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2001 F1世界選手権シリーズ
  第5戦 スペインGP(カタルニア)
 
  2001年 4月29日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:晴れのち曇り 気温:18℃ コースコンディション:ドライ  
     
  ビルヌーブ3位!Hondaが復帰後初の表彰台を獲得!  
 
 
ビルヌーブは、Hondaが復帰後初の表彰台へ 3位ビルヌーブ(右)と4位トゥルーリ(左) 4位入賞、トゥルーリの走り グリッドのトゥルーリ
 
 

ラッキーストライク・BAR Hondaのジャック・ビルヌーブが、チーム創設以来最高の3位を獲得。Hondaにとっては、昨年のF1復帰以来22戦目の表彰台となった。またベンソン&ヘッジズ・Jordan Hondaのヤルノ・トゥルーリも健闘、4位に入賞した。

優勝は、フェラーリのミハエル・シューマッハ。後半トップに立ったミカ・ハッキネンが独走を続けていたが、最終ラップでまさかのリタイヤ。シューマッハに勝利が転がり込んだ。

 
   

快晴の下行なわれた前日の予選セッションではヤルノ・トゥルーリが、6番グリッドを獲得。そしてジャック・ビルヌーブが、7番手。ハインツ・ハラルド・フレンツェンが8番手に続いた。オリビエ・パニスは終盤クリアラップが取れなかったことが響いて、11番手だった。

ポールポジションは、フェラーリのミハエル・シューマッハ。終盤、マクラーレンのミカ・ハッキネンが激しく追い上げたがわずかに届かず、今季4回目のポールを許した。

各マシンがグリッドにつく頃から、サーキット上空は黒雲に覆われ始めた。気温は17℃。路面温度もほぼ同じ位に下がるが、結局雨は降らなかった。フォーメーションラップに出る直前、3番グリッドのデビッド・クルサード(マクラーレン)がエンジンストール。最後尾からのスタートになってしまう。

トラクションコントロールが導入されて、初めてのスタート。凄まじい爆音とともに、マシンが飛び出していく。真っ先に1コーナーに飛び込んだのは、ポールシッターのシューマッハ。ハッキネン、バリチェロが後に続く。Honda勢は、トゥルーリが5位。ビルヌーブが7位。パニスとフレンツェンはスタートで出遅れて、ポジションを落としてしまう。

7周目、フレンツェンがデ・ラ・ロサ(ジャガー)を抜こうとした際に、両マシンが接触。ともにコースアウトして、そのままレースを終えてしまう。

17周目あたりから、1回目のタイヤ交換のためにマシンが次々とピットに入っていく。この時点で、上位陣の順位変動はほとんどない。ところが21周目、4位を走っていたラルフ・シューマッハがスピン。コースアウトしてリタイヤとなる。これでトゥルーリが4位に上がるが、直後のピットインでほぼ同時に入ったモントーヤに先を越されて、順位をひとつ下げる。

全員がピットインを終えた時点の28周目。トップは依然として、シューマッハ。Honda勢では、ビルヌーブがモントーヤとトゥルーリの間に割って入った形で5位に。トゥルーリは6位。一時は5位まで順位を上げていたパニスはピット作業後の再スタートに手間取り、10位に後退してしまう。

レースがほぼ3分の2を終えた42周目。4位モントーヤと5位ビルヌーブが、ほぼ同時にピットに飛び込んでくる。ビルヌーブのピット作業の方が1秒3速かったが、4秒以上の差を挽回することはできず、順位はそのままだ。

しかし48周目。3位を走っていたバリチェロが、コースオフ。何とか復帰はしたものの、数周後にリタイヤ。これでビルヌーブが4位、トゥルーリが5位に上がる。そして51周目。二度目のピットインから出ていったハッキネンが、シューマッハをわずかに押えてトップに躍り出る。

