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2001 F1世界選手権シリーズ
  第7戦 モナコGP(モンテカルロ市街地)
 
  2001年 5月27日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:快晴 気温:24℃ コースコンディション:ドライ  
     
  完走10台のサバイバルレース、ビルヌーブ、惜しくも4位!  
 
 
激しく追い上げを見せた4位、ビルヌーブ シケインを抜けるHonda勢 一時は5位走行のトゥルーリ フレンツェンは惜しくもリタイヤ
 
 

モナコGP決勝は、メカニカル・トラブルやクラッシュでリタイヤするクルマが続出。全22台中完走はわずか10台という、過酷なサバイバルレースとなった。そんな中、ラッキーストライク・BAR Hondaのジャック・ビルヌーブは、3位のエディ・アーバイン(ジャガー)を激しく追い上げたが、わずかに届かず、4位入賞を果たした。チームメイトのオリビエ・パニス、そしてベンソン&ヘッジズ・Jordan Hondaの二人のドライバーは、いずれもリタイヤを喫した。

優勝は、スタートから終始トップを走ったミハエル・シューマッハ(フェラーリ)だった。

 
   

予選では、Jordan Hondaのヤルノ・トゥルーリが8番手のグリッドを獲得。またBAR Hondaのジャック・ビルヌーブも、9番手に入る健闘を見せた。ポールポジションは、セッション終了間際の大接戦を制して、デビッド・クルサード(マクラーレン)が獲得した。

今季2度目のポールポジションを獲得したデビッド・クルサード(マクラーレン)が、フォーメーションラップに出ようとしてグリッド上で立ち往生。最後尾スタートとなってしまう。一方Honda勢の4台は、順調にスタートを切った。トップはシューマッハ。それをハッキネンが追う展開だ。

2周目、5番手を走っていたファン・モントーヤ(ウィリアムズ)が、プールシケインでクラッシュ。これでヤルノ・トゥルーリが入賞圏内の6番手に入り、ビルヌーブもすぐ後ろを追走する。そして13周目。2位ハッキネンが突然スローダウン。2度ピットに入った末、結局リタイヤしてしまう。これでトゥルーリ、ビルヌーブは5、6番手に上がる。13番スタートのハインツ・ハラルド・フレンツェンも、9位にポジションを上げる。しかしパニスは、何度かピットに入った後、ステアリング系トラブルでリタイヤを喫する。

28周目。フレンツェンが最速タイムをマーク。前を行くジャン・アレジ(プロスト)をジリジリと追い詰める。ところが5位を走っていたチームメイトのトゥルーリは、30周目に右リヤから炎が上がり、最終コーナー手前で止まってしまう。

フレンツェンは、その後もハイペースを堅持。5秒以上あったアレジとの差は、ほぼ中盤の35周目には1秒まで縮まる。一方5位を走るビルヌーブも、ぐんぐんペースを上げていく。36周目には最速タイムを叩き出し、4位のエディ・アーバインとの差を詰める。

50周目。6位を走るアレジをコンマ6秒差まで追い詰めていたフレンツェンが、トンネルの出口手前で、アウト側のガードレールに激突してしまう。これでHonda勢は3台がリタイヤ。残るはビルヌーブだけとなってしまった。

そして残り20周となった58周目。3位のラルフ・シューマッハが、ピットイン直前にスローダウン。アーバインらに抜かれながらピットへ。そしてそのままリタイヤ。これでビルヌーブは4位にポジションアップする。ビルヌーブは56周目、アーバインは60周目にピットイン。ともに順調に作業を終えてコースに復帰。両者の差はほとんど変わらないままだ。

終盤、ビルヌーブはアーバインを激しく追う。その差は5秒前後。残り10周を切った時点で、ビルヌーブはペースをさらに上げる。72周目には、両者の差は3秒にまで縮まった。あと6周。ここでアーバインを抜けば、スペインGPに続く表彰台だ。

残り3周。その差はわずか2.3秒。そして最終周には1.7秒差まで迫ったものの、惜しくも届かず、4位に入賞。ドライバーズ選手権で、6位につけた。またコンストラクターズ選手権でも、BAR HondaはJordan Hondaに1ポイント差で続く5位に上がった。

 
 

J.ビルヌーブ(4位)
モナコでのレースはいつも厳しくて、かつミスを犯しやすいけど、ポイント圏内の4位でゴール出来て嬉しいよ。この週末のマシンのセットアップは良かったし、チームのみんなも良くやってくれたよね。マシンの状態も良くって、しかもきちっとセッティングが決まっていたから、ずっとプッシュすることができたんだ。アーバインは僕よりも速いってことは判っていたからプッシュし続けたんだけど、彼のミスを誘うことは出来なかった。でも、すごく楽しいレースだったね。

西澤一俊 Honda Racing Development テクニカル・ディレクター
例年通り、またもサバイバル・レースのモナコになりました。スタート・ポジションは理想的とは言えなかったものの、エンジンのレースセッティングは上々でしたので、Honda勢4台のうち3台が完走出来なかったのは残念です。これらのトラブルの原因を一刻も早く究明して、次のレースへ向けて対処します。ジャックが素晴らしいレースをし、3ポイントを獲得出来たのが、収穫です。

クレイグ・ポロック BAR Honda代表
チームのみんな、スポンサー、そしてHondaにとって、良い結果となり嬉しく思います。もしかしたら表彰台に上がれるかとも思いましたが、あと一歩のところで逃してしまいました。モナコのレースは、我々にとってはこれまで大変厳しいものでしたが、今年はジャックが素晴らしいレースしてくれました。オリビエも、ポイント獲得の可能性は持っていたので、彼のリタイヤは残念でした。

エディ・ジョーダン Jordan Honda代表
悲しいことに、我々にとってこの週末は厳しいものとなってしまいました。オーストリアとモナコの結果を教訓に、開幕戦から続いていた、コンスタントにポイントを取れるチームになるべく、流れを変えて行きます。

 
       
 
     
  F1世界選手権 第7戦 結果表  
 
POS DRIVER TEAM - ENGINE GAP/LAPS
1 M.SCHUMACHER Ferrari 1:47.22.561
2 R.BARRICHELLO Ferrari + 0.00.431
3 E.IRVINE Jaguar + 0.30.698
4 J.VILLENEUVE BAR Honda + 0.32.454
5 D.COULTHARD McLaren Mercedes 1 lap(s)
6 J.ALESI Prost Acer 1 lap(s)
7 J.BUTTON Benetton Renault 1 lap(s)
8 J.VERSTAPPEN Arrows Asiatech 1 lap(s)
9 E.BERNOLDI Arrows Asiatech 2 lap(s)
10 K.RAIKKONEN Sauber Petronas 5 lap(s)
11 R.SCHUMACHER Williams BMW 21 lap(s)
12 T.MARQUES Minardi European 22 lap(s)
13 F.ALONSO Minardi European 24 lap(s)
14 H.FRENTZEN Jordan Honda 29 lap(s)
15 G.FISICHELLA Benetton Renault 35 lap(s)
16 J.TRULLI Jordan Honda 48 lap(s)
17 L.BURTI Prost Acer 54 lap(s)
18 P.DE LA ROSA Jaguar 60 lap(s)
19 M.HAKKINEN McLaren Mercedes 63 lap(s)
20 O.PANIS BAR Honda 65 lap(s)
21 J.MONTOYA Williams BMW 76 lap(s)
22 N.HEIDFELD Sauber Petronas 78 lap(s)