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2001 CARTチャンピオンシップシリーズ
  第6戦 ミルウォーキー(ウィスコンシン州)
 
  2001年 6月3日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:曇り 気温:16℃  
     
  マイケル・アンドレッティが2位入賞、今季初の表彰台を獲得!
Hondaがマニュファクチャラーズポイントで単独トップに立つ!
 
 
 
2位入賞、アンドレッティの走り フェルナンデスは5位 ポディアムのアンドレッティ 中野は16位で完走
 
 

今回が記念すべきチャンプカー100戦目となったザ・ミルウォーキー・マイル。第6戦は曇り空の下、午後3時にスタート。1周目のターン1でランキング2位のエリオ・カストロネベスがトップのK.ブレックと接触したあと、C.ダ・マッタとクラッシュ。更に再スタート後の11周目、ポール・トレイシーがターン1で単独スピンするなど、早々に戦列を離れてしまう。この2回のフルコースコーションのあと、2位に上がったマイケル・アンドレッティがK.ブレックと激しいトップ争いを展開。これにルーキーのS.ディクソンを加えた三つ巴の戦いの中アンドレッティは2位を守り、今季初の表彰台を獲得。ホンダはマニュファクチャラーズポイントで単独トップとなった。

 
   

シリーズ第6戦は、CARTシリーズ中最も古い歴史を持つオーバル、ザ・ミルウォーキー・マイルで開催。1800年後半に競馬場として開設されたコースは、その後1933年に最初のチャンプカーのレースが行われ、今回が記念すべきチャンプカー100戦目のレースとなる。

予選 6月2日(土)
土曜日に予定されていた予選が雨で中止となったため、決勝レースのスターティンググリッドは第5戦までのポイントランキングをもとに決定された。金曜日のプラクティスセッションではトップタイムをマークしたエリオ・カストロネベスだったが、今回はフロントロー2番グリッドからのスタート。その真後ろの4番手にはポール・トレイシー、そしてジル・ド・フェラン6番手、トニー・カナーン7番手、このミルウォーキーで過去5回優勝しているマイケル・アンドレッティが10番グリッドと、Honda勢は5台のマシンが上位10番グリッドからのスタートとなる。以下ダリオ・フランキッティが11番手、アレックス・ザナルディ15番手。金曜日のプラクティスで8番手のタイムをマークし、好調なスタートを切った中野信治は今回16番グリッド。エイドリアン・フェルナンデスは23番グリッドからのスタートとなる。

決勝 6月3日(日)
曇り空の下、午後3時7分にスタートした決勝レース。2番手からスタートしたエリオ・カストロネベスがターン1で一気にトップを狙うがK.ブレックは譲らず2台のマシンは接触。バランスを崩したエリオ・カストロネベスは後続のマシンと激突して大破し、早々にリタイアとなってしまう。さらに11周目の再スタート直後、今度はポール・トレイシーがターン1で単独スピンしてクラッシュ。レースは開始早々フルコースコーションの連続という波乱の幕開けとなった。

序盤のフルコースコーションの後、21周目にジル・ド・フェランをパスして2番手に上がったマイケル・アンドレッティは、81周目にトップのK.ブレックを捉えターン1でパス、一躍トップに踊り出る。

4度目のフルコースコーションが発生した135周目、最後まで走りきれる燃料を積むために上位陣が一斉にピットへ。マイケル・アンドレッティがK.ブレックより速いタイムでピットアウトし、トップでコースに復帰。後続を引き離しにかかり、170周目にはその差を1秒以上とする。

ところが後半に入り、シャシー・バランスが崩れ始めたマイケル・アンドレッティはアンダーステア気味のマシンにてこずり、なかなかスピードアップが出来ず183周目にK.ブレックに先行を許してしまう。191周目にオーバーテイクを試み2台のマシンはサイドバイサイドとなるが順位は変わらず、マイケル・アンドレッティは2位をキープして終盤にすべてを賭ける。

205周目にターン3でアクシデントが発生、ゴールまで残り8周のところで再スタートとなるが、燃料ギリギリのマイケル・アンドレッティはフルパワーをかけられない。それでも後続の追撃を最後まで振りきり、今シーズン初の表彰台となる2位でフィニッシュ。優勝こそ逃したものの、Hondaはマニュファクチャラーズポイントで単独トップとなった。

朝のウォームアップセッションでクラッシュを喫し、Tカーで16番グリッドからのスタートとなった中野信治は、オーバーステアに悩まされながらも、終盤9位までポジションをアップ。ポイント圏内で走行を続けた中野信治だったが、207周目に燃料補給を強いられピットイン。順位を大きく下げ、最終的に16位で完走となった。

 
 

M.アンドレッティ(2位)
妙なレースだった。レース中盤までは皆燃料をセーブする走りで様子をみたが、後半ペースアップした辺りから、急にアンダーステアに悩まされた。ケニー(K.ブレック)に簡単にパスされたのはそのためだ。ピットで抜き返したけど、そのあと抑えることが出来なかった。

