ハンガリーGPの予選で、ベンソン&ヘッジズ・Jordan Hondaのヤルノ・トゥルーリが、今シーズン5度目となる5番手グリッドを獲得した。新たにチームメイトとなったジャン・アレジは、12番手だった。またラッキーストライク・BAR Hondaのジャック・ビルヌーブは10番手、オリビエ・パニスは11番手グリッドから、レースをスタートする。
ポールポジションは、フェラーリのミハエル・シューマッハが獲得した。
決勝当日も、朝から快晴に恵まれたハンガロリンク。午後2時のレース開始時には、気温は31℃まで上がった。スタート直後の1コーナーで、エディ・アーバインがコースアウト。早々に姿を消す。トップ集団では、シューマッハがポール位置をキープ。しかし2番手のデビッド・クルサードは、ルーベンス・バリチェロにかわされる。
トゥルーリはラルフ・シューマッハに次ぐ5番手。10番手のパニスはライコネンの背後にピタリと付けるが、抜きどころのないここでは相手のミスをうかがうしかない。
10周目、13番手に順位を落としていたアレジが、2コーナーでアウト側から豪快にパス。グリッド順位に復帰する。一方5番手のトゥルーリはハッキネンにピタリと背後に付けられるが、抜くチャンスを与えない。その間に、後続の数台がどんどん数珠つなぎになっていく。
しかし20周目を過ぎて車重が軽くなっても、トゥルーリのペースは速くならない。それでもハッキネン以下は、なんとか押さえつづける。24周目には1コーナーのブレーキングでインを刺されそうになるが、辛くも切り抜けた。
走行中の全マシンが1回目のピットインを終えた、ほぼ中盤の39周目。Honda勢のトップは、パニスの9番手。以下トゥルーリ、ビルヌーブ、アレジと続く。そのまま50周目前後に、2度目のピットイン。しかしその後、56周目にトゥルーリが油圧系のトラブルにより、コース脇にマシンを止めてリタイヤ。さらにその4周後には、9位走行中のパニスが電装系のトラブルにより緊急ピットイン。その後、再度コースに復帰するが、結局ピットに戻りリタイヤとなった。この時点で、ビルヌーブは9位。アレジがその後ろに続く。二人はそのまま77周を走り切って、チェッカーを受ける。アレジはジョーダン移籍後初レースを、完走で飾った。
優勝は、ミハエル・シューマッハ。これでアラン・プロストの持つ最多勝記録51に並ぶとともに、選手権2位のクルサードが3位に終わったことから、自己4度目のタイトルも確定した。
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