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2001 CARTチャンピオンシップシリーズ
  第8戦 ポートランド(オレゴン州)
 
  2001年 6月24日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:雨 気温:17℃  
     
  雨で大波乱の展開となった決勝レースで、フランキッティが6位入賞
依然Hondaがマニュファクチャラーズ・タイトルを堅持
 
 
 
Honda勢で最高位の6位となったフランキッティ 8位となったアンドレッティ 13位のド・フェラン 初日の総合順位で6番手となった中野、決勝22位
 
 

今季2回目の常設ロードコースでの開催となる第8戦がオレゴン州のポートランド・インターナショナル・レースウェイで開催。あいにくの雨となった決勝は滑りやすい路面のため序盤からスピンするマシンが相次ぎ、フルコースコーションが続出する。予選13番手からスタートしたポール・トレイシーとチームメイトのダリオ・フランキッティが16周目に2位と3位に上がるが、34周目のピットレーンで他車と接触したトレイシーはサスペンションを破損。フランキッティも38周目に接触し、ポジションダウンする。後半になって徐々に順位を挽回したフランキッティが6位入賞。またマイケル・アンドレッティが8位に入り、ランキング3位へと浮上した。

 
   

第8戦は開幕戦のモンテレー以来、今シーズン2度目となる常設ロードコースでのレース。ダウンタウンから20分ほどのデルタパーク内にある一周1.969マイル、10ターンで構成されるコースは、シケインあり高速コーナーありの理想的なレイアウトだ。

予選 6月23日(土)
昨年のポートランドでポールポジションを獲得したエリオ・カストロネベスが金曜日と土曜日の朝のプラクティスでトップタイムをマーク、期待のかかった予選では57.944秒のタイムで2列目3番グリッドを確保した。またダリオ・フランキッティが58.075秒で5番手を確保。前回のデトロイトの予選でのスピンによるペナルティのため、8分間の走行タイムをロスしたポール・トレイシーは58.443秒で13位。また1999年と2000年の2年連続ポートランド覇者、ジル・ド・フェランはアンダーステアに悩まされて15位。以下Honda勢は全体的にシャシーセットアップに苦しみ、マイケル・アンドレッティが16位、中野信治18位、トニー・カナーン21位、エイドリアン・フェルナンデス23位と続く。さらに1997年と1998年のシリーズチャンピオンで、1996年と1998年のポートランド・ウイナー、アレックス・ザナルディは不本意ながら26番手からのスタートという結果となった。

決勝 6月24日(日)
あいにくの雨模様となった決勝レース、午後12時58分に各マシンがコースイン。ところがウォームアップラップで昨年の覇者ジル・ド・フェランがスピンし、フロントウイングにダメージを負ってしまう。ジル・ド・フェランがピットへと向かう中、グリーンフラッグが振られてレースはスタートしたが、ターン4でチームメイトのエリオ・カストロネベスがスピン。さらにバックストレート手前でトニー・カナーン、アレックス・ザナルディを含む3台が巻き込まれるアクシデントが発生。レースは1周目から波乱の幕開けとなった。

その後もウエットコンディションでスピンするマシンが続出する中、予選13番手からスタートしたポール・トレイシーがチームメイトのダリオ・フランキッティとともに徐々に順位を上げ、16周目には2番手と3番手までポジションを上げる。ところが34周目、7回目のフルコースコーション下のピットレーンで他車と接触したポール・トレイシーはサスペンションを破損して大きく後退。マシンを修復しコースへ復帰したものの、その後リタイアを余儀なくされる。

ここで代わってHonda勢トップとなったダリオ・フランキッティだったが、38周目にB.ハータと接触。10位まで後退してしまったダリオ・フランキッティだが、43周目には6位まで挽回。ベテランのマイケル・アンドレッティも後半8位まで上がる。

ウエットコンディションの上、序盤から中盤にかけ合計9回、25周ものフルコースコーションが発生したレースは、結局2時間のタイムレースになることが決定。レース終盤、ルーキーのS.ディクソンを下したダリオ・フランキッティは6位のポジションを守ってレースを終了、ランキングでも6位へ浮上した。今回のレースで全体にポイント差が縮まったが、エリオ・カストロネベスとマイケル・アンドレッティはそれぞれランキング2位と3位を維持。Hondaは依然マニュファクチャラーズ・ランキングトップを守っている。

初日のプラクティスで5位に入り、好調なスタートを切った中野信治は18番手からスタート。だがその直後のターン1で後ろから追突されて後退。何とか順位を挽回すべく3周目に早めのピットストップを行うが、追突の際に生じたマシンのバランス悪化は直らず、その後40周目にターン7でコースアウト。右サスペンションに致命的なダメージを受け、無念のリタイアとなってしまった。

 
 

D.フランキッティ(6位)
とにかく長い一日だった。グリップがかなり低くて、ちょっとでもリズムをはずすともうだめなんだ。それに途中からヘルメットバイザーが曇り始めて視界が最悪だったせいで、ブレーキングポイントをミスし、ブライアン(ハータ)に突っ込んでしまった。とにかくポイントが取れただけでもよかったよ。

