予選では、Jordan Hondaのヤルノ・トゥルーリが8番手のグリッドを獲得。またBAR Hondaのジャック・ビルヌーブも、9番手に入る健闘を見せた。ポールポジションは、セッション終了間際の大接戦を制して、デビッド・クルサード(マクラーレン)が獲得した。
今季2度目のポールポジションを獲得したデビッド・クルサード(マクラーレン)が、フォーメーションラップに出ようとしてグリッド上で立ち往生。最後尾スタートとなってしまう。一方Honda勢の4台は、順調にスタートを切った。トップはシューマッハ。それをハッキネンが追う展開だ。
2周目、5番手を走っていたファン・モントーヤ(ウィリアムズ)が、プールシケインでクラッシュ。これでヤルノ・トゥルーリが入賞圏内の6番手に入り、ビルヌーブもすぐ後ろを追走する。そして13周目。2位ハッキネンが突然スローダウン。2度ピットに入った末、結局リタイヤしてしまう。これでトゥルーリ、ビルヌーブは5、6番手に上がる。13番スタートのハインツ・ハラルド・フレンツェンも、9位にポジションを上げる。しかしパニスは、何度かピットに入った後、ステアリング系トラブルでリタイヤを喫する。
28周目。フレンツェンが最速タイムをマーク。前を行くジャン・アレジ(プロスト)をジリジリと追い詰める。ところが5位を走っていたチームメイトのトゥルーリは、30周目に右リヤから炎が上がり、最終コーナー手前で止まってしまう。
フレンツェンは、その後もハイペースを堅持。5秒以上あったアレジとの差は、ほぼ中盤の35周目には1秒まで縮まる。一方5位を走るビルヌーブも、ぐんぐんペースを上げていく。36周目には最速タイムを叩き出し、4位のエディ・アーバインとの差を詰める。
50周目。6位を走るアレジをコンマ6秒差まで追い詰めていたフレンツェンが、トンネルの出口手前で、アウト側のガードレールに激突してしまう。これでHonda勢は3台がリタイヤ。残るはビルヌーブだけとなってしまった。
そして残り20周となった58周目。3位のラルフ・シューマッハが、ピットイン直前にスローダウン。アーバインらに抜かれながらピットへ。そしてそのままリタイヤ。これでビルヌーブは4位にポジションアップする。ビルヌーブは56周目、アーバインは60周目にピットイン。ともに順調に作業を終えてコースに復帰。両者の差はほとんど変わらないままだ。
終盤、ビルヌーブはアーバインを激しく追う。その差は5秒前後。残り10周を切った時点で、ビルヌーブはペースをさらに上げる。72周目には、両者の差は3秒にまで縮まった。あと6周。ここでアーバインを抜けば、スペインGPに続く表彰台だ。
残り3周。その差はわずか2.3秒。そして最終周には1.7秒差まで迫ったものの、惜しくも届かず、4位に入賞。ドライバーズ選手権で、6位につけた。またコンストラクターズ選手権でも、BAR
HondaはJordan Hondaに1ポイント差で続く5位に上がった。
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