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2001 CARTチャンピオンシップシリーズ
  第2戦 ロングビーチ(カリフォルニア州)
 
  2001年 4月8日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:晴れ 気温:19℃  
     
  エリオ・カストロネベスがポールトゥウイン!
Hondaがロングビーチで6年連続優勝達成!
 
 
 
ポールトゥウインのカストロネベス ロングビーチのスタート 今季初めてのポイントを獲得の中野 表彰台、ド・フェラン(左)カストロネベス(右)
 
 

カリフォルニア州ロングビーチの仮設ストリートコースで開催された第2戦。予選まで不安定だった天候も日曜日には晴れ渡り、カリフォルニアらしい快晴となった決勝で、ポールポジションのエリオ・カストロネベスが好スタートを決める。4回のフルコースコーション後の再スタートで、迫るC.ダ・マッタの執拗な追撃をものともせず、カストロネベスは完璧な走りを披露。フルコースコーション中の入れ替わりの時以外は一度もトップの座を譲ることなく、そのままチェッカーを受けて通算4勝目を挙げた。またチームメイトのジル・ド・フェランも3位に入賞、Honda勢は合計5台のマシンがトップ10入りし、ロングビーチで6年連続優勝を達成した。

 
   

2001年FedExチャンピオンシップシリーズの第2戦は、カリフォルニア州ロングビーチに仮設されたストリートコースで開催された。1984年から始まったロングビーチでのCARTは、今年で18回目を数え、今や米国西海岸で最大のスポーツイベントとして知られる。

予選 4月7日(土)
朝から雨が降ったり止んだりする不安定なコンディションの中、エリオ・カストロネベスが予選の終了直前に68.556秒の最速ラップをマークして大逆転。通算5度目となるポールポジションを獲得した。これでHonda・ターボV8エンジンは、ロングビーチ戦で3年連続のポールポジションとなった。以下Honda勢はトニー・カナーンが69.223秒で3番手、昨年のポールウイナー、ジル・ド・フェランは5番手を確保。6番手には69.366秒のダリオ・フランキッティ、9番手にマイケル・アンドレッティが入り、昨年の覇者ポール・トレイシーは12番手からのスタート。今年からシリーズへ復帰した97年と98年のロングビーチ・ウイナー、アレックス・ザナルディは70.675秒で20番手。今回の予選であまりクリアラップをとることができなかった中野信治は、71.871秒で23番手からのスタート。中野のチームメイト、エイドリアン・フェルナンデスはシャシーバランスのセッティングに苦しみ、72.403秒で26番グリッド確保となった。

決勝 4月8日(日)
予選時の雨から一転してカリフォルニアらしい快晴に恵まれた決勝日は、午後1時12分にグリーンフラッグとともにスタート。ポールポジションからスタートしたエリオ・カストロネベスがホールショットを決めて先頭のままターン1へ。以下Honda・ターボV8エンジン勢は、4位トニー・カナーン、5位ダリオ・フランキッティ、6位ジル・ド・フェランと続く。

3周目、マイケル・アンドレッティがマシンの不調を訴え緊急ピットイン。チームクルーがエンジンカバーを開けて修復を試みるも走行を断念、リタイアを余儀なくされる。また、レース序盤からメカニカルトラブルにみまわれたアレックス・ザナルディは、トラブルを修復すべくピットインをくりかえすが、27周目に3度目のピットインを行った時点で戦線離脱。

レースも中盤に入り、依然トップはエリオ・カストロネベスで、チームメイトのジル・ド・フェランが3位にポジションアップ。49周目には、ポール・トレイシーがターン1でダリオ・フランキッティをインからパスし、64周目にはJ.バッサーもパスして4位まで上がってきた。

トップを行くエリオ・カストロネベスは71周目、68.992秒のファステストラップをマークして2位以下を引き離しにかかるが、レース終盤の75周目、ターン1で起きたアクシデントの為、この日4度目のフルコースコーション。それまでのリードが水の泡となってしまった。

残り5周のところでグリーンフラッグが出され、レースもいよいよ大詰め。エリオ・カストロネベスは背後からのプレッシャーにも臆することなく、ミスの無い完璧な走りで2位以下を抑え優勝、うれしい4勝目を挙げた。アメリカン・Hondaの本社から20分ほどの距離にあるロングビーチはまさにHondaの地元で、今回6連勝を達成。そのほかのHonda勢は3位にジル・ド・フェラン、4位ポール・トレイシー、6位ダリオ・フランキッティ、7位トニー・カナーンと5台のマシンがトップ10入りを果たし、マニュファクチャラーズポイントでトップに立つ。

予選では23位とふるわなかった中野信治だったが、決勝レースで着実にポジションを上げ、レース後半に入ってもトップグループと遜色の無いラップタイムで走行。60周目にポイント圏内の12位まで順位を上げる。結局そのまま最後までポジションを維持し、今季初めてのポイントを獲得した。

 
 

H.カストロネベス(優勝)
レース序盤からかなり乗れていた感じで、マシンも絶好調の状態だった。でもスタートから燃料計が動かなかったため、燃費を控えめにして走らざるを得なかったよ。去年の教訓から、ここは燃費がキーとなることが分かっていたからね。とにかく、ポールトゥウィンとファステストラップ、そして最多リードラップとまさに言うことなしのレースで、とても嬉しいよ。

G.ド・フェラン(3位)
マシンのハンドリングは最高で、これまでで最高のできだったと思う。レース中は燃費に気をつけるようにした。とてもスムーズに走りきることができたので、その点は楽だったよ。優勝こそできなかったけど、全体的に上手くいって、表彰台に上ることができたができた。おかげでレース中は、積極的にライバルをパスすることができて、レースを楽しめたよ。