M.アンドレッティ(8位)
ひどいコンディションだったね。でも何とか頑張ったおかげでポイントを獲ることが出来てよかった。ずっとスムーズにドライブすることを心がけてタイヤを温存するようにした。後半、路面がドライになるにつれて、コントロールが難しくなっていったんだ。長い一日だったよ。

G.ド・フェラン(13位)
スタートの前にどの程度グリップがあるかを確かめようとして、気が付いたらマシンが横を向いてコースアウトだ。破損したフロントノーズを交換するためピットへ入ったが、順位を22位まで落とした。いったん10位まで挽回したけど、その後またスピンしてしまったよ。チームには申し訳ないと思っている。次のクリーブランドで全力を尽くすしかない。

H.カストロネベス(17位)
スタート時は慎重に様子を見ながら走るように心がけていたけれど、実際にはコースアウトしてしまった。そこからは一旦燃料を補給してタイミングをずらす作戦にでた。ところがあまりにもフルコースコーションが多くて、うまくいかなかったね。でも、ケニー(ブレック)も上位でフィニッシュ出来なかったから、それほどポイント差が開かずに助かった。

A.フェルナンデス(19位)
路面は非常に滑りやすくて簡単にミスを誘発する状態だった。出来るだけ辛抱強くスムーズに走行するように気をつけた。とにかくコース上にとどまることすら困難だったからね。今日のようなレースはリードラップに残っていることが出来れば十分、といったところかな。

P.トレイシー(21位)
前半はとても調子が良かった。スタートも抜群だったし1周目で6位までジャンプアップしたんだ。そのあとはフルコースコーションの連続でここでも順位を上げた。でもピットを出るときに滑ってしまい、ジュンケイラのマシンに当たってしまった。なんとかマシンを修復してポジションアップを試みたけど、今度はモゥ(グージェルミン)にヒットされてしまった。

中野 信治(22位)
1周目は何が起こったのか全く分かりませんでした。後ろからヒットされてスピンしてしまい、そのせいでリアウイングが破損してマシンが極端にナーバスになってしまいました。あと2回のスピンは自分のミスです。チームには大変申し訳ないと思っています。

T.カナーン(24位)
前を行くマシンを避けるため、左側に寄ってちょうどラインに戻った瞬間、ギドリィに当てられてしまった。そこまではまだ良かったんだけど、その後マシンがスピンしたところへアレックス(ザナルディ)が突っ込んできた。後からスタートするとロクな事が無いね。

A.ザナルディ(26位)
金曜日、土曜日とかなり苦労したので、今日の決勝では良い結果を望みたかった。朝のウォームアップでは3番手だったし、これなら何とか行けそうな手ごたえがあったんだ。しかし予期せぬアクシデントで、これはどうにも避けることが出来なかった。とても残念な結果だ。

 
       
 
     
  CARTチャンピオンシップ 第8戦 結果表  
 
POS DRIVER ENTRANT/ENGINE STATUS
1 M.PAPIS Miller Team Rahal/Ford Cosworth 74.606mph
2 R.MORENO Patrick Racing/Toyota 1.472sec
3 C.FITTIPALDI Newman/Haas Racing/Toyota 3.612sec
4 M.WILSON Arciero-Blair Racing/Ford Cosworth 11.476sec
5 P.CARPENTIER Player's/Forsythe Racing Team/Ford Cosworth 12.039sec
6 D.FRANCHITTI Team KOOL Green/Honda 12.571sec
7 S.DIXON PacWest Racing Group/Toyota 13.141sec
8 M.ANDRETTI Team Motorola/Honda 13.840sec
9 O.SERVIA Sigma Autosport/Ford Cosworth 19.176sec
10 C.DA-MATTA Newman/Haas Racing/Toyota 19.618sec
11 K.BRACK Shell Team Rahal/Ford Cosworth 19.731sec
12 A.TAGLIANI Player's/Forsythe Racing Team/Ford Cosworth 20.531sec
13 G.DE-FERRAN Marlboro Team Penske/Honda 22.985sec
14 B.HERTA Zakspeed/Forsythe Racing/Ford Cosworth 33.189sec
15 M.JOURDAIN Jr. Herdez Bettenhausen/Ford Cosworth 36.710sec
16 J.VASSER Patrick Racing/Toyota 47.645sec
17 H.CASTRO-NEVES Marlboro Team Penske/Honda 1Lap
18 T.TAKAGI Derrick Walker Racing/Toyota 4Laps
19 A.FERNANDEZ Fernandez Racing/Honda 4Laps
20 M.GUGELMIN PacWest Racing Group/Toyota 33Laps
21 P.TRACY Team KOOL Green/Honda 34Laps
22 S.NAKANO Fernandez Racing/Honda 38Laps
23 B.JUNQUEIRA Target Chip Ganassi Racing/Toyota 42Laps
24 T.KANAAN Mo Nunn Racing/Honda 75Laps
25 M.GIDLEY Target Chip Ganassi Racing/Toyota 76Laps
26 A.ZANARDI Mo Nunn Racing/Honda 76Laps
(参考:1mile=1.609344km)