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2001 CARTチャンピオンシップシリーズ
  第1戦 モンテレー(メキシコ)
 
  2001年 3月11日開催 次のレースへ  
  天候:晴れ時々曇り 気温:28℃  
     
  開幕戦で昨年のチャンピオン、ド・フェランが2位表彰台を獲得!
3位にトレイシー、以下Honda勢は、トップ10に計6台!
 
 
 
ド・フェラン、アンドレッティ、フランキッティのスタートの走り 2位、ド・フェランの表彰台 4位、アンドレッティの走り トレイシーも3位入賞、表彰台に上がる
 
 

2001年開幕戦は1981年以来のCART開催となるメキシコが舞台。ヌエボ・レオン州モンテレーのフンディドラ・パーク内の仮設ロードコースで午後3時6分にグリーンフラッグ。体調を崩しながらも予選3番手からスタートしたジル・ド・フェランが、チャンピオンの貫禄で常に5位以内を走行。最終ラップでトップとの差を詰めるが惜しくも届かず、2位でチェッカーを受けた。また、予選15位から見事な追い上げを見せたポール・トレイシーが3位表彰台を獲得。マイケル・アンドレッティも4位に入り、最終的にHonda勢は2位から4位を独占、トップ10に合計6台が入賞するという幸先の良い結果となった。セットアップに苦しみ、27番手からスタートした中野信治は、途中アレックス・ザナルディと接触してスピン、開幕戦を18位で終えた。

 
   

2001年FedExチャンピオンシップシリーズの開幕戦は、メキシコ・ヌエボ・レオン州モンテレーの製鉄所跡地にあるフンディドラ・パーク内に設置された仮説ロードコースで開催された。メキシコでのCARTシリーズ開催は、実に1981年以来のこととなる。

予選 3月10日(土)
今年から一回のセッションのみとなったロードコースの予選で、昨年のシリーズチャンピオン、ジル・ド・フェランが激しい腹痛に悩まされながらも、75.551秒のタイムで3番グリッドを確保。続く4番手には、チームメイトのエリオ・カストロネベスが75.580秒で入る。今年からHondaエンジンを駆る大ベテランのマイケル・アンドレッティは、予選終了間際に76.104秒のタイムを出し、14番手から一気に5番手まで順位を上げる。そして午前中のプラクティスでトップタイムをマークしたダリオ・フランキッティが76.375秒で7番手。これでHonda勢は、合計4台がトップ10に入った。以下、モー・ナン・レーシングから2年ぶりにHondaへのカムバックを果たしたトニー・カナーンが76.647秒で12番手。ポール・トレイシーは、76.909秒で15番手。2年ぶりにCARTシリーズへ復帰したアレックス・ザナルディは、77.851秒で22番手。また、地元メキシコ出身で、自らが率いるチームで参戦するエイドリアン・フェルナンデスは77.270秒で19位。中野信治は79.362秒で27番手からのスタートとなった。

決勝 3月11日(日)
曇り空となった前日の予選から一転、青空が広がるフンディドラ・パーク。スタンドを埋め尽くした満員のレースファンが見守る中、3時6分にグリーンフラッグが振られ、80周の決勝レースがスタートした。オープニングラップのHonda・ターボV8エンジン勢は、3位のエリオ・カストロネベス以下、4位ジル・ド・フェラン、5位マイケル・アンドレッティと続く。

23周目にフルコースコーションが出され、トップグループがピットイン。しかし予選19位からスタートした地元のエイドリアン・フェルナンデスは、ここではあえてピットインをせず、一気に4位までポジションアップを図るという作戦に出た。

グリーンフラッグとなった29周目、アレックス・ザナルディが10位を走行中にターン5でスピンし、24位まで順位を落としてしまう。その後戦列に復帰したアレックス・ザナルディだったが、39周目に今度は中野信治と接触。ピットインでマシンの修復を試みるが断念、マシンを降りてリタイアとなってしまった。

レースも中盤に差し掛かるころ、エリオ・カストロネベスのマシンにギアボックスのトラブルが発生。エリオ・カストロネベスはマシンを労わりながら走行を続ける。一方、チームメイトのジル・ド・フェランは、相変わらず安定した走りで3位を走行する。

56周目、1位走行のC.ダ・マッタなどのトップグループがグリーンフラッグ下で2度目のピットストップを行う中、ジル・ド・フェランもピットイン。ジル・ド・フェランは2位へと上がる。また、予選15位からスタートしたポール・トレイシーが3位までポジションアップ、そしてそのすぐ後ろには、マイケル・アンドレッティが4位につけている。

レース後半となった68周目、この日3度目のフルコースコーション。74周目にグリーンフラッグが振られてレースは再開するが、CARTは制限時間の2時間ルールを適用。レースは80周から78周へと短縮される。最終ラップ、最後のチャンスに賭けたジル・ド・フェランがトップのC.ダ・マッタに迫るが今一歩のところで届かず、惜しくも2位でチェッカーを受けた。

予選27位からスタートした中野信治は、39周目を走行中にアレックス・ザナルディと接触したあと再スタートを切るが、大きく遅れをとってしまう。このアクシデントを含め、合計5回もピットインを行うことを余儀なくされた中野信治は、それでも最後まであきらめずにレースを続行し、最終的に18位で開幕戦を終了。次回第2戦のロングビーチで雪辱をはらす。

 
 