終盤、ビルヌーブがモントーヤとの差をジリジリと詰めていく。ピットアウト直後には4秒以上あった両者の差が、ゴールまであと10周の時点で2.5秒に。しかしそれ以上は、なかなか差が縮まらない。

そして最終周に、大波乱が起きる。ほぼ独走態勢でトップを走っていたハッキネンが、突然スローダウン。マシン下部から火を噴いて止まってしまう。これでシューマッハがトップ、モントーヤが2位。そしてビルヌーブが3位に上がる。そのままチェッカーを受け、Hondaは昨年の復帰以来22戦目にして、初の表彰台を獲得した。Jordan Hondaのトゥルーリも、サバイバルレースを走り抜いて4位入賞を果たした。

 
 

J.ビルヌーブ(3位)
やったね。これまでの3年間、チームのみんながすごく頑張ってくれたし、この結果は僕たちみんなに必要なものだったんだよ。しかも、HondaがF1に復帰して初めての表彰台を彼らにプレゼント出来たことが何よりも嬉しいよ。すごく厳しいレースだったし、まだまだこれからたくさんやることがあるけど、大きな一歩だよね。

西澤一俊 Honda Racing Development テクニカル・ディレクター
表彰台獲得という第一の目標が達成できて、とても嬉しいです。これまで何度かあったチャンスをものに出来ていなかったので、良かったですね。とはいえ、長い目で見れば、今日の結果は我々が目指す目標に向けた第一歩に過ぎません。まだ12戦も残っていますし、更に努力を重ねなければなりません。

クレイグ・ポロック BAR Honda代表
BAR Hondaにとって初の表彰台となり、今日は我々にとって記念すべき日となりました。そうは言っても、更に前進するためには、より一層の努力をしなければなりません。BARそしてHondaのスタッフ全員の努力が、今日の結果につながったことは嬉しいことです。更に上を目指して頑張ります。

エディ・ジョーダン Jordan Honda代表
ラッキーだったとはいえ、これまで毎戦獲得してきたポイントに3点を加算し、このサーキットではこれまでで最高の成績を得られました。今日のパフォーマンスは、まだまだ十分ではありませんが、4位でフィニッシュし、3戦連続でポイントを獲得出来たヤルノは、よく頑張ってくれました。最初の彼のピットストップの時には、順位を下げてしまいましたし、まだいくつか改善しなければならない点が残ってますね。

 
       
 
     
  F1世界選手権 第5戦 結果表  
 
POS DRIVER TEAM - ENGINE GAP/LAPS
1 M.SCHUMACHER Ferrari 1:31.03.305
2 J.MONTOYA Williams BMW + 0.40.738
3 J.VILLENEUVE BAR Honda + 0.49.626
4 J.TRULLI Jordan Honda + 0.51.253
5 D.COULTHARD McLaren Mercedes + 0.51.616
6 N.HEIDFELD Sauber Petronas + 1.01.893
7 O.PANIS BAR Honda + 1.04.977
8 K.RAIKKONEN Sauber Petronas + 1.19.808
9 M.HAKKINEN McLaren Mercedes 1 lap(s)
10 J.ALESI Prost Acer 1 lap(s)
11 L.BURTI Prost Acer 1 lap(s)
12 J.VERSTAPPEN Arrows Asiatech 2 lap(s)
13 F.ALONSO Minardi European 2 lap(s)
14 G.FISICHELLA Benetton Renault 2 lap(s)
15 J.BUTTON Benetton Renault 3 lap(s)
16 T.MARQUES Minardi European 3 lap(s)
17 R.BARRICHELLO Ferrari 16 lap(s)
18 E.IRVINE Jaguar 17 lap(s)
19 R.SCHUMACHER Williams BMW 45 lap(s)
20 E.BERNOLDI Arrows Asiatech 57 lap(s)
21 P.DE LA ROSA Jaguar 60 lap(s)
22 H.FRENTZEN Jordan Honda 60 lap(s)