P.トレイシー(4位)
楽しいレースだった。予選グリッドがかなり後方だったため、特に作戦はなく、ただ追い上げていくしかなかった。でもマシンの調子がとても良かったから、ストレートでライバルをパスすることも可能だったし、ブレーキングを遅らせることもできた。4位という結果はまずまずってとこかな。少なくともチームにとって、チャンピオンシップポイントを稼ぐことができたからね。

D.フランキッティ(6位)
マシンは好調で、連続するコーナーでは思いどおりの動きができたけど、ストレートエンドのブレーキングに今一つ不安を抱えていた。そのため思い切ってブレーキを遅らせることができ無かった。燃費のほうも気をつけていたけれど、終盤はフルコースコーションで燃料をセーブしたから最後は思い切っていくことが可能だった。

T.カナーン(7位)
決勝前にセットアップの変更を試みたが、実際にレースで上手くいくかどうかは、はっきり言ってギャンブルだった。タイヤもブレーキローターもまっさらの新品だったから、グリーンフラッグまでのウォームアップラップで馴らすしかなかったよ。いつか勝利を掴む日が必ずくると信じている。それまでは弱点を強化して前に進むしかないね。

中野 信治(12位)
予選でクリアラップを取ることができなかったことで、かなり後方からのスタートとなってしまった。レースウィークを通じマシンの状態は良かったんですが、レース後半ではギアボックストラブルが出たため、思い切ってモレノをパスすることができませんでした。それでもポイントを獲得できたことはとても良かったと思います。

A.フェルナンデス(16位)
ピットストップが思うようにスムーズに行かず、タイムをロスしてしまった。これも今後の課題だと思う。チームはまだ若いが、これからの伸びが十分期待できる。今回は信治が今シーズンの初ポイントを獲得できた。レース中、彼の走りを目の当たりにする機会があったが、彼はミスを犯さなかったよ。ぜひ次は2台揃って上位を狙いたい。

A.ザナルディ(26位)
ジュンケイラにヒットされ、ラジエーターを破損してしまった。その前からブレーキアジャスターが作動せず、バランスの調整がまったくできなくなっていたんだ。それ以外は特に問題も無かっただけに、ぜひとも完走だけはしたかった。なんとも残念な結果だ。

M.アンドレッティ(28位)
まったく何の前兆も無い予期せぬトラブルだった。原因はいまだに良くわからないが、ミスファイアがひどく、とても走れる状態ではなかったんだ。プラクティス、予選を通じて調子も上々だっただけに、今回の結果はとても残念としか言いようがないよ。

朝香充弘HPD副社長
Hondaの地元ロングビーチで6連勝できてホっとしました。メキシコとこことの間が長かったので、このレースが開幕戦という気持ちで臨み、いいスタートがきることができたと思います。カストロネベスもピットからの指示どおり、一定の間隔を保ちながら走れるという技術が証明でき、彼も逞しく成長してくれました。

 
       
 
     
  CARTチャンピオンシップ 第2戦 結果表  
 
POS DRIVER ENTRANT/ENGINE STATUS
1 H.CASTRO-NEVES Marlboro Team Penske/Honda 86.223mph
2 C.DA-MATTA Newman/Haas Racing/Toyota 0.534sec
3 G.DE-FERRAN Marlboro Team Penske/Honda 1.787sec
4 P.TRACY Team KOOL Green/Honda 2.435sec
5 J.VASSER Patrick Racing/Toyota 3.342sec
6 D.FRANCHITTI Team KOOL Green/Honda 4.855sec
7 T.KANAAN Mo Nunn Racing/Honda 5.915sec
8 N.MINASSIAN Target Chip Ganassi Racing/Toyota 6.749sec
9 B.JUNQUEIRA Target Chip Ganassi Racing/Toyota 7.565sec
10 B.HERTA Zakspeed/Forsythe Racing/Ford Cosworth 11.169sec
11 R.MORENO Patrick Racing/Toyota 11.588sec
12 S.NAKANO Fernandez Racing/Honda 12.364sec
13 M.JOURDAIN Jr. Herdez Bettenhausen/Ford Cosworth 13.458sec
14 O.SERVIA Sigma Autosport/Ford Cosworth 18.602sec
15 M.KRUMM Dale Coyne Racing/Ford Cosworth 20.583sec
16 A.FERNANDEZ Fernandez Racing/Honda 1Lap
17 M.PAPIS Team Rahal/Ford Cosworth 1Lap
18 A.TAGLIANI Player's/Forsythe Racing/Ford Cosworth 1Lap
19 S.DIXON PacWest Racing Group/Toyota 1Lap
20 T.TAKAGI Walker Racing/Toyota 8Laps
21 M.WILSON Arciero Brooke Racing/Phoenix 15Laps
22 M.GUGELMIN PacWest Racing Group/Toyota 23Laps
23 P.CARPENTIER Player's/Forsythe Racing/Ford Cosworth 29Laps
24 C.FITTIPALDI Newman/Haas Racing/Toyota 35Laps
25 K.BRACK Team Rahal/Ford Cosworth 51Laps
26 A.ZANARDI Mo Nunn Racing/Honda 55Laps
27 L.GARCIA Jr. Dale Coyne Racing/Ford Cosworth 64Laps
28 M.ANDRETTI Team Motorola/Honda 79Laps
(参考:1mile=1.609344km)