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2001 CARTチャンピオンシップシリーズ
  第13戦 ミド-オハイオ(オハイオ州)
 
  2001年 8月12日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:晴れ 気温:26℃  
     
  カストロネベスが今季3勝目!ランキング首位に1点差!
HondaV8ターボエンジンは地元でワン・ツーフィニッシュ!
 
 
 
ワンツーフィニッシュのカストロネベス(左)とド・フェラン(右) リスタートからペンスキーのワンツー 4位フィニッシュのトレイシー 5位カナーンの走り
 
 

第13戦はオハイオ州レキシントンのミド‐オハイオ・スポーツカーコースで開催。正午過ぎにスタートした83周のレースで、ポールポジションからスタートしたジル・ド・フェランをエリオ・カストロネベスが追うかたちでレースが展開する。レース序盤の32周目に出されたフルコースコーション下のピットストップで、エリオ・カストロネベスはトップに立つとそのままポジションをキープ。最後までリードを堅持し、昨年に続くミド‐オハイオ2連勝、今季3勝目を獲得した。2位はジル・ド・フェランが入ってHondaがワンツーを達成。またポイントリーダーのK.ブレックがノーポイントだったことも加わり、総合ポイントでトップに僅か1ポイント差まで迫る結果となった。

 
   

第13戦はオハイオ州コロンバスから車で約1時間ほど北に位置する小さな街、レキシントンにあるミド‐オハイオ・スポーツカーコースで開催。一周2.258マイル、13のターンを持つコースは起伏が激しく、高度なドライビングテクニックが要求される。

予選 8月11日(土)
ポイントランキング順に二つのグループに分けて行われた予選では、昨年のポールシッター、ジル・ド・フェランが昨年自ら記録したコースレコードにあとわずか迫る65.442秒のタイムで、今季2度目のポールポジションを獲得。2番手には65.877秒をマークした昨年の勝者エリオ・カストロネベスが入り、金曜日と土曜日を通じて常にトップ2を独占したチーム・ペンスキーの二人が、第10戦のトロント以来となるフロントローを独占した。また、第9戦のウイナー、ダリオ・フランキッティが66.012秒で5番グリッドを確保し、トニー・カナーンが66.196秒で7位、そしてポール・トレイシーが66.361秒で8番手と、Hondaエンジンユーザーはトップ10に合計5台が入った。以下98年のウイナーであるエイドリアン・フェルナンデスが66.649秒で16番手、90年と91年の覇者マイケル・アンドレッティは66.806秒で18番手。96年と97年の勝者アレックス・ザナルディは67.068秒で20位に入り、中野信治は67.235秒で23番手からのスタートとなる。

決勝 8月12日(日)
早朝に降った雨もやみ、晴れ間が広がった午後12時5分、グリーンフラッグを合図に83周のレースがスタート。オープニングラップはフロントローからクリーンスタートを決めたペンスキー勢の2台がレースをリードする。

2周目に入ったところで、過去にそれぞれ2回ずつここで優勝を経験しているマイケル・アンドレッティとアレックス・ザナルディがニアミス。マイケル・アンドレッティはコースアウトし、ポジションを下げながらもコースへ復帰。しかし6周目にメカニカルトラブルでリタイアを余儀なくされる。

快調にリードを保っていたジル・ド・フェランが29周目に先にピットインし、ここでカストロネベスがトップに浮上。カストロネベスは翌周にピットインし、ジル・ド・フェランより一瞬速くピットアウトしてトップで復帰すると、そのままリードを広げにかかる。1位と2位の差が4秒以上となった45周目、ダリオ・フランキッティが3番手に上がり、さらに50周目にはポール・トレイシーも4位にポジションアップ。この時点でHonda勢が1位から4位までを占める。

残り10周を切ったところで出された3度目のフルコースコーション後、再スタートをうまく決めたエリオ・カストロネベスは2位のジル・ド・フェランに約1.5秒の差を保ちながら余裕でチェッカーを受けて優勝。今シーズン最多となる3勝目を挙げて、ポイントリーダーのK.ブレックにあと1ポイント差へと迫った。

また、チームメイトのジル・ド・フェランが2位に入り、これでチーム・ペンスキーとHonda・エンジンは昨年に引き続きミド‐オハイオで2年連続のワン・ツーフィニッシュを成し遂げる。Hondaの工場や研究所が近郊にあるミド‐オハイオで、昨年同様決勝前のウォームアップ以外、すべてのセッションでチーム・ペンスキーとHondaはワンツーを達成するという圧倒的な勝利を見せた。

Honda・エンジンにとっては今季5勝目、マニュファクチャラーズ・ランキングでも2位に27ポイントもの差を築いている。

一方、プラクティスからなかなかベストセッティングを見つけ出すことが出来ず、予選23番グリッドからスタートした中野信治は、各コーナーで出るオーバーステアに悩まされながらもポジションアップを目指す。しかしパッシングの困難なこのコースでは思うように前車をパスすることができず、最終的に18位までポジションを上げたところでチェッカーとなった。

 
 

H.カストロネベス(優勝)
今日は紛れもなくチーム・ペンスキーにとって最高の一日だったよ。早朝の雨でコンディションが変わり、マシンはややオーバーステア気味になったが、最初のピットストップでトップに立ってからは徐々にコンディションが良くなっていった。ランキングトップに近づいたことはうれしいけど最後まで何があるか分からない。気を抜かないように全力を尽くすよ。

