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2001 CARTチャンピオンシップシリーズ
  第11戦 ミシガン500(ミシガン州)
 
  2001年 7月22日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:晴れ 気温:31℃  
     
  フランキッティが追い上げて2位表彰台、ランキング2位に上がる!
Hondaは依然マニュファクチャラーズランキング首位をキープ!
 
 
 
2位のフランキッティはランキングも2位浮上 前半に遅れをとったトレイシーも7位まで挽回 予選8番手からの中野は惜しくもリタイヤ ポディアムのフランキッティ
 
 

第11戦は一周2マイルのミシガン・スピードウェイで戦われる500マイルレース。午後1時47分にスタートし、レース序盤は予選18番手からスタートしたマイケル・アンドレッティがスタートから猛然とダッシュしてポジションアップ。しかし後半の185周目に3位走行中にメカニカルトラブルで無念のリタイアに終わる。代わってHonda勢のトップとなったのはダリオ・フランキッティ。雨のために最後尾の25番手スタートとなったダリオ・フランキッティはチームクルーの迅速なピットワークにも助けられて上位へ進出。最終ラップはグランドスタンドの観客が総立ちで見守る中、トップから約0.2秒差、3位とは写真判定の結果約5センチ差でゴールしていた。

 
   

第11戦は一周2マイルのスーパー・スピードウェイで開催される500マイルレース。今年から改良が加えられたリアウイング、ハンドフォードデバイスの装着によって最高速度が抑えられ、よりエキサイティングなサイドバイサイドの戦いとなった。

予選 7月21日(土)
土曜日午後、予定どおり始まったシングルカー・クオリファイだったが、最初の8名のドライバーがタイムアタックを終えたあとに雨が降りだし、予選セッションは中止となる。そのため決勝レースのスターティンググリッドは土曜日朝の公式プラクティスのタイムを基準に決められた。Honda勢のトップは昨年のポールウイナー、ポール・トレイシーでタイムは31.609秒。そのすぐうしろには99年の勝者トニー・カナーンが31.626秒で5番手。中野信治が8番手、ジル・ド・フェラン11番手と続く。97年の勝者アレックス・ザナルディは今回14番グリッドからのスタート。87年と89年の勝者で、昨年は僅差で優勝を逃したマイケル・アンドレッティは18番手に収まる。以下エリオ・カストロネベスが19番手、エイドリアン・フェルナンデスが20番手、そしてダリオ・フランキッティは25番手からのスタートとなった。

決勝 7月22日(日)
午後1時47分にグリーンフラッグが振り下ろされ、250周の決勝レースがスタート。オープニングラップからスリップストリームを駆使したパッシングシーンが展開する。15周を過ぎた時点でマイケル・アンドレッティが17番手から7位へ、ダリオ・フランキッティが25位から14位へと大幅にポジションアップする。逆に予選4番手からスタートし、安定したスピードでトップグループを走行していたポール・トレイシーは、38周目のピットインで燃料ホースがうまく作動せず、大きく順位を落としてしまった。

フルコースコーションもなくハイペースですすむレース前半、前回の第10戦で優勝したマイケル・アンドレッティはトップ5で走行し、連覇のチャンスを狙う。ところが101周目のフルコースコーション下でのピットストップでリアウイングのフラップが緩んでしまい、3周目に再びピットインを余儀なくされて13位までポジションを落とす。反対に最下位からスタートしたダリオ・フランキッティは折り返し点に差し掛かる120周目に、4位までポジションアップしてきた。

ほぼ毎周に渡ってトップが目まぐるしく入れ替わる中、レース後半に入った185周目にマイケル・アンドレッティのマシンにトラブルが発生。スローダウンしたマシンをピットへ入れるが、なす術もなくレースを断念。

チェッカーまで残り18周のところで、トップグループにアクシデントが発生。間一髪のところで回避したダリオ・フランキッティは、フルコースコーションのあとにグリーンフラッグが振られると、残り11周にラストスパートをかける。3台のマシンが横一列に並んで迎えた最終ラップ。トップ5台の誰が優勝してもおかしくない超接近戦で、ダリオ・フランキッティはトップと0.243秒差、横に並んだM.ジョルダインJr.をわずか2インチ(約5センチ)差で抑え、2位でフィニッシュ。ダリオ・フランキッティは第9戦の優勝を含む今シーズン3度目の表彰台を獲得し、ポイントランキングでもトップのK.ブレックにあと2ポイントと迫る2位まで差を詰めた。

さらに前半に遅れをとったポール・トレイシーも最終的に7位まで挽回。Hondaはマニュファクチャラーズポイントで2位以下との差を20ポイントと引き離す結果となった。

今回予選8番手とまずまずの位置からスタートした中野信治は、スタートからややアンダーステア気味だったマシンのため順位を下げてしまう。最初のピットストップでウイングを調整して徐々にポジションを上げていき、中盤までにポイント圏内まで復帰。しかし151周目、メカニカルトラブルにみまわれ惜しくも完走ならず。22位でのフィニッシュとなった。

 
 

D.フランキッティ(2位)
最後尾からのスタートは今回が初めてだった。とにかく周回遅れにならないよう序盤から積極的に順位を上げていったよ。ピットストップの度に調整してマシンのバランスは良くなっていたからね。シリーズランキングでも2位に上がれたし、後半戦でもこの好調さを保っていきたい。

