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2001 CARTチャンピオンシップシリーズ
  第14戦 ロードアメリカ(ウィスコンシン州)
 
  2001年 8月19日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:雨のち晴れ 気温:19℃  
     
  アンドレッティが2位に入り、今季3度目の表彰台を獲得!
7位に入ったカストロネベスがポイントリーダーとなる!
 
 
 
2位フィニッシュ、アンドレッティの走り 3位フェルナンデス(左)と15位の中野(右) 7位カストロネベスはランキングでトップへ 今季3度目の表彰台、アンドレッティ
 
 

第14戦は今年で20回目を迎えるロードアメリカで開催。決勝前まで降っていた雨のため6周目にようやくグリーンフラッグでスタートする。徐々にコースが乾き始めるが、コースの一部に大きな水溜りがありアクシデントが多発。14周目にレースはいったん中断となった。その後再開したレースでトップに立ったのはエリオ・カストロネベス。しかしフルコースコーションの多発したレースは2時間のタイムレースとなり、予定より10周短い45周でチェッカー。マイケル・アンドレッティが絶好のタイミングでピットインして2位表彰台、3位にもエイドリアン・フェルナンデスが入った。一方、7位でフィニッシュしたエリオ・カストロネベスはランキングでトップに躍進。

 
   

第14戦は前回のミド‐オハイオに続く今年4回目のロードコースでのレース。ミルウォーキーから約70マイル程北に位置するコースは、高低差のある14ターンのサーキットで一周4.048マイルとシリーズ中最も長い。決勝レースは55周、358.3kmに渡って行われる。

予選 8月18日(土)
土曜日の予選は雨が降ったり止んだりする不安定なコンディションで、いつもどおり2つのグループに分けて行われた。終盤、レッドフラッグで中断となったセッションが、残り2分のところでグリーンフラッグとなり再開。この時点でHonda勢はトップ10にすら入っていなかったが、最終ラップでジル・ド・フェランが2分4秒909のタイムで4番グリッドを確保。チームメイトのエリオ・カストロネベスも6番手に上がる。そのうしろ7番手にはマイケル・アンドレッティが着け、17位にトニー・カナーン。オーバーステアに悩まされた中野信治は21位で、アタック中2度コースアウトしたアレックス・ザナルディは23位に終わる。昨年、最後尾からの追い上げで見事レースを制したポール・トレイシーは24位。また昨年のディフェンディングポールウイナー、ダリオ・フランキッティはスピンを喫して25位だった。アタック1周目にスピンしてしまったエイドリアン・フェルナンデスは、26番グリッドからのスタートとなる。

決勝 8月19日(日)
朝から降り続いた雨は決勝前に止んだものの、コースのいたるところに水溜りがあるため、スタートから数周の間をイエローフラッグ下で走行。ようやく5周目にグリーンフラッグでレースがスタートする。ところが10周目にマイケル・アンドレッティが他車と接触し、17位まで後退してしまう。

レースが進むにつれて次第に路面は乾いていき、タイヤをレインからスリックへと交換するドライバーも出始めた。しかしターン11付近には大きな水溜りが残っており、ここでスリックへ交換したばかりのドライバーが相次いでスピン、11周目にフルコースコーションが出される。この事態を重く見たCARTオフィシャルは14周目にいったん赤旗を出してレースを中断、流れ出る水をせき止めるための修復作業を行う。フルコースコーション中にトップグループのドライバーの中でピットインしなかったエリオ・カストロネベスがトップ、中野信治は5位を維持したままピットへ戻った。

午後1時56分、約48分の中断を経てようやくレースは再開、16周目からの再スタートとなる。このあと22周目に出されたフルコースコーションではダリオ・フランキッティ、エイドリアン・フェルナンデス、マイケル・アンドレッティ、中野信治らがピットへ。ここでもエリオ・カストロネベスはピットインせずトップを堅持。この時点で3位に着けていたジル・ド・フェランも33周目には2位に浮上し、前戦に続くペンスキーのワン・ツー体制となった。

序盤の度重なるフルコースコーションでタイムレースとなるのは必至とみられた35周目、グリーンフラッグ下でエリオ・カストロネベスを含むトップグループがピットストップ。この時、すでに先のイエローでピットインしていたマイケル・アンドレッティが3位、そしてエイドリアン・フェルナンデスもトップ5に顔を出す。

2時間のタイムリミットが迫ってきた41周目、マイケル・アンドレッティがピットインして燃料だけを補給し3位でコースに復帰する。ここでもしぶとくピットインせずに2位に上がったエイドリアン・フェルナンデスは燃料をセーブしながらの走行で、トップになかなか追いつけない。反対にラスト2周のところでマイケル・アンドレッティに先行を許してしまう。

結局このままマイケル・アンドレッティが2位でチェッカーを受け、今シーズン3度目の表彰台を獲得。ポイントランキングでも4位に浮上する。また最多リードラップ賞を獲得しながらも7位に終わったエリオ・カストロネベスは、結果的にポイントリーダーへと躍進。今年初めてHondaのドライバーがランキングトップとなった。

予選21番手からのスタートとなった中野信治は、途中のレース中断時点で5位まで上がったものの、その後の再スタートでポジションを落としてしまう。40周目にトップ5へ復活した中野信治だったが、41周目のグリーンフラッグ下でのピットストップで再び順位を下げてしまい、最終的に15位でフィニッシュ。上位入賞は果たせなかった。

 
 

