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2001 CARTチャンピオンシップシリーズ
  第15戦 バンクーバー(カナダ)
 
  2001年 9月2日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:晴れ 気温:18℃  
     
  ジル・ド・フェランが2位に入り、ポイントリーダーに大躍進!
マイケル・アンドレッティも3位に入ってランキング4位にアップ!
 
 
 
2位入賞、ポイントリーダーとなったド・フェラン アンドレッティは3位に入り、連続表彰台 カナーンは4位入賞でランキングトップ10入り 粘り強い走りで14位完走、中野のピットイン
 
 

第15戦はカナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーの市街地コースで開催。カナダ西岸最大のスポーツイベントとあって6万5千人を超えるレースファンが詰め掛けた。午後2時7分にスタートしたレースはオープニングラップからポイントランキングトップのエリオ・カストロネベスと2位のK.ブレックが接触。エリオ・カストロネベスは周回遅れとなってしまう。波乱の展開となったレースは、前回の第14戦同様フルコースコーションが多発。そんな中、終盤シフトメカニズムに不調を抱えながらも必死に2位をキープしたジル・ド・フェランが表彰台を獲得、ポイントランキングでトップに踊り出た。また、マイケル・アンドレッティも3位でレースを終える。

 
   

第15戦は舞台をカナダ西岸のバンクーバーへと移し、万国博覧会の跡地として有名なコンコルドパシフィックプレイスの仮設ロードコースで開催。右回り12ターンで構成される今回のコースはストレートが短く、パッシングポイントが極端に少ない。そのため予選で好位置を得ることと、ピットストップのタイミングが重要となる。

予選 9月1日(土)
土曜日の午後1時45分から二つのグループに分けて行われた予選で、シリーズチャンピオンのジル・ド・フェランがポールポジションから僅か0.061秒遅れの60.933秒で3番手グリッドを確保。チームメイトのエリオ・カストロネベスも60.998秒で3列目5番手を確保した。さらに地元カナダ出身で昨年の覇者ポール・トレイシーが8位、エイドリアン・フェルナンデスが10位に入り、Honda勢はトップ10に合計4台が入った。以下、ここバンクーバーでは現役ドライバー中最多の3勝を挙げているマイケル・アンドレッティが11番手。金曜日朝のプラクティスでトップタイムをマークしているトニー・カナーンは13番手であり、過去のバンクーバー戦では2回のポールポジションに加え、98年に優勝を飾っているダリオ・フランキッティは今回19番手からのスタート。中野信治はタイミングの悪いレッドフラッグやピットスピード違反などに阻まれ24番グリッド確保に留まった。

決勝 9月2日(日)
6万5千人以上もの大観衆が訪れた決勝レースは、午後2時7分にスタート。ところが1周目からターン1でポール・トレイシーとB.ジュンケイラが、また続くターン3でポイントランキングを争うエリオ・カストロネベスとK.ブレックが接触するという波乱のレース展開となる。このアクシデントでランキングトップのエリオ・カストロネベスは周回遅れとなってしまった。

しかしHonda勢は予選3番手からスタートしたジル・ド・フェランが3位をキープ。前回の第14戦で2位を獲得したマイケル・アンドレッティも8位にアップして上位を狙う。ここで昨年の覇者、ポール・トレイシーが29周目のクラッシュでリタイアを余儀なくされ、42周目にザナルディがタイヤバリアに突っ込みリタイアするなど、レース中盤になってHonda勢に不運が襲いかかる。

45周目、フルコースコーション下でHonda勢は4位のジル・ド・フェランを含め、7位にマイケル・アンドレッティ、8位にエイドリアン・フェルナンデスが着けている。終盤を迎えた79周目の再スタートで、エイドリアン・フェルナンデスがターン1でスピンを喫してリタイアに終わり、ここで再びフルコースコーション。このあとの再スタートで3番手の好位置からダッシュしたジル・ド・フェランがいっきに前の2台をパスしてトップへ大躍進。

その後5度目のフルコースコーションを経て、依然トップの座をキープしたジル・ド・フェランだったが、レース終盤にシフトリンケージのトラブルに見まわれ、90周目、R.モレノに先行を許してしまう。1位の座こそ明け渡してしまったジル・ド・フェランだったが、2時間10分のタイムレースとなったレースの残り8周で、なんとかそのまま2位のポジションをキープ。今シーズン5度目となる表彰台を獲得し、シリーズを3分の2以上消化した現時点でのポイントランキングトップとなった。

その後ろには予選11位から上がってきたマイケル・アンドレッティが3位に入り、連続表彰台。さらにトニー・カナーンも4位入賞という結果となり、総合ランキングトップ5のうち、実に4台がHonda勢という結果となった。マニュファクチャラーズでは依然トップを堅持、2位に31ポイントもの差をつけている。

今回予選24番手からのスタートとなった中野信治は、レース中盤に一時周回遅れとなるが、その後ポジションを挽回。4回目のフルコースコーション下でタイミング良くピットストップし、リードラップへ復活することができた。終盤、中野信治は85周目に14位まで順位を上げ、そのあとも粘り強い走りをみせて完走を果たす。

 
 

G.ド・フェラン(2位)
ポイントリーダーになってサーキットを後にするのは嬉しいね。これもチームの強さと努力の結果だと思う。優勝するためにはまず完走することが必要で、我々はその力を見せることが出来た。ロベルトを打ち負かすことは出来なかったが、結果的に良いレースが出来たと思っている。

