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2001 F1世界選手権シリーズ
  第14戦 ベルギーGP(スパ・フランコルシャン)
 
  2001年 9月2日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:晴れのち曇り 気温:17℃ コースコンディション:ドライ  
     
  ジャン・アレジがJordan Honda移籍後、初入賞!  
 
 
ラルフとのバトルを制し6位入賞のアレジ ビルヌーブは6番グリッドから8位完走 パニスは11位フィニッシュ 5位を走行中、トゥルーリは惜しくもリタイヤ
 
 

3度のスタート、赤旗中断などで2ヒート制となった波乱のベルギーGP。ベンソン&ヘッジズ・Jordan Hondaのジャン・アレジは、移籍後2レース目を6位入賞で飾った。チームメイトのヤルノ・トゥルーリは5位走行中の終盤、エンジントラブルでリタイヤした。ラッキーストライク・BAR Hondaのジャック・ビルヌーブは8位、オリビエ・パニスは11位完走だった。

優勝はフェラーリのミハエル・シューマッハ。スタートでトップに立つと、ゴールまで首位を譲らず。これがGP52勝目となり、アラン・プロストを抜いて、唯一の最多勝記録保持者となった。

 
   

ベルギーGP予選は、ウェットとドライ路面が交錯する非常にむずかしいセッションになった。そんな中、ラッキーストライク・BAR Hondaのジャック・ビルヌーブが、今季自己最高の6番グリッドを獲得。チームメイトのオリビエ・パニスは、11番グリッドにつけた。一方ベンソン&ヘッジズ・Jordan Hondaは、ジャン・アレジが13番手。ヤルノ・トゥルーリはコースインのタイミングが合わず、16番グリッドだった。

前日までとうって変わって、快晴の決勝日朝。しかしやはりスパである。昼過ぎから雲が出始め、各マシンがグリッドに着き終わった頃にはポツポツと雨滴が落ち始めた。それでもドライタイヤで、レースは開始される。

レッドシグナルが点き始めたところで、予選4番手と大健闘したハインツ・ハラルド・フレンツェン(プロスト)、そして最後尾のタルソ・マルケス(ミナルディ)がエンジンストールしてしまう。2人が後方に下がって、約10分後に再スタート。

ところが2度目のフォーメーションラップの直前、今度はポールシッターのファン・パブロ・モントーヤがエンストだ。

2度目のスタートは、全車スムーズに出ていく。モントーヤが最後尾スタートとなり、実質的に4番グリッドとなったビルヌーブだが、1コーナーまでにフィジケラに抜かれ、その後マクラーレンの2台にも先行を許してしまう。トップは、1周目にミハエルが軽々とラルフを抜き去り、みるみる後続を引き離していく。

4周目、後方集団で激しく争っていたアーバイン(ジャガー)とブルティ(プロスト)が接触。2台ともエスケープゾーンを突っ切って、タイヤバリヤに突っ込んでいった。特にブルティのクラッシュの衝撃は激しく、ほとんど減速しないまま4重に組んだタイヤバリヤに激突。マシンが深くめり込んでしまう。コクピットから降りたアーバインもマーシャルとともに、タイヤに埋もれたブルティの救助に向かう。その間にまずセーフティカーが出て、直後に赤旗中断となった。

「ブルティの命に別状はない」と発表があり、赤旗中断時点のポジションで決められたグリッドから、3度目のスタート。ところが2番グリッドのラルフの作業が間に合わず、マシンは台の上に乗ったままでフォーメーション・ラップに出れず、これで最後尾へ。Honda勢はジョーダンのスタートが良く、アレジ、トゥルーリが6、7番手につけた。

フレンツェンをのぞく全員が、1度目のピットストップを終えた15周目。トップは依然としてシューマッハ。そしてフィジケラ(ベネトン)が、20秒以上の差をつけられてはいるもののトップに食い下がり、そして3番手のクルサードにまったく付け入る隙を与えない。

Honda勢では、トゥルーリが6番手。アレジ、ビルヌーブが7、8位と続く。しかしパニスはピット作業後のコースインの際にピットレーンの白線を横切ったとされ、10秒ペナルティ。14位に後退してしまう。

19周目、5位走行中のバリチェロが、シケインでフロントウィングを破損。緊急ピットインの間に、Honda勢の3人がひとつずつ順位を上げる。そして2度目のタイヤ交換を終えた時点で、トゥルーリ、アレジが5、6番手を占める。だがビルヌーブはピットインの間にバリチェロに先行されて、8位に。その後29周目には、ラルフにも抜かれて9位に後退する。