P.トレイシー(7位)
最初のピットストップで燃料補給のトラブルが起こった時はまいったね。マシンそのものの調子はとても良かっただけに悔やまれる。いつでもトップに立てるぐらい乗れていたから。それで一時3周遅れにまでなったけど、ここまで挽回できてよかったよ。

H.カストロネベス(8位)
スタート直後はダウンフォースが足りなくてちょっと苦労した。最初のピットストップで調整をしたあとはだいぶバランスが良くなって思うように走ることができた。まあこれも試練ってところかな。結果的にポイントも獲れたことで、これからの後半戦が楽しみだね。

M.アンドレッティ(19位)
今日はかなり調子が良かったのでトップ3はいけると思っていた。レースは気温が高かったことと、接近戦が続いたことでタフなものになったね。残念な結果に終わったけど、くよくよしていられない。次のシカゴ戦に賭けるさ。

A.ザナルディ(20位)
最初から充電機能が低下していたようで、トラブルは時間の問題だったようだ。マシンのバランスもよくて結構楽に走ることができたのにね。そのまま後半の100マイルに賭けようと思っていたけど結局ダメだった。チームはとても良い仕事をしている。今日は運がなかっただけさ。

T.カナーン(21位)
勝てるマシンだっただけに非常に残念だよ。レース中にトップを走行している時でも結構余裕があったんだ。そしたらトラブルさ。ついてないよね。でもこのチームで優勝するのはもう間近だと思っている。絶対に諦めず、必ず勝利をモノにして見せるよ。

中野 信治(22位)
マシンはスタートから特に大きな問題はありませんでした。ただちょっとアンダーステア気味だったので、最初のピットストップで調整したら問題は解決しました。長丁場のレースだったので焦らず様子を見ていたんですが、メカニカルトラブルではね。運がなかったけれど、学ぶことも多かったと思います。

G.ド・フェラン(24位)
レース前半、マシンはまあまあの状態だった。とにかく最後まで残り、なんとしてもポイントを獲りたかったんだ。ピットストップも完璧だった。でもコックピット内で何かが異常に加熱し、何が起こったのか良く分からないけど、そのあと完全にパワーダウンして万事休すだった。

A.フェルナンデス(25位)
残念のひとことだ。マシンは絶好調だったし、集団の中でも自由自在に走ることができた。序盤にミスを犯さずいけば、かなりのところまで行けたと思う。でも急にエンジンから異常なノイズが発生して、バラついたと思ったら途端にパワーダウンさ。打つ手もなかったよ。

朝香充弘HPD副社長
これが500マイルレースだというのがよく分かる内容でした。今回も最後尾から追い上げて2位に入ったのは、大変良かったと思います。優勝できなかったのは残念ですが、2位に入る我慢強さと、耐久性を示すことができました。少し女神が微笑んでくれたようで、うれしいですね。

 
       
 
     
  CARTチャンピオンシップ 第11戦 結果表  
 
POS DRIVER ENTRANT/ENGINE STATUS
1 P.CARPENTIER Player's/Forsythe Racing Team/Ford Cosworth 171.498mph
2 D.FRANCHITTI Team KOOL Green/Honda 0.243sec
3 M.JOURDAIN Jr. Herdez Bettenhausen/Ford Cosworth 0.243sec
4 B.HERTA Forsythe Championship Racing/Ford Cosworth 0.445sec
5 C.DA-MATTA Newman/Haas Racing/Toyota 0.516sec
6 A.TAGLIANI Player's/Forsythe Racing Team/Ford Cosworth 1Lap
7 P.TRACY Team KOOL Green/Honda 1Lap
8 H.CASTRO-NEVES Marlboro Team Penske/Honda 1Lap
9 B.JUNQUEIRA Target Chip Ganassi Racing/Toyota 1Lap
10 S.DIXON PacWest Racing Group/Toyota 2Laps
11 O.SERVIA Sigma Autosport/Ford Cosworth 2Laps
12 R.MORENO Patrick Racing/Toyota 2Laps
13 T.TAKAGI Derrick Walker Racing/Toyota 2Laps
14 M.GIDLEY Target Chip Ganassi Racing/Toyota 4Laps
15 M.GUGELMIN PacWest Racing Group/Toyota 4Laps
16 M.PAPIS Miller Team Rahal/Ford Cosworth 18Laps
17 K.BRACK Shell Team Rahal/Ford Cosworth 18Laps
18 C.FITTIPALDI Newman/Haas Racing/Toyota 46Laps
19 M.ANDRETTI Team Motorola/Honda 65Laps
20 A.ZANARDI Mo Nunn Racing/Honda 71Laps
21 T.KANAAN Mo Nunn Racing/Honda 76Laps
22 S.NAKANO Fernandez Racing/Honda 99Laps
23 J.VASSER Patrick Racing/Toyota 121Laps
24 G.DE-FERRAN Marlboro Team Penske/Honda 153Laps
25 A.FERNANDEZ Fernandez Racing/Honda 235Laps
26 M.WILSON Arciero-Blair Racing/Ford Cosworth
(参考:1mile=1.609344km)