イタリアGP予選で、ベンソン&ヘッジズ・Jordan Hondaのヤルノ・トゥルーリが5番グリッドにつけた。トゥルーリはここまでの15戦中、3列目グリッド獲得は実に7回目。2列目も2GPで記録しており、ここ一発での速さをモンツァでも披露した。
しかしチームメイトのジャン・アレジは、16番手。ラッキーストライク・BAR Hondaの二人も、ジャック・ビルヌーブ15番手、オリビエ・パニス17番手と奮わなかった。
ポールポジションはベルギーGPに続いて、ファン・パブロ・モントーヤ(ウィリアムズ)が獲得した。
スタート直前にトラブルが発生したザウバーのニック・ハイドフェルドとベネトンのジャンカルロ・フィジケラがピットスタートに。そしてスタート直後の1コーナーで、5番手スタートを切ったトゥルーリが、ジェンソン・バトンに接触され、スピン。痛恨のリタイヤを喫してしまう。
実は午前中のドライバーズミーティングで、昨年の事故の再来を防ぐために、ミハエル・シューマッハがスタート直後の1、2コーナーの追い抜き禁止を提案していた。しかしこれは全ドライバーの同意を得られず、通常通りのレースとなったうえでの1コーナーでの出来事だった。
1台を失ったジョーダンだが、アレジが1周目を終えたところで16番手から10位に急浮上。デビッド・クルサードのエンジンブロー、さらにライコネンやフェルスタッペンを抜き去ったことで、5位に躍り出る。その後フェルスタッペンにパスされるが、次の周でまた抜き返して5位を確保。15番グリッドのビルヌーブも、この時点で8位にポジションアップを果たしている。
20周目、ポールスタートのファン・パブロ・モントーヤを抜いてトップに立っていたバリチェロがピットイン。給油トラブルもあって、ラルフ・シューマッハに次ぐ3位に後退する。兄ミハエルは、いつもの元気が見られず4位。そして23周目には5位アレジ、6位ライコネンがピットインして、ビルヌーブは6位に浮上する。30周を終えたところで、Honda勢はビルヌーブ以下7位アレジ、8位パニスと並ぶ。
33周目、アレジとパニスが同時にピットイン。そして次の周には、ビルヌーブも1回だけのピット作業を終えてコースへ。ゴールまで残り10周となった43周目の時点で、ビルヌーブ6位。そしてアレジとパニスはひとつずつ順位を落として8、9位だ。
5位を走行していたデ・ラ・ロサ(ジャガー)を果敢に攻めるジャックだったが、終盤になって燃料を絞っての走行を強いられ、追い上げを断念せざるを得ず、結局そのままチェッカー。6位入賞のビルヌーブはドイツGP以来のポイント獲得となった。
優勝は、ウィリアムズのモントーヤ。デビュー15戦目、3度目のポールスタートで、ついに念願の初優勝を獲得した。
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