車は3位、加藤/フィリップ組の18号車は6位、土屋/金石組の8号車は10位、飯田/伊藤組の100号車は13位となった。

決勝レースは激しい展開となった。スタートから首位に飛び出した光貞操る1号車は、序盤GT-R23号車に抜かれたが逆襲、首位を奪回。この格闘の間に、他のNSX勢も徐々に順位を上げた。レース中盤、セーフティーカーが入り、しきり直す形でレース後半へ突入。1号車を操る道上は王者らしいレース運びで2位の8号車を振り切り、優勝を飾った。2位には8号車、3位にはフィニッシュ直前に3位へ進出した64号車が続いた。

なお、レース再開時の追い抜きでペナルティを問われた100号車は6位、レース前半に追突されコースオフして順位を落とした18号車は14位で完走を遂げた。

 
   

岡山県TIサーキットは、NSX向きのコースとの事前の予想通り、練習走行ではNSXが圧倒的な速さを見せた。しかし公式予選ではライバル車も意地を見せ、昨年度のチャンピオン道上龍/光貞秀俊組の1号車が驚異的コースレコードを記録してポールポジションを獲得、ドミニク・シュワガー/松田次生組の64号車は3位、加藤寛規/セバスチャン・フィリップ組の18号車は6位、土屋圭市/金石勝智組の8号車は10位、飯田章/伊藤大輔組の100号車は13位となった。

決勝スタートでは光貞が操る1号車がポールポジションからそのまま首位へ飛び出したがGT-R23号車が背後につける。1号車は必死に逃げたが、10周目に周回遅れを抜く際のスキに23号車が1号車をかわして首位へ立つ。3位につけるシュワガーの乗る64号車の後ろからはGT-R22号車が攻め寄り、上位4台は1秒以内に密集する、まったく気の抜けない展開となった。

15周目頃から光貞は逆襲にかかり、20周目、GT-R23号車に攻めかかって首位を奪回。そこからペースを上げて2位との差を開いていった。22周目には64号車もGT-Rを追い落として2位へ進出、さらに、ハイペースで追い上げを続けていた金石の8号車も24周目に3位へ上がり、とうとうNSXの1-2-3体制ができあがった。

26周目には8号車が64号車を抜いて2位へ上がり、その際のスキに64号車がGT-R22号車に追い抜かれてNSXの1-2-3体制は崩れる。シリーズ開幕戦は、スキを見せれば順位が入れ替わる激しいレース展開となった。予選13位から伊藤の100号車も順位を上げ64号車に続くが、一方で加藤の18号車は背後からスープラ6号車に追突されてスピンオフ、大きく順位を落としていった。

レースも折り返し点を迎えようとした38周目にアクシデントが発生、セーフティーカーが入った。このタイミングで主要チームは一気にピットインしてドライバー交代を済ます。各車の間隔はセーフティーカーランの間に縮まり、レースはしきり直しとなる。43周目、首位が道上の1号車、2位に土屋の8号車、GT-R22号車を挟んで4位に松田の64号車、5位に飯田の100号車と上位にNSXが4台並んだ状態でレースが再開された。1号車と8号車は4秒程度の間隔を保って突進、1-2体制を固めていく。また100号車は再スタート前の追い越しにより10秒のペナルティストップを課せられ順位を落としたが64号車はGT-R22号車をテールトゥノーズで攻め立て、レース終了直前についに3位へ進出した。

結局、1号車はそのまま逃げ切り優勝。2位に8号車、3位に64号車が入賞し、NSX勢は表彰台を独占してさい先良くシリーズ開幕を飾ったのだった。なお100号車は6位に入賞、18号車は2周遅れの14位で完走を遂げた。

 
 

道上  龍(優勝/ロックタイト 無限 NSX)
光貞選手が2位に10秒くらい差を作ってくれたので、そのまま引き継げばもっと楽なレースになっただろうけど、セーフティーカーのために、レースをやり直さなければならなかった。2位の8号車のペースがいいのはわかっていたので、無理は出来るだけせずラストスパートができるように余力を残す走りを心がけた。正直なところ、大変なレースでした。去年、勝てないままチャンピオンになったのが心残りだったけれど、今日は勝って速さも見せることができたので本当に嬉しい。