A.フェルナンデス(5位)
やっとポイントを獲得できて嬉しいよ。スタートポジションを考えると、この結果は上出来だ。ピット戦略のおかげだね。Hondaエンジンの燃費はとても良く、最後のピットストップでは燃料補給のみだったので、タイムを短縮し、ポジションを上げることが出来た。

T.カナーン(6位)
マシンの調子はとても良くて、何も調整する必要が無いぐらいだった。だけど今日のレースでは燃料をセーブする作戦だったので、思い切ってライバル達をパスする機会が無かったのは非常に残念だ。自分にとっては我慢のレースだったよ。

G.ド・フェラン(7位)
今回のレースはとてもタイトで、オーバーテークが難しかったね。一時は3位を走っていたが、ジミー(バッサー)と接触しそうになり、失速してしまった。また2回目のピットストップでエンジンをストールしたのも痛かったよ。それがなければ5位以内に入っていたのにね。

D.フランキッティ(9位)
最初のアクシデントの際にコース上に破片が散乱して、それを避けようとしたら6〜7台にパスされた。ピットストップでレブリミッターをリセットし忘れ、2回もエンジンストールしてしまった。後半追い上げることが出来たけど、思いどおりの結果が得られずとにかく残念だ。

A.ザナルディ(11位)
2ポイントを獲るために相当苦労したよ。それでもこの結果は過去の優勝にも勝るとも劣らない価値がある。アンダーステア気味なマシンだったが、パスが難しいこのコースでも何度かパスできたのは良かった。ただ、センサーの誤作動でペナルティを食らったのは残念だったね。

中野 信治(16位)
午前中のウォームアップでミスを犯してしまい、マシンを大破してしまいました。マシンの調子は上出来だったので、非常に残念です。チームクルーがすぐにTカーをセットアップしてくれたお陰で、なんとか決勝を走ることができました。今回は色々と勉強になるレースでした。

P.トレイシー(24位)
たぶんオープニングラップのアクシデントの時に接触し、マシンに何らかのダメージがあったんだと思う。再スタート後のターン1でいきなりコントロールを失ってしまった。もともとここでのレースはとても好きで、マシンも好調だっただけにこのような結果は非常に残念だ。

H.カストロネベス(26位)
ケニー(ブラック)のブレーキングが少し早く、タイヤとタイヤが当たってしまった。それでバランスを崩し、なんとか体制を整えることができそうだったが、後続に接触されてそれで終わってしまったよ。クルーががんばってとてもいいマシンに仕上がっていただけに、残念。

朝香充弘HPD副社長
今回は序盤にエリオやポールがいなくなって残念でしたが、それをマイケルがしっかりカバーしてくれて、とても心強いものを感じました。また、マイケルが2位に入ったことでマニュファクチャラーズ・ランキングでもトップになり、これから続くストリートとロードコースでもこの調子を維持していきたいと思います。

 
       
 
     
  CARTチャンピオンシップ 第6戦 結果表  
 
POS DRIVER ENTRANT/ENGINE STATUS
1 K.BRACK Shell Team Rahal/Ford Cosworth 122.066mph
2 M.ANDRETTI Team Motorola/Honda 1.307sec
3 S.DIXON PacWest Racing Group/Toyota 3.001sec
4 B.JUNQUEIRA Target Chip Ganassi Racing/Toyota 6.714sec
5 A.FERNANDEZ Fernandez Racing/Honda 9.702sec
6 T.KANAAN Mo Nunn Racing/Honda 10.291sec
7 G.DE-FERRAN Marlboro Team Penske/Honda 12.821sec
8 M.PAPIS Miller Team Rahal/Ford Cosworth 17.780sec
9 D.FRANCHITTI Team KOOL Green/Honda 1Lap
10 M.GUGELMIN PacWest Racing Group/Toyota 1Lap
11 A.ZANARDI Mo Nunn Racing/Honda 1Lap
12 A.TAGLIANI Player's/Forsythe Racing Team/Ford Cosworth 1Lap
13 M.JOURDAIN Jr. Herdez Bettenhausen/Ford Cosworth 1Lap
14 O.SERVIA Sigma Autosport/Ford Cosworth 1Lap
15 R.MORENO Patrick Racing/Toyota 1Lap
16 S.NAKANO Fernandez Racing/Honda 1Lap
17 P.CARPENTIER Player's/Forsythe Racing Team/Ford Cosworth 2Laps
18 C.FITTIPALDI Newman/Haas Racing/Toyota 21Laps
19 N.MINASSIAN Target Chip Ganassi Racing/Toyota 22Laps
20 T.TAKAGI Derrick Walker Racing/Toyota 91Laps
21 J.VASSER Patrick Racing/Toyota 93Laps
22 B.HERTA Zakspeed/Forsythe Racing/Ford Cosworth 152Laps
23 M.WILSON Arciero-Blair Racing/Ford Cosworth 182Laps
24 P.TRACY Team KOOL Green/Honda 214Laps
25 C.DA-MATTA Newman/Haas Racing/Toyota 224Laps
26 H.CASTRO-NEVES Marlboro Team Penske/Honda 225Laps
(参考:1mile=1.609344km)