イギリスGP予選で、ベンソン&ヘッジズ・Jordan Hondaのヤルノ・トゥルーリが、今季2度目の4番グリッドを獲得。ハインツ・ハラルド・フレンツェンも5番手に入り、チームにとって今シーズン最高の予選となった。ラッキーストライク・BAR
Hondaは、オリビエ・パニスが11番手、ジャック・ビルヌーブが12番手。僅差ながら、トップ10入りはならなかった。
ポールポジションは、マクラーレンとの激しいトップ争いを制して、フェラーリのミハエル・シューマッハが獲得した。
スタート直後に、大波乱がHonda勢を襲った。グリッド4番手のトゥルーリが、好スタートを切って3位のデビッド・クルサードに迫る。ところが、その直後に両者は接触。トゥルーリはアウト側のグラベルに飛び出して、リタイヤ。また時を同じくしてパニスもほぼ同じ場所で、他車との接触を避けようとしたビルヌーブと接触し、コースアウト。Hondaエンジン搭載の2台が、早々と姿を消してしまった。
トゥルーリと接触したクルサードは、ピットロードまで押し出されたものの、コースに復帰。しかし4周目にスピンし、レースを終える。
トップはポールスタートのミハエル・シューマッハ。しかし5周目にハッキネンが、コーナー立ち上がりで豪快にパス。久々の首位に立つ。その後シューマッハより2秒前後速い驚異的なペースで、2位以下をみるみる引き離していく。
Honda勢は、フレンツェンが8番手。ビルヌーブが11位につける。そして12周目にビルヌーブは、前を行くジャン・アレジのインを突いてみごとにパス。10番手に浮上する。
2位のシューマッハのペースがなかなか伸びず、15周目頃にはファン・モントーヤがすぐ後ろまで迫る。一方5位のラルフ・シューマッハから8位のフレンツェンまでの4台も、数珠つなぎになってバトルを繰り広げる。
18周目、最終コーナー立ち上がりの伸びに欠けるシューマッハにモントーヤが襲いかかり、1コーナーのブレーキングでパス。さらに22周目には、ハッキネンがピットインしたために、トップに立つ。一方フレンツェンも、前を走るザウバー勢が次々にピットインして、これで6位に。ビルヌーブもすぐ後ろの7位までポジションを上げる。
26周目にはフレンツェンもピットに入り、ビルヌーブが6番手に。後ろからザウバーの2台に追われるが、抜く隙を与えない。しかし33周目にピットインして、11番手まで後退する。
レース中盤を過ぎて、トップは依然としてハッキネンだ。そして39周目、6位を走っていたラルフ・シューマッハがリタイヤ。しかしフレンツェンとビルヌーブはこの時点で7、8位と、わずかに入賞圏に届かない。
その後チェッカーまでの21周はほとんど波乱もなく、その順位のままゴール。フレンツェンは中盤までのペースがかなり速かっただけに、スタートで順位を落としたことが最後まで響いた。1回ストップ作戦のビルヌーブも、思うようにポジションを上げられなかった。Honda勢はこれで、今季3度目のノーポイントのレースとなってしまった。
優勝は、ミカ・ハッキネン。11戦目にして今季初勝利を遂げた。
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