光貞 秀俊(優勝/ロックタイト 無限 NSX)
スタートで首位にたったのは予定通り。でも抜かれたのは予定外。周回遅れがいて非常にアンラッキーな状態だった。でも抜き返す自信はあった。首位でバトンタッチすればその後の不安はなかった。道上選手は誰よりも速く走ってくれると思っていたし、そのまま行った。今年は絶対にタイトルを取ります。

 
       
 
     
  全日本GT選手権 第1戦 結果表  
 
POS CLASS DRIVER CAR Lap TOTAL
1 GT500 道上  龍/光貞 秀俊 ロックタイト 無限 NSX 82 2:10'09.601
2 GT500 土屋 圭市/金石 勝智 ARTA NSX 3.669
3 GT500 D.シュワガー/松田 次生 Mobil 1 NSX 33.537
4 GT500 M.クルム/田中 哲也 ザナヴィ ヒロト GT−R 36.651
5 GT500 山路 慎一/W.ガードナー マツキヨZENTトムススープラ 48.727
6 GT500 飯田  章/伊藤 大輔 RAYBRIG NSX 57.936
7 GT500 影山 正彦/J.デュフォア デンソーサードスープラGT 1'03.507
8 GT500 岡田 秀樹/A.クート 綜警 McLarenGTR 1'15.606
9 GT500 織戸  学/荒  聖治 FK/マッシモADVANスープラ 1'30.076
10 GT500 中谷 明彦/木下みつひろ イエローコーンマクラーレンGTR 81 1Lap
11 GT500 黒澤 琢弥/土屋 武士 カストロール・トムス・スープラ 1Lap
12 GT500 片山 右京/近藤 真彦 Team UKYO スープラ 1Lap
13 GT500 E.コマス/影山 正美 ペンズオイルゼクセルGT−R 1Lap
14 GT500 加藤 寛規/S.フィリップ TAKATA 童夢 NSX 80 2Laps
15 GT500 本山  哲/服部 尚貴 カルソニック スカイライン 2Laps
16 GT300 新田 守男/高木 真一 ARTA・アペックスMR−S 78 4Laps
17 GT300 小林 且雄/谷川 達也 クスコスバルインプレッサ 77 5Laps
18 GT300 山野 哲也/松本 晴彦 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 5Laps
19 GT300 福山 英朗/余郷  敦 シェルタイサンアドバンGT3R 5Laps
20 GT300 和田  久/砂子 塾長 910ロディオドライブアドバンポルシェ 5Laps
21 GT300 井出 有治/柳田 真孝 ユニシアジェックスシルビア 76 6Laps
22 GT300 柴原 眞介/藤原 靖久 R&DスポーツダンロップGT3R 6Laps
23 GT300 山田 英二/木下 隆之 イクリプスDUPLEXバイパー 75 7Laps
24 GT300 OSAMU/中川 隆正 レイジュンR&DダンロップGT3R 7Laps
25 GT300 松永まさひろ/佐藤 久実 Netz BP Kosei MR−S 7Laps
26 GT300 松田 秀士/西澤 和之 スポーツトゥデイタイサンGT3 7Laps
27 GT300 大八木信行/青木 孝行 ダイシン ADVAN シルビア 7Laps
28 GT300 D.マラガムワ/浅見  武 MT900R 74 8Laps
29 GT300 井倉 淳一/牛窪 宏次 JIM・メディコム GT3R 8Laps
30 GT300 石橋 義三/須賀 宏明 外車の外国屋アドバンポルシェ 8Laps
31 GT300 佐々木孝太/西澤 誠剛 ダンテール・フェラーリ360GT 72 10Laps
--- 以上完走 ---
R GT500 竹内 浩典/立川 祐路 auセルモスープラ 36 46Laps
R GT300 渡辺  明/日置 恒文 ARC大黒屋ぽるしぇ 34 48Laps
R GT500 脇阪 寿一/野田 英樹 エッソウルトラフロー スープラ 32 50Laps
R GT300 長嶋 正興/松田 晃司 プロジェクトμ・トレノ 28 54Laps
R GT300 城内 政樹/田嶋 栄一 シグマMR−S 9 73Laps