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2001 F1世界選手権シリーズ
  第6戦 オーストリアGP(A1リンク)
 
  2001年 5月13日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:快晴 気温:19℃ コースコンディション:ドライ  
     
  オリビエ・パニスが、5位入賞!  
 
 
5位入賞を果たしたパニスの走り A1リンクを駆けるHonda勢 ビルヌーブは8位フィニッシュ グリッドのヤルノ・トゥルーリ
 
 

グリッド上で4台のマシンが立ち往生してしまう、波乱のスタートとなったオーストリアGP。ラッキーストライク・BAR Hondaのオリビエ・パニスが終始上位を快走して、5位でチェッカー。今季2度目の入賞を果たした。ジャック・ビルヌーブは接触やペナルティで後退しながらも、8位完走だった。一方ベンソン&ヘッジズ・Jordan Hondaのヤルノ・トゥルーリは、黒旗失格。ハインツ・ハラルド・フレンツェンはギアボックストラブルでリタイヤと、不本意な結果に終わった。

 
   

予選では、Jordan Hondaのヤルノ・トゥルーリが、5番手グリッドを獲得した。トゥルーリが3列目からレースをスタートするのは、今シーズン6戦のうち実に4度目となる。Honda勢は、BAR Hondaのオリビエ・パニスとジャック・ビルヌーブが、それぞれ10番手と12番手。トゥルーリのチームメイト、ハインツ・ハラルド・フレンツェンが11番手と、トゥルーリ以外はやや揮わない結果になってしまった。ポールポジションは、前戦に続いてミハエル・シューマッハ(フェラーリ)だった。

素晴らしい快晴に恵まれたA1リンク。スタートからとんでもないハプニングが起こった。レッドシグナルが消えた瞬間、各車いっせいに飛び出していく。ところがニック・ハイドフェルド(ザウバー)、ミカ・ハッキネン(マクラーレン)、そしてJordan Hondaの2台が、グリッド上で立ち往生してしまったのだ。ハイドフェルドとトゥルーリは1周遅れでなんとか出て行くが、フレンツェンはリタイヤ。ハッキネンもかなり遅れて再発進するものの、1周しただけでピットに戻ってきてしまう。これで2周の間、セーフティカーが先導する。

一方上位陣は、ウィリアムズの2台が、ポールポジションのミハエル・シューマッハを1コーナーまでに出しぬいて、ファン・モントーヤがトップに。ラルフ・シューマッハ、ミハエルがあとに続く。BAR Hondaの2台は、パニス9番手、ビルヌーブ10番手。

7周目、パニスがアーバインを抜いて8番手に。そして11周目には、2位を走っていたラルフが突然ペースダウン。ピットまでなんとかたどり着くが、ブレーキトラブルでそのままリタイヤしてしまう。これでパニスは7番手に。次の周には、最速タイムも叩き出した。一方トゥルーリは、ピットロードから出ていく際、赤信号を無視したために、黒旗失格となってしまう。

14周目。トップを行くモントーヤとシューマッハが、激烈なバトルを展開する。ほとんどあらゆるコーナーで隙を突こうとするフェラーリ。一歩も引かないウィリアムズ。その間に7番手のパニスまでが、ほとんどダンゴ状態になる。

そして16周目。2コーナーのブレーキング競争となったトップの2台は、そのまま譲らず、ともにアウト側に出てしまう。その間にルーベンス・バリチェロ以下パニスまでが、彼らの前に出る。これでトップは、バリチェロ。2位は、アロウズのヨス・フェルスタッペンだ。

5位を走るパニスをシューマッハが猛追するが、パニスはこれをしのいで快走する。その後フェルスタッペンのピットインで、一時は4位までポジションアップ。アーバインを抜こうとして接触、順位を落としていたビルヌーブも、9番手まで上がる。

25周目。パニスがシューマッハにかわされてしまう。そのシューマッハは続いてライコネンも抜き去って、3位に。さらに2位のクルサードを追う。

42周目。パニスを抜いて5位に上がっていたモントーヤが、スローダウン。そのままレースを終える。これで再び、パニスは5位。ビルヌーブも8位に。上位のバリチェロ、クルサード、シューマッハの3台は、ほとんど1秒の間隔しかない。