ゴールまであと3周と迫った33周目、5位を走っていたトゥルーリのマシンが、突然白煙を吹き上げて息絶えてしまう。一方アレジはバリチェロには抜かれたものの、背後から猛然とチャージするラルフに対しては、懸命に6位を守る。何度もインを刺そうとするラルフをしのいで、チェッカー。Jordan Honda移籍後2レース目を、6位入賞。Jordan Hondaに貴重なポイントをもたらした。

 
 

J.アレジ(6位)
我々にとって良い結果となった。Jordan Hondaに加わってから、チームがポイントを重ねて行くことを必要としているというプレッシャーを感じて頑張った成果だと思っている。僕の名前と共に、ルーベンスやラルフが後に迫っていると示されたピットボードを見る度に、気合が入ったよ。今のF1で、ポイントを取るということはとても難しいことだけど、信頼性は着実に上がっているし、今日のポイントは、僕にとって単なる出発点に過ぎない。予選結果が芳しくなかったにも関わらず、結果的には良い週末になったとは思うけど、これから更にポイントを重ね、チームがひとつでも上のポジションでチャンピオンシップを終えられるようにしたいね。

西澤一俊 Honda Racing Development テクニカル・ディレクター
まず始めに、Hondaを代表して、ルチアーノが元気であることと、彼の1日でも早い回復を祈ります。ジャンが、Hondaエンジンを駆っての初ポイントを獲得したことは嬉しいですね。終盤の彼とラルフとのバトルは、見ている人達を楽しませてくれました。ヤルノのエンジントラブルの原因は、まだ分かっていませんが、モンツァまでには解決します。BARの2人にとっては、厳しいレースとなってしまいました。ジャックのスタートポジションを考えると、本当に残念です。

エディ・ジョーダン Jordan Honda代表
昨日の予選からすれば、期待を遥かに上回る出来ですし、ポイントを獲得できるレースになるとは思ってもみませんでした。最初のスタートでジャンは素晴らしいダッシュを見せ、リスタートでは、ヤルノが同じことをやってくれました。我々は、レースの大半を5、6位で走行し、どちらのマシンも入賞できる走りを見せることができました。残り4周というところで、ヤルノのレースが終ってしまったのは残念ですが、ジャンが最後までラルフを抑え切ったのは立派でした。今日は2人ともよく頑張ってくれましたよ。マイケルを除けば、今日のベスト3ドライバーは、ジャン、ヤルノ、そしてジャンカルロですね。ジャンカルロが、本来の彼の才能を発揮して表彰台に上ったのは素晴らしいですし、来年はもっと多くの表彰台が獲得出来るといいですね。そして、マイケルが、たった10年という彼のF1レースキャリアで新しい記録を樹立したことに対して、良くやったと言いたいです。

クレイグ・ポロック BAR Honda代表
週末を通してスタッフの皆は頑張ってくれ、2台完走で信頼性は証明できたものの、レース結果は残念そのものですね。ファクトリーへ戻って、また来週のムジェロテストで、まだまだやるべき作業や分析が山積みです。いよいよ終盤で一戦一戦のポイントが非常に重要ですので、更にマシン性能を向上させなければなりません。

 
       
 
     
  F1世界選手権 第14戦 結果表  
 
POS DRIVER TEAM - ENGINE GAP/LAPS
1 M.SCHUMACHER Ferrari 1:08.05.002
2 D.COULTHARD McLaren Mercedes + 0.10.098
3 G.FISICHELLA Benetton Renault + 0.27.700
4 M.HAKKINEN McLaren Mercedes + 0.36.087
5 R.BARRICHELLO Ferrari + 0.54.521
6 J.ALESI Jordan Honda + 0.59.684
7 R.SCHUMACHER Williams BMW + 0.59.986
8 J.VILLENEUVE BAR Honda + 1.04.970
9 H.FRENTZEN Prost Acer 1 lap(s)
10 J.VERSTAPPEN Arrows Asiatech 1 lap(s)
11 O.PANIS BAR Honda 1 lap(s)
12 E.BERNOLDI Arrows Asiatech 1 lap(s)
13 T.MARQUES Minardi European 4 lap(s)
14 J.TRULLI Jordan Honda 5 lap(s)
15 J.BUTTON Benetton Renault 19 lap(s)
16 J.MONTOYA Williams BMW 35 lap(s)
17 P.DE LA ROSA Jaguar 35 lap(s)
18 N.HEIDFELD Sauber Petronas 36 lap(s)
19 F.ALONSO Minardi European 36 lap(s)
20 K.RAIKKONEN Sauber Petronas 44 lap(s)
21 L.BURTI Prost Acer 44 lap(s)
22 E.IRVINE Jaguar 44 lap(s)