ヨーロッパGPの予選で、ベンソン&ヘッジズ・Jordan Hondaのヤルノ・トゥルーリが7番手、チームメイトのハインツ・ハラルド・フレンツェンが、8番手に入った。一方、ラッキーストライク・レイナード・BAR
Hondaのジャック・ビルヌーブは、1000分の1秒という僅差でトップ10入りを逃して11番手。オリビエ・パニスは13番グリッドだった。
ポールポジションは、カナダGPに続いてミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が獲得した。
この3日間で一番の快晴、そして暑くなった決勝当日。開始時点で気温は23℃、路面温度は34℃まで上昇した。
スタートは、各マシンともほぼ順調にこなす。唯一、4番グリッドのルーベンス・バリチェロが1コーナーで遅れをとって、7番手に後退。トゥルーリが6位に上がる。
序盤10周を終わって、トップはポールポジションのシューマッハ。この時点で3秒前後あった2位ラルフとの差は、その後ラルフが最速タイムを連発してジリジリと縮まっていく。一方6番手のトゥルーリは、バリチェロを押さえて快走する。そして16周目には、前を行くハッキネンがシケインでミス。トゥルーリとの差が2秒まで縮まる。
その後トゥルーリはハッキネンとの差を詰め続け、22周目にはほぼ1秒に。明らかにトゥルーリの方がペースが速いが、そこから先がなかなか抜けない。一方トップの2台も、ほぼテール・トゥ・ノーズで激しいバトルを展開する。
25周目。15番手を走っていたパニスが、ヘヤピンでコースアウト。リタイヤを喫する。そして28周目。シューマッハ兄弟が同時にピットイン。兄ミハエルがわずかに前に出て、コースイン。ラルフは間にクルサードに入られるが、まもなく抜いて再び兄弟が1−2を形成する。ところがコースアウトの際に、ラルフがピット出口のラインを横切ったとして10秒ペナルティを課され、4位に後退してしまう。
レースは40周を過ぎて、残り27周。3位のバリチェロ、6位のビルヌーブは依然としてピットに入っていない。その後44、45周目に立て続けにピットイン。これでトゥルーリは5位に上がるが、直後の46周目にギアボックスの不調を訴えてスローダウン。そのままリタイヤしてしまう。そして50周目には、フレンツェンがヘヤピン立ち上がりでスピン、コースアウト。これでHonda勢は、9位を走るビルヌーブだけになってしまった。
その後ビルヌーブは、前を行くジャガー2台を懸命に追うが、結局そのままチェッカー。Hondaはカナダに続いて、またもノーポイントに終わった。優勝はミハエル・シューマッハ。2位にファン・パブロ・モントーヤそして3位にはデビッド・クルサードが入った。
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