F1世界選手権 全日本GT選手権ロードレース世界選手権スーパーバイク世界選手権全日本ロードレース選手権モトクロス世界選手権全日本モトクロス選手権AMA スーパークロストライアル世界選手権全日本トライアル選手権ル・マン/マン島/鈴鹿8耐
Honda ホームページへ
MotorSports
HondaRacing Topへ
Honda Racing CART
スケジュールへ ランキングへ
2001 CARTチャンピオンシップシリーズ
  第12戦 シカゴ(イリノイ州)
 
  2001年 7月29日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:晴れ 気温:34℃  
     
  ジル・ド・フェランが3位入賞!今季3度目の表彰台を獲得!
HondaV8ターボエンジンはトップ10に合計5台が入る!
 
 
 
3位入賞、ド・フェランの走り Honda勢がフロントローを独占、シカゴのスタート 今季3度目の表彰台、ド・フェラン 一時は3位まで順位を上げた中野
 
 

シリーズ第12戦はイリノイ州シカゴ郊外にあるシカゴ・モータースピードウェイで午後3時にスタート。ポールポジションからスタートしたトニー・カナーンを、エリオ・カストロネベスが48周目にパスするなど、前半はHonda勢がトップ争いを展開。最多リードラップを築いたカストロネベスだったが、123周目の再スタートで出遅れて後退。その後ダリオ・フランキッティがトップに立つが、終盤のピットインの際にピットロード速度違反でペナルティ。また、4位まで上がっていた中野も204周目にピットレーンで痛恨の燃料切れとなってしまった。レースは211周目の再スタートで3位に上がったジル・ド・フェランが今季3回目となる表彰台を獲得。

 
   

第12戦はイリノイ州シカゴのダウンタウンから車で20分ほどの街、シセロにあるシカゴ・モーター・スピードウェイで開催。シリーズ開催は99年から数えて今年で3回目。今シーズン最後のショートオーバルでのレースとなる。

予選 7月28日(土)
一台ずつによるシングルカークオリファイ方式で行われた土曜日の予選は、前戦のミシガン同様、途中から降り出した雨のために一時中断。しかし今回は雨が止んで再開となり、23.145秒のベストタイムをマークしたトニー・カナーンが今シーズン初、シリーズ通算2回目のポールポジションを獲得。オーバルでの初ポールである。97年のインディライツシリーズでチームメイトだったエリオ・カストロネベスが0.003秒差で2番手を確保。今季6度目のフロントロースタートとなる。さらにエイドリアン・フェルナンデスが23.203秒で3番グリッドを確保。予選トップ3のグリッドを独占したHonda勢は5番手にアレックス・ザナルディ、10番手にダリオ・フランキッティと、合計5台のマシンがトップ10に入る大健闘を見せた。昨年のシリーズ・チャンピオン、ジル・ド・フェランは12位。日本期待の中野信治は16位、マイケル・アンドレッティが17位でポール・トレイシーは22番手からのスタートとなる。

決勝 7月29日(日)
気温が34度まで上昇した決勝日、午後3時3分にグリーンフラッグが振られて225周の決勝レースがスタート。オープニングラップからポールポジションのトニー・カナーンがリードしていたが、48周目にカストロネベスがパスし、Honda勢同士のトップ争いとなったレース序盤。

速いペースでレースが進む中、64周に渡ってレースをリードし、最多リードラップ賞を獲得したエリオ・カストロネベスだったが、113周目に出されたフルコースコーション後、121周目の再スタートでK.ブレックにトップを譲ってしまう。ここでアレックス・ザナルディもすかさず2位にポジションアップ、エリオ・カストロネベスは3位まで後退することに。

後半に入り、各チームがそれぞれのピットストップのタイミングを計るなか、169周目にダリオ・フランキッティがトップに立ってレースをリードする。このままのポジションを維持すればポイントリーダーとなるダリオ・フランキッティだったが、188周目のピットインの際に痛恨のピットロード速度違反。ピットロード走行のペナルティを受け、大きく後退してしまった。

そのころ151周目にピットストップを済ませ、ライバルのK.ブレック、P.カーパンティエとともに2ストップ作戦をとったジル・ド・フェランが、201周目に出されたフルコースコーションのあと、211周目の再スタートで3位に浮上。ルーキーのS.ディクソンからの執拗なアタックも冷静にかわし、ポジションをキープする。

最終的に上位の2台にはとどかなかったものの、ジル・ド・フェランは3位を守ったままチェッカーを受けフィニッシュ。今シーズン3度目の表彰台を獲得し、ランキング5位に浮上した。現在、ポイントランキングでは2位から5位までがHondaのドライバーで占められる。これでHondaV8ターボエンジンは今シーズン、12戦中11戦で表彰台を獲得した。

今回予選16番手からのスタートとなった中野信治は、レース後半にむけ徐々にポジションをアップ。188周目には4位に、そして197周目には3位まで順位を上げる。しかしチェッカーまであと20周のところでイエローとなり、ピットがクローズ。これで予定していた周に燃料補給ができなくなり、ピットレーンで無念の燃料切れ。なんとかピットへたどり着いてコースに復帰するが、大きく順位を下げてしまう。シリーズ初表彰台の可能性を目前にした中野信治だったが、今回は16位完走という結果に終わった。