G.ド・フェラン(2位)
自分とエリオにとってとても良いレースだった。ただピットインの際、渋滞に引っかかってしまったのが残念だね。優勝できなかったのは心残りだけど、ポイント差を詰めることが出来たことは大きな収穫だった。チームの努力が無駄にならなくてよかったよ。

P.トレイシー(4位)
レース中はアンダーステアの影響が多少気になった。なんとかトップグループについて行くことは可能だったけど、彼らをパスするまでには至らなかった。だからレース中は終始ミラーを見ながらの走行だった。アクシデントに巻き込まれることもなくポイントが獲れてよかった。

T.カナーン(5位)
シャシーセッティングはマイルドな方だったから、攻める走りはできなかった。5位というのは決して満足の行くものではないけど、途中ダリオ(フランキッティ)とのアクシデントを間一髪で避けることができたし、まずまずの結果だと思っている。

D.フランキッティ(16位)
今回は優勝できるマシンではなかったけど、表彰台に上がることは出来たと思う。ターン1ではほとんど毎回ホイールがはみ出る走行をしていたけど、スピンした時は多分余計に滑りやすくなっていたんだろうね。でもあれは自分のミスだ。残念だよ。

中野 信治(18位)
今回はどうしても納得の行くセッティングを見つけることができませんでした。レースでは多少良くなったのですが、それでもオーバーステアが残ってしまい、コーナーで少しずつタイムをロスしたようです。このコースはきっちりとセッティングが合っていないとダメですね。

A.ザナルディ(19位)
最後の再スタートではフライングをしたようにとられてしまった様だけど、実際にはクリスチャンと並んだ瞬間、前にいたクリスチアーノのマシンを避けようとして彼の方が失速したため、そう見えたんだろうね。ピットからの指示を頼りにしていたから、ああするしかなかった。

A.フェルナンデス(22位)
マシンは絶好調でトップとも遜色のないスピードを保つことができた。ところが途中でブレーキペダルが最後まで踏んでも効かない状態になってしまった。かなりスピードが乗っていたのでもうダメかと思ったけど、タイヤバリアとハンズデバイスのお陰でケガをせずに済んだよ。

M.アンドレッティ(26位)
スタート直後からスロットルのレスポンスがおかしかったし、全体的にパワーダウンしていたようだ。去年チャンピオンシップをリードしながらも、トラブル続きで後退を余儀なくされた時の感じに似ているね。次回以降はこのようなトラブルがないことを祈るよ。

朝香充弘HPD副社長
今年も大勢のHondaの関係者が見守る中でワンツーを獲ることができ、とてもうれしいです。それに、最近多かった燃費で勝つようなパターンではなく、速さで勝つという本来のレースを展開できたのは良かったですね。エリオがワンポイント差まで上がるなど、これからもこの勢いを維持していきたいです。

 
       
 
     
  CARTチャンピオンシップ 第13戦 結果表  
 
POS DRIVER ENTRANT/ENGINE STATUS
1 H.CASTRO-NEVES Marlboro Team Penske/Honda 106.627mph
2 G.DE-FERRAN Marlboro Team Penske/Honda 1.568sec
3 P.CARPENTIER Player's/Forsythe Racing Team/Ford Cosworth 2.548sec
4 P.TRACY Team KOOL Green/Honda 5.326sec
5 T.KANAAN Mo Nunn Racing/Honda 6.155sec
6 R.MORENO Patrick Racing/Toyota 6.703sec
7 A.TAGLIANI Player's/Forsythe Racing Team/Ford Cosworth 7.537sec
8 C.FITTIPALDI Newman/Haas Racing/Toyota 11.322sec
9 O.SERVIA Sigma Autosport/Ford Cosworth 14.561sec
10 C.DA-MATTA Newman/Haas Racing/Toyota 15.247sec
11 M.GIDLEY Target Chip Ganassi Racing/Toyota 15.938sec
12 S.DIXON PacWest Racing Group/Toyota 16.336sec
13 B.JUNQUEIRA Target Chip Ganassi Racing/Toyota 17.001sec
14 M.GUGELMIN PacWest Racing Group/Toyota 21.843sec
15 M.WILSON Arciero-Blair Racing/Ford Cosworth 23.739sec
16 D.FRANCHITTI Team KOOL Green/Honda 49.669sec
17 M.JOURDAIN Jr. Herdez Bettenhausen/Ford Cosworth 1Lap
18 S.NAKANO Fernandez Racing/Honda 1Lap
19 A.ZANARDI Mo Nunn Racing/Honda 3Laps
20 K.BRACK Shell Team Rahal/Ford Cosworth 3Laps
21 T.TAKAGI Derrick Walker Racing/Toyota 11Laps
22 A.FERNANDEZ Fernandez Racing/Honda 33Laps
23 J.VASSER Patrick Racing/Toyota 49Laps
24 M.PAPIS Miller Team Rahal/Ford Cosworth 53Laps
25 B.HERTA Forsythe Championship Racing/Ford Cosworth 69Laps
26 M.ANDRETTI Team Motorola/Honda 78Laps
(参考:1mile=1.609344km)