G.ド・フェラン(2位)
体調が最悪で、土曜日の朝から何も食べることが出来なかったんだ。体力はかなり低下していたと思う。それでも一旦マシンに乗り込み、熱狂的なメキシコのレースファンの声援を受けたら、だんだん力が沸いてきた。この状態での2位表彰台は満足だよ。

P.トレイシー(3位)
予選まで、なかなかベストなセッティングを見つけ出すことが出来なかったけど、チームの努力が実り、決勝レースではとてもよい状態へ持っていくことができた。おかげでレース中は、積極的にライバルをパスすることができて、レースを楽しめたよ。

M.アンドレッティ(4位)
コースコンディションはだんだん悪くなっていったみたいで、レーシングラインも狭く、かなり滑りやすい個所があった。ピットストップではチップ・ガナッシのマシンに行く手を阻まれて、ポール(トレイシー)に先行を許してしまった。それでもまったくの新しいチームで4位は嬉しい結果だよ。

T.カナーン(7位)
とても長い一日だったように感じるよ。滑りやすい路面にてこずった。それでもレースウィークを通じてHondaエンジンを始め、マシンの調子が良かったことで、チームのベストリザルトを残すことが出来た。この調子で次回のロングビーチはさらに上を目指すつもりだ。

H.カストロネベス(8位)
20周を過ぎたあたりから、4速が使えなくなってしまった。4速がないと、直線でパスされてしまうんだ。途中何度もエンジンをオーバーレブしてしまったが、Hondaエンジンはびくともしなかったよ。おかげで8位に入賞して貴重なポイントを得ることが出来た。

D.フランキッティ(9位)
まったく納得のいかない結果だ。マシンの状態はとても良好で、ファステストラップタイムも記録することが出来た。それなのに1マイルオーバーでピットレーンスピード違反だなんて信じられない。自分のスピードメーターは、ただの一度も規定速度をオーバーしていないんだ。

中野 信治(18位)
色々な面で自分もチームも勉強になるレースでした。レースがはじまり、マシンの状態が良くなっていっただけに、ピットストップでのエンジンストールや、ザナルディとの接触は残念です。スピードに関しては、トップグループのマシンに引けを取らなかった思います。

A.フェルナンデス(19位)
レース序盤でクラッチが使えなくなってしまった。レース中は、コーナーの立ち上がりでトラクションが上手く得られず、苦労したよ。しかしファンのために、最後まであきらめたくなかった。マシンは決してベストな状態ではなかったが、とにかく地元メキシコでのシリーズ開催が成功に終わり、とても良かったと思っている。

A.ザナルディ(24位)
もうすこし落ち着いて我慢のレースをすべきだったかな。セッティングに問題があったマシンも、決勝レースまでにはだいぶ良くなったので非常に残念な結果だ、次のレースは一ヶ月後なので、何とかそれまでにはトップの連中に追いつくように努力したい。

朝香充弘HPD副社長
ジルの体調が悪く、勝てなかったのは非常に残念ですが、2、3、4位と入ったように、今年は実力のあるドライバーが大勢いて、層が厚いというのがはっきり分かったと思います。今後この強さが回を重ねるごとに生きてくると思うので、次のロングビーチは期待していてください。

 
       
 
     
  CARTチャンピオンシップ 第1戦 結果表  
 
POS DRIVER ENTRANT/ENGINE STATUS
1 C.DA-MATTA Newman/Haas Racing/Toyota 81.548mph
2 G.DE-FERRAN Marlboro Team Penske/Honda 1.982sec
3 P.TRACY Team KOOL Green/Honda 2.802sec
4 M.ANDRETTI Team Motorola/Honda 4.931sec
5 K.BRACK Team Rahal/Ford Cosworth 5.411sec
6 J.VASSER Patrick Racing/Toyota 5.710sec
7 T.KANAAN Mo Nunn Racing/Honda 6.375sec
8 H.CASTRO-NEVES Marlboro Team Penske/Honda 7.244sec
9 D.FRANCHITTI Team KOOL Green/Honda 7.580sec
10 T.TAKAGI Walker Racing/Toyota 17.457sec
11 N.MINASSIAN Target Chip Ganassi Racing/Toyota 24.227sec
12 M.PAPIS Team Rahal/Ford Cosworth 24.981sec
13 S.DIXON PacWest Racing Group/Toyota 31.435sec
14 O.SERVIA Sigma Autosport/Ford Cosworth 32.354sec
15 M.GUGELMIN PacWest Racing Group/Toyota 32.733sec
16 B.HERTA Zakspeed/Forsythe Racing/Ford Cosworth 33.745sec
17 M.JOURDAIN Jr. Herdez Bettenhausen/Ford Cosworth 34.376sec
18 S.NAKANO Fernandez Racing/Honda 2Laps
19 A.FERNANDEZ Fernandez Racing/Honda 3Laps
20 C.FITTIPALDI Newman/Haas Racing/Toyota 12Laps
21 A.TAGLIANI Player's/Forsythe Racing/Ford Cosworth 18Laps
22 B.JUNQUEIRA Target Chip Ganassi Racing/Toyota 21Laps
23 M.KRUMM Dale Coyne Racing/Ford Cosworth 27Laps
24 A.ZANARDI Mo Nunn Racing/Honda 39Laps
25 P.CARPENTIER Player's/Forsythe Racing/Ford Cosworth 40Laps
26 L.GARCIA Jr. Dale Coyne Racing/Ford Cosworth 41Laps
27 R.MORENO Patrick Racing/Toyota 57Laps
28 M.WILSON Arciero Brooke Racing/Phoenix 71Laps
(参考:1mile=1.609344km)