土曜日の予選では、ベンソン&ヘッジズ・Jordan Hondaのヤルノ・トゥルーリが、ポールタイムにコンマ3秒近くまで迫るタイムで5番手、3列目のグリッドを獲得。チームメイトのハインツ・ハラルド・フレンツェンも、7番手に入った。一方ラッキーストライク・BAR
Hondaのジャック・ビルヌーブは、10番手。地元GPとなるオリビエ・パニスは、11番グリッドからのスタートとなった。
レーススタートの午後2時。気温は27℃、路面温度は43℃まで上がった。各車フォーメーションラップに出ていく中で、4番グリッドのミカ・ハッキネンが立ち往生。結局そのまま1周も走れずにリタイヤしてしまう。
1コーナーへは、ラルフ、ミハエルのシューマッハ兄弟が、グリッド順のまま飛びこんでいく。Honda勢は、トゥルーリ、フレンツェン、ビルヌーブが6、7、8位を形成する。しかしビルヌーブは6周目、自らマシンを脇に寄せてレースを終える。レース序盤で、2人の元世界チャンピオンが、早々に姿を消してしまった。
22周目、5位走行中のルーベンス・バリチェロが、早目のピットイン。これでトゥルーリとフレンツェンがそれぞれ、5、6位に順位を上げる。その後31周目までに、上位陣が次々に最初の給油、タイヤ交換にピットに入っていく。ピットインの時間が短かったミハエルが、ラルフを抜いてトップに立つ。
32周目、ピットレーンのスピード違反で、デビッド・クルサードが10秒のストップ・アンド・ゴーペナルティ。これで3位から5位に順位を落としてしまうが、Honda勢の順位に変動はない。
レース中盤の36周目。トップのミハエル・シューマッハを弟のラルフが追う。ただし両者の差は、10秒近くまで開いている。Honda勢は、トゥルーリが6位。ピットインに時間を取られたフレンツェンが8位。そしてパニスはペースが上がらず11位。
ほぼ全員が2度目のピットストップを終えた53周目、4位を走っていたファン・モントーヤが、1コーナー手前でストップ。これでトゥルーリは5位に上がる。その後レースは膠着状態のまま、チェッカー。5位入賞のトゥルーリは4月のスペインGP以来のポイント獲得で、ドライバーズ選手権6位に浮上した。チームメイトのフレンツェンは、8位。パニスは9位だった。
優勝は、ミハエル・シューマッハ。選手権2位のクルサードとの差を、31ポイントとした。
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