M.アンドレッティ(3位)
今回は冷静なレース運びをするように心がけていたよ。ピット作業も問題なく、ピットストップを行う毎に順位を上げることができた。シーズン途中で3戦連続でノーポイントだったのは痛かったが、前回から調子が良くなったね。今回も確実に前進が見られたレースウィークだった。

T.カナーン(4位)
過酷な一日だった。初日の朝は調子が良かったけど、そのあとは色々なことがうまく進まなくて苦労したよ。今朝の走行では19位だったしね。表彰台には一歩届かなかったけど、なんとか結果が出せてホッとした。ポイントランキングでもトップ10に食い込めて良かったね。

D.フランキッティ(9位)
今日のレース結果は納得のいくものではなかった。マシンの仕上がりは良くてパッシングも可能だったが、70周目のフルコースコーション下のピット閉鎖が異常に長く、不本意なペナルティを受ける結果となった。あれが無ければ少なくとも表彰台には上がれたはずさ。

中野 信治(14位)
フルコースコーション中にタイヤのカスが付着し、その後のバイブレーションの原因となってしまいました。その為にピットインしてタイヤ交換を余儀なくされたのですが、これは自分のミスです。それ以外はクルマもすごく良かっただけに、チームには申し訳無いと思っています。

H.カストロネベス(18位)
スタートのアクシデントでレースはほぼ終わってしまった。オープニングラップでまだタイヤが温まっていない状態で、ケニー(ブレック)に寄せられて行き場を失ってしまった。結果的にライバル達もトラブルに見まわれたお陰で、ポイント差がそれほど開かなくて幸運だったよ。

A.フェルナンデス(21位)
今日は表彰台を狙えたはずだった。なぜか2度目のピットストップの時にフルタンクにならずにピットアウトしてしまったり、無線の調子も悪かったため、再スタートのタイミングが分からずに出遅れてしまった。マシンの調子自体は良かっただけに、残念な結果だ。

A.ザナルディ(24位)
ターン6で4速から2速へダウンシフトしようとした際、ギアが入らなかったため、3速にいれたんだ。そうしたらリアがロックしてしまいコントロールを失った。レース用のマシンは調子が良かっただけになんとも残念だ。ヨーロッパ戦では運が回ってくることを願うよ。

P.トレイシー(26位)
ダ・マッタに追突された時にリアタイヤが切れてしまった。ピットに戻ろうとしたらエンジンストールして、コースマーシャルに押しがけを頼んだらパンクしているという理由で断られたんだ。金曜から土曜へと調子が上がってきたけど、肝心の日曜日がダメだったね。

朝香充弘HPD副社長
予選の順位が良くなかったので、上のほうにいたペンスキーの2台に期待していたのですが、最初にエリオがいなくなってしまったにも関わらず、そのあとでジルががんばって2位に入ってくれました。ジルはブレーキにトラブルを抱えていたので、それがなければもっといけたと思います。でも、最終的にポイントリーダーになることができて、良かったですね。

 
       
 
     
  CARTチャンピオンシップ 第15戦 結果表  
 
POS DRIVER ENTRANT/ENGINE STATUS
1 R.MORENO Patrick Racing/Toyota 80.543mph
2 G.DE-FERRAN Marlboro Team Penske/Honda 4.687sec
3 M.ANDRETTI Team Motorola/Honda 6.971sec
4 T.KANAAN Mo Nunn Racing/Honda 10.499sec
5 O.SERVIA Sigma Autosport/Ford Cosworth 13.497sec
6 M.JOURDAIN Jr. Herdez Bettenhausen/Ford Cosworth 13.850sec
7 T.TAKAGI Derrick Walker Racing/Toyota 14.520sec
8 K.BRACK Shell Team Rahal/Ford Cosworth 14.812sec
9 D.FRANCHITTI Team KOOL Green/Honda 15.122sec
10 M.GIDLEY Target Chip Ganassi Racing/Toyota 16.224sec
11 C.FITTIPALDI Newman/Haas Racing/Toyota 16.536sec
12 B.JUNQUEIRA Target Chip Ganassi Racing/Toyota 21.186sec
13 S.DIXON PacWest Racing Group/Toyota 22.030sec
14 S.NAKANO Fernandez Racing/Honda 22.394sec
15 M.GUGELMIN PacWest Racing Group/Toyota 1Lap
16 P.CARPENTIER Player's/Forsythe Racing Team/Ford Cosworth 1Lap
17 B.HERTA Forsythe Championship Racing/Ford Cosworth 1Lap
18 H.CASTRO-NEVES Marlboro Team Penske/Honda 3Laps
19 J.VASSER Patrick Racing/Toyota 13Laps
20 C.DA-MATTA Newman/Haas Racing/Toyota 17Laps
21 A.FERNANDEZ Fernandez Racing/Honda 19Laps
22 M.PAPIS Miller Team Rahal/Ford Cosworth 29Laps
23 A.TAGLIANI Player's/Forsythe Racing Team/Ford Cosworth 30Laps
24 A.ZANARDI Mo Nunn Racing/Honda 58Laps
25 M.WILSON Arciero-Blair Racing/Ford Cosworth 63Laps
26 P.TRACY Team KOOL Green/Honda 69Laps
(参考:1mile=1.609344km)