 
 

G.ド・フェラン(3位)
今朝のウォームアップでのセッティングがあまり良くなかったので、思い切ってすべてをもとにもどしたら、直線でのスピードがよみがえったんだ。序盤は後半に備えて燃費を節約して2度目のストップのあとはスピードアップすることができた。チームワークのおかげだよ。

H.カストロネベス(7位)
マシンの調子はとても良かったけど周回遅れに手間取ってしまったり、再スタートでタイヤが冷えていたりでアンラッキーだった。まあポイントが獲れたからよかったけど、もっと上位を狙えたレースだったね。次回のミド‐オハイオは得意なコースだから良い結果を期待してほしい。

T.カナーン(8位)
スタート直後はアンダーステア気味だったけど、最初のストップで調整したら良くなった。レース中は何度も周回遅れに悩まされたよ。そのお陰であまり良いレースができなかったのは残念だ。周回遅れのコントロールはCARTオフィシャルに頼るしかないんだ。

A.ザナルディ(9位)
今日は楽しいレースとは言えないものだった。ひとつはハンドフォードデバイスのせいでマシンが非常にナーバスになってしまうことで、もうひとつは周回遅れだ。CARTオフィシャルはもっと積極的に周回遅れをコントロールすべきだと思う。

A.フェルナンデス(10位)
スタート直後は良かったハンドリングも、次第にオーバーステアになった。その後調整したものの、思うようなハンドリングを得ることはできなかった。今日のレースは後半のフルコースコーションとピットストップのタイミングが大きな要素だったようだね。

P.トレイシー(12位)
今日はただグルグルと周回を重ねていっただけという感じのレースだったかな。1ポイント獲得できたのも、前の1台が最終ラップでガス欠したからだ。みんな一生懸命になって仕事をしたけれど、それに見合った結果が出なくて、なんだか悔いの残る一日だったよ。

D.フランキッティ(15位)
レース序盤で燃料系のトラブルが発生したので、早めのストップを行った。後半タイミング良くフルコースコーションがでたので順位を挽回できたけど、そのあとのストップでなぜかスピードセンサーがリセットしてしまい、スピード違反になってしまったんだ。勝てると思ったのについてないよ。

中野 信治(16位)
今年はほんとうについていないレースが多いですね。いざ自分がピットストップをしようとしたらフルコースコーションでピットロードが閉鎖され、そのために燃料切れとなってしまいました。今日は4位に入れるはずだっただけに、とても残念です。

M.アンドレッティ(24位)
残念な結果だ。ハンドリングは決して良いとは言えなかったけど、それでもトップグループのスピードについて行くことができたから、ポイントを獲ることは可能だったと思う。2戦連続でのノーポイントは痛いよ。なんとか次回に向けて体制を立て直す必要がある。

朝香充弘HPD副社長
勝てるレースを失って、残念としか言いようがありません。しかしながらジルががんばって3位に入り、ポールポジションと最多リードラップを1点ずつとったことで、マニュファクチャラーのポイントでは2位に20点も差をつけています。この調子を後半も維持していきたいですね。

 
       
 
     
  CARTチャンピオンシップ 第12戦 結果表  
 
POS DRIVER ENTRANT/ENGINE STATUS
1 K.BRACK Shell Team Rahal/Ford Cosworth 132.031mph
2 P.CARPENTIER Player's/Forsythe Racing Team/Ford Cosworth 4.480sec
3 G.DE-FERRAN Marlboro Team Penske/Honda 5.190sec
4 S.DIXON PacWest Racing Group/Toyota 5.563sec
5 M.GIDLEY Target Chip Ganassi Racing/Toyota 9.651sec
6 A.TAGLIANI Player's/Forsythe Racing Team/Ford Cosworth 13.037sec
7 H.CASTRO-NEVES Marlboro Team Penske/Honda 13.597sec
8 T.KANAAN Mo Nunn Racing/Honda 14.558sec
9 A.ZANARDI Mo Nunn Racing/Honda 17.157sec
10 A.FERNANDEZ Fernandez Racing/Honda 20.914sec
11 T.TAKAGI Derrick Walker Racing/Toyota 21.199sec
12 P.TRACY Team KOOL Green/Honda 22.098sec
13 M.PAPIS Miller Team Rahal/Ford Cosworth 39.483sec
14 J.VASSER Patrick Racing/Toyota 1Lap
15 D.FRANCHITTI Team KOOL Green/Honda 1Lap
16 S.NAKANO Fernandez Racing/Honda 1Lap
17 B.JUNQUEIRA Target Chip Ganassi Racing/Toyota 2Laps
18 O.SERVIA Sigma Autosport/Ford Cosworth 2Laps
19 C.DA-MATTA Newman/Haas Racing/Toyota 2Laps
20 R.MORENO Patrick Racing/Toyota 2Laps
21 B.HERTA Forsythe Championship Racing/Ford Cosworth 3Laps
22 M.GUGELMIN PacWest Racing Group/Toyota 5Laps
23 M.JOURDAIN Jr. Herdez Bettenhausen/Ford Cosworth 36Laps
24 M.ANDRETTI Team Motorola/Honda 38Laps
25 C.FITTIPALDI Newman/Haas Racing/Toyota 123Laps
(参考:1mile=1.609344km)