レース中盤を過ぎ、45周目のパニスを皮切りに、上位陣が続々とピットに入っていく。これでトップに立ったのが、クルサード。50周目までピットインを遅らせたのが、功を奏した形だ。ビルヌーブはピットロードでのスピード違反で、10秒ペナルティを受けるも順位は8位のまま。

結局クルサードがそのまま逃げ切って、今季2勝目を挙げる。パニスはブラジルGPに続く入賞を果たした。また、クルサードを追っていたバリチェロは、チェッカー直前にポジションを譲り、シューマッハが2位でゴールした。

 
 

O.パニス(5位)
今日の結果には僕もチームも、とっても満足してるよ。チャンピオンシップポイントの差を詰めるには、今日の2ポイントは重要だからね。ジャックはスペインで表彰台に上ったし、僕もここでポイントを取れたから、確実に進歩しているので嬉しいよ。来週はバレンシアでテストをして、モナコに向けて更にマシンを良くしていくよ。

西澤一俊 Honda Racing Development テクニカル・ディレクター
全体的には残念な結果となってしまいましたが、特にレース前半に素晴らしいペースで走ったオリビエの頑張りは、良かったですね。レースに向けて順調に仕上がっていたJordan Hondaの2台の結果は残念ですが、気持ちを切り換えて頑張ります。

クレイグ・ポロック BAR Honda代表
良い結果と言えるでしょう。今日のオリビエのレース運びは素晴らしく、あのパフォーマンスだったら、2ポイントは当然の結果でしょう。週末を通して調子が良かったですから、この自信を糧に、次戦のモナコへ臨みます。

エディ・ジョーダン Jordan Honda代表
ウォームアップが終わった時点では、2台ともが良いレースを出来ると確信していました。しかし、ハインツのマシンは、ギヤボックス・トラブルでギヤが入らなくなってスタート出来ず、ヤルノはローンチ・コントロール(自動スタートシステム)のトラブルでエンジンがストールしてしまいました。これはローンチ・コントロールで設定しているエンジン回転数が、低過ぎるせいかも知れません。我々のミスですね。ヤルノはピットレーンを出る際に、赤信号を無視してしまったので、黒旗を提示されてレースを終えざるを得ませんでした。2人のドライバーにとっても、我々チームにとっても、非常に残念な結果になってしまいました。これからミーティングをして、我々の何が悪かったのか、徹底的に解明します。

 
       
 
     
  F1世界選手権 第6戦 結果表  
 
POS DRIVER TEAM - ENGINE GAP/LAPS
1 D.COULTHARD McLaren Mercedes 1:27.45.927
2 M.SCHUMACHER Ferrari + 0.02.191
3 R.BARRICHELLO Ferrari + 0.02.528
4 K.RAIKKONEN Sauber Petronas + 0.41.594
5 O.PANIS BAR Honda + 0.53.776
6 J.VERSTAPPEN Arrows Asiatech 1 lap(s)
7 E.IRVINE Jaguar 1 lap(s)
8 J.VILLENEUVE BAR Honda 1 lap(s)
9 N.HEIDFELD Sauber Petronas 2 lap(s)
10 J.ALESI Prost Acer 2 lap(s)
11 L.BURTI Prost Acer 2 lap(s)
12 J.BUTTON Benetton Renault 11 lap(s)
13 P.DE LA ROSA Jaguar 23 lap(s)
14 J.MONTOYA Williams BMW 30 lap(s)
15 F.ALONSO Minardi European 33 lap(s)
16 T.MARQUES Minardi European 46 lap(s)
17 E.BERNOLDI Arrows Asiatech 54 lap(s)
18 J.TRULLI Jordan Honda 57 lap(s)
19 R.SCHUMACHER Williams BMW 61 lap(s)
20 G.FISICHELLA Benetton Renault 68 lap(s)
21 M.HAKKINEN McLaren Mercedes 70 lap(s)
22 H.FRENTZEN Jordan Honda 71 lap(s)