M.アンドレッティ(2位)
(スコット)ディクソンに接触された時は、思わずトロント戦を思い出してしまった。あの時は優勝できたから今回もと思ったけど、クリスチャン(フィッティパルディ)と接触してしまい、これで(ブルーノ)ジュンケイラにパスされた。でもモトローラがタイトルスポンサーとなったレースで2位に入って良かったよ。

A.フェルナンデス(3位)
非常に難しいレースだった。とにかく路面コンディションがよく変化するので、そのたびにマシンの挙動をコントロールするのにてこずった。最後は燃料をセーブする必要があったので、マイケル(アンドレッティ)やブルーノ(ジュンケイラ)と競い合うことが出来ず残念だった。でも3位という結果には満足だ。

G.ド・フェラン(5位)
今日のマシンは絶好調で、最後のストップでもエリオ(カストロネベス)より速くピットアウトすることができたから、これはイケるかなと思った。そのあと(スコット)ディクソンと(ミシェル)ジョルダインJr.をパスするのに時間がかかってしまったが、結果的にポイント差を詰めることができたので良かったよ。

H.カストロネベス(7位)
今日の結果には満足だ。なんといってもポイントリーダーになれたからね。無線が壊れていたのでレッドフラッグのタイミングもラッキーだった。最多リードラップでポイントも獲れたし文句はないよ。ここから先のシーズンは1ポイントが大きな意味を持つからね。

T.カナーン(12位)
長い一日だった。途中の赤旗中断は正しい選択だった。もともとあのコンディションではスタートすべきではなかったんじゃないかな。僕はアクシデントに巻き込まれなかったからラッキーだったと思うよ。とにかく今日は苦しい戦いだった。終わってホッとしたよ。

A.ザナルディ(13位)
早めにスリックに交換した作戦がうまくいったように思えたけど、レッドフラッグでそのアドバンテージもフイになってしまった。まあルールで許されているから仕方がないね。結果は出せなかったけど、ベストとはいえない状況で精一杯力を出すことができたから悔いはないよ。

中野 信治(15位)
大変なレース展開でした。上位入賞も可能だと思っていましたが、最後のピットストップをしなければならなかったことで、ポジションを大幅に下げてしまいました。自分のマシンはアンダーステアがきつく、先行するマシンをパスすることが困難でした。でもエイドリアン(フェルナンデス)が入賞できてとても良かったですね。

D.フランキッティ(19位)
スタートでは誰かに当てられてスピンしてしまい、再スタートした時には無線が使えなくなっていた。その時点でピットとの更新が途絶えたから、作戦を調整することもできなかった。最後はメカニカルトラブルでストップさ。とにかくついていない一日だったよ。

P.トレイシー(26位)
スタート直後、コースの裏の方は水飛沫のためにほとんど視界ゼロの状態だった。そこでいきなりマックス(ウィルソン)とブライアン(ハータ)が絡んでいたところに出くわしてしまい、その時はなす術がなかった。もう残念としかいい様がないよ。

朝香充弘HPD副社長
予選結果からは、いったいどうなるかと心配でしたが、今日は雨が味方してくれて好結果を得ることができました。それにエリオ(カストロネベス)がポイントリーダーに立ち、マニュファクチャラーズ・ランキングと合わせて両方をリードするというのは心強いですね。

 
       
 
     
  CARTチャンピオンシップ 第14戦 結果表  
 
POS DRIVER ENTRANT/ENGINE STATUS
1 B.JUNQUEIRA Target Chip Ganassi Racing/Toyota 90.721mph
2 M.ANDRETTI Team Motorola/Honda 2.687sec
3 A.FERNANDEZ Fernandez Racing/Honda 10.009sec
4 S.DIXON PacWest Racing Group/Toyota 14.413sec
5 G.DE-FERRAN Marlboro Team Penske/Honda 15.084sec
6 C.DA-MATTA Newman/Haas Racing/Toyota 15.934sec
7 H.CASTRO-NEVES Marlboro Team Penske/Honda 16.939sec
8 A.TAGLIANI Player's/Forsythe Racing Team/Ford Cosworth 17.629sec
9 P.CARPENTIER Player's/Forsythe Racing Team/Ford Cosworth 17.848sec
10 O.SERVIA Sigma Autosport/Ford Cosworth 19.021sec
11 R.MORENO Patrick Racing/Toyota 19.440sec
12 T.KANAAN Mo Nunn Racing/Honda 21.225sec
13 A.ZANARDI Mo Nunn Racing/Honda 27.624sec
14 K.BRACK Shell Team Rahal/Ford Cosworth 27.834sec
15 S.NAKANO Fernandez Racing/Honda 29.216sec
16 M.PAPIS Miller Team Rahal/Ford Cosworth 40.478sec
17 M.JOURDAIN Jr. Herdez Bettenhausen/Ford Cosworth 54.878sec
18 C.FITTIPALDI Newman/Haas Racing/Toyota 10Laps
19 D.FRANCHITTI Team KOOL Green/Honda 14Laps
20 M.GIDLEY Target Chip Ganassi Racing/Toyota 25Laps
21 J.VASSER Patrick Racing/Toyota 25Laps
22 T.TAKAGI Derrick Walker Racing/Toyota 35Laps
23 M.GUGELMIN PacWest Racing Group/Toyota 36Laps
24 B.HERTA Forsythe Championship Racing/Ford Cosworth 40Laps
25 M.WILSON Arciero-Blair Racing/Ford Cosworth 40Laps
26 P.TRACY Team KOOL Green/Honda 40Laps
(参考:1mile